世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

la chapelle の850ユーロ

パリへ滞在した時の部屋はユーロの高騰に伴い非常に苦戦しました。
間借りでも構わなかったのですが、競争率の高いこと。。
結局studio(一人用アパート)の部屋を決意。日本より高い(涙)。

場所は la chapelle という、これまた物騒な界隈。
駅近という事でとりあえず納得!

外観を見たときはちょっと嬉しい。キレイな建物じゃないの!

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門番は(旧)ユーゴ人のおばさん。
大家さんは3階に住むフランス人のおじさん。
二人とも英語は全く話せない。
私もフランス語なんて全く話せない。

でもこれも海外在住の知恵。フランス語は英語かイタリア語(同じラテン語)のどっちかを、フランス語風に使えば大体通じる。でも要はハート!言葉じゃない。
すっかりこの二人と仲良しになり、門番のおばさんは通るたびに「ボンジュール」、時には門番室へ招かれ、ユーゴの音楽を聴かされお酒を振舞ってくれたり、大家さんも一緒に団欒したりと人には恵まれたこの家。

そしてここは内部。
意外とこざっぱりとした部屋。実はここ、屋根裏部屋なんです。(上部写真のてっぺん!)
しかもフランスには多い、ザ☆階段。エレベーターはないので、暗くてかび臭い螺旋階段を必死に登らないと部屋へはたどり着きません。出かける時は「忘れ物厳禁」だよぉー!

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ちなみにテレビは3チャンネルしか映りませんでした。
だってほら、アンテナがあるんですから。アナログゥ~。

しかもこの部屋はホテルみたいに廊下を挟んで部屋がずらりと並んでいます。
しかもしかも、住んでるのは女性私1人!!!!!
しかもしかもしかも、向かいの部屋の中東男性は毎週土曜日友達を連れてパーティーを行うんですが、太鼓を叩く音、アルコールと水パイプとそしてヤクの臭いがプンプンするんですよーー怖いーー!!
トイレ・バスは部屋の外にあるので(部屋の隣り)部屋を一度でると向かいの中東に出くわすんです(ドア開放してパーティーなので)。そうすると女だからおもしろがって「ティユ エ チネーズ(君、中国人かい)?」なんて話しかけてくるんです。
あのですね、何気に書いてますけどこれ、本当に怖いんですよ。廊下は暗闇です。
電気は15秒くらいですぐ消えてしまうやつです。
そんなところでラリった中東に声をかけられてみてください。しかもトイレ前で。

朝なんて先にボンボンのついた帽子をかぶったパジャマ姿の、別の部屋の中東が部屋のドアからこっちをジーとみてたりするんです。神様ぁ~!!

毎回トイレ行く度に(当然)部屋の鍵をかけていきました。
シャワーは暗くなる前に入るか、または朝入るようにし、特に土曜の宴の日は早めに就寝。
何とも私の生活リズムが奴らの宴にあわせるのも不可思議じゃーございませんか!!
部屋を代えてもらおうかとも思ったんですが、短期滞在だったしお金も払ってしまったので仕方なく諦めました。

ここは部屋のキッチン。
地味でしょーーーー。

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パリでの生活はロマンチックと思われがちですが、
実際はこんな生活もあります。
「ステキなアパルトマンにステイ♪」と思ったら850ユーロ以上払わないと無理ですね。
まー多少ボラれたんでしょうが、それも仕方ない。

このアパートで良かった事は、
大家と門番が良い人だったことと、
窓から夜ライトアップされたサクレクールのクーポラがチラッと見えたこと。

もう一度あの部屋に住みたい?と聞かれたら、
答えはもちろんNO