ブエノスアイレスに行ったらほとんどの人が訪れるであろう老舗カフェ「トルトーニ」。いつ通っても行列が並んでいたので数日素通りしたのですが、ぼちぼち帰国の日がやってくる頃に諦めて列に並んでお茶をすることに。


すでに10人くらい並んでいて退屈だったのでお店のウインドウや看板などを眺めていたところ、このカフェの地下でアルゼンチンタンゴショーをやっている映像を見て、そういえば意外だったけどここでもタンゴが見れるんだったなと思い出し、10秒くらい固まってから明暗が閃いた⭐️
「そうだ。タンゴショーもう一回観てみようかな」
前回お知らせした秘密クラブ「Secret Tango」は生演奏で臨場感もあり素敵だったのですが、ちょっとオシャレすぎて正直少しだけ物足りなかった。本当のタンゴってもっと生々しいのではと勝手に想像し、チャッピーに散々探してもらってローカルのタンゴを観れる場所を探し当てたものの、滞在していたアパートからすごく遠い地元の人しか行かないような場所だったことや、始まるのが22時とかで帰りが深夜になるのはいくらUberでもちょっと怖いと思ったこと、またスペイン語しか通じない地元の人間に一人アジア人観光客の私が手持ちぶたさに紛れ込むにはさすがに勇気が入ったし気が滅入りました(大変な人見知りなのです)。
だからここみたいなカジュアルな雰囲気のショー会場でカジュアルなタンゴを見るのいいなって閃いてしまい、整理係のお姉さんに「予約してないんだけど今日のショー空いてますか」と聞いたところOKだったので、カフェ待ちの長い行列をすっ飛ばして中に入れてくれました👍
ショーが始まるまで少し時間があったのでその間カフェラウンジでコーヒー飲みたいと言ったらそれはダメと言われ、ショー会場で待つようにとのこと。ところが案内されたその場所が少し秘密めいていて、小さく狭い階段を降りたところにありました。おそらくトルトーニにお茶だけして帰る人たちには絶対わからないような洞窟のような場所です。雰囲気が最高!
そして、飛び込み客なのにも関わらず一番前から二列目壁側のテーブルを用意してくれて感激。ステージも近くて間近に臨場感を感じられそうで期待が高まります。さすがに早すぎたのでまだお客さんもまばらでしたが、今回は予約なしで入れてラッキーでした。

ここはとってもカジュアルな劇場だったようで、料金は観劇代のみで5,200円程度(50,000ARS)。とりあえずワンドリンク&ワンフードは礼儀だと思うのですが、ガチで食事しに来たわけではなく、かといって甘いものが食べたい気分でもなく、長いこと時間をかけてメニューを上から下まで何度も折り返しながらガン見して悩みまくり、とりあえずビールとサンドイッチみたいなのを注文したら、劇的に甘いシロップに浸してあるクロワッサン(アルゼンチンの定番)にとろけたチーズとハムが挟んだ劇的に甘塩っぱいサンドイッチで微妙でした。全体的に砂糖と塩の配分が50/50、なぜこんなに両極端??という印象強め。
そのうちにショータイムスタートです。

(ブラジルからアルゼンチンに流れ着いてはや一週間。恒例の食傷気味ウィークに突入中。南米旅行して毎日豪快料理食べれる人を本当に尊敬するかも)
座席はほぼ満席になりました。まず初めはテノール歌手のおじさまが堂々の登場。
(ここはちなみに初めから写真撮影OKでした)

昨晩のオシャレタンゴでほとんど声が出ず聞き取れなかった歌手の人と違い、こちらはものすごい大声量。よくみたらマイク使ってるもんね!そりゃ聞き取れるわ。昨晩の人も小さいインカムマイク使ってたけどこっちはガチマイクだもんね。
まいっちゃったのが、この男性ボーカル(カンタンテというらしい)がステージで各テーブルのお客さん全員に話しかけ始めてしまい、当然私のところにも早々2番目に順番がやってきたんです!!スペイン語だからなんて言ってるのか自信がないんだけどおそらく「どこからきたのか」みたいなことを聞かれているような気がしたので、これは答えてやらねばならないという使命感にかられ「Tokyoジャパーン🎵」とレスポンスしたら(サービス精神は忘れない人見知りなのです)、「ヨウコソ、アリガトゴザイマス!」と合いの手打ってくれたのでホッとしました。その後も全テーブルに同じ質問をして行き、みんなどこから来たか同様に答えていたので私のヒアリングは間違ってなかったようですが、もし間違っていたとしても、スペイン語知らない外国人だったら私のミスリードでもれなく全員間違った回答を連鎖していったかもしれません、それはそれで面白いですが。観客はほとんどがブラジル人でした。しかもドリンクも飲まず食事もしないブラジル人もいて驚いたけど、まあここカジュアルなところだからギリOKなのかもしれません。
尾崎紀世彦似のカンタンテの出番、かなり多かったです。タンゴって踊りだけじゃないんだと改めて知ることになりました。また、昨晩の踊り手は1組だったのに対し、ここは複数の踊り手が交代で踊ってくれたのでいろんな種類のタンゴを見ることができました。一つだけ残念だったのは生演奏ではなかったこと。ただ、安いから仕方ないね。バンドを雇うにはコストがかかりますからね。
じゃ、全容をどうぞ。
YouTubeは著作権に触れているとのチェックが入りアップロードできませんでした。
写真は紀世彦もちょいちょい登場しますのでよろしくお願いします。

タンゴは足捌きと体の柔軟性、キビキビした動きがアクロバティックで圧倒されます。

女性と男性の息もぴったり。

帰国してからよくアルゼンチンのフォークミュージックを聴いているのですが、アルゼンチンは情熱的で悲しげな音楽が多いですね。南米のサンバとは大違いで、抒情的なところがとても気に入っています。


これはアルゼンチンのガウチョと呼ばれるカウボーイの踊り。巧みなタップダンスと革紐の先についた石みたいなものを振り回しながら床に叩きつけてリズムをとる。ベースは太鼓とタップ。なかなか興味深かったです。
このあとまた別の記事で書きますが、ガウチョにメロメロになってしまいました。
あと、この劇場は照明さんがとてもエンターテイナーだったと思います。

紀世彦も絶好調。

キヨちゃんの歌が上手いからみて欲しかったんですが、YouTube様がダメっていうからおみせできずに残念です。

カーテンコール終了後。

お食事代は14,800ARSなので、大体1,600円程度。観劇代の50,000ARSは別会計となり前金で払っています。これ以外のチップは現金で払いました。

結論。
トルトーニのタンゴショーは悪くないです。
「ちょっとタンゴみてみたいな」くらいの興味本位レベルでしたらお勧めします。
- 値段がお手頃=50,000ARS *2026年5月
- 舞台と座席の距離が近い
- 老舗カフェ、トリトーニの思い出が一層深くなる
- 治安の比較的良い場所にある
- 観光のついでに行ける
- メトロが至近
- 一日2公演あり(夜6時、夜8時)
- 基本予約必須
ここも大体一時間くらいでショーは終わります。よっぽどアルゼンチンタンゴに思い入れがない限りこれくらいの時間がちょうどいいかもしれません。
ショーが終わり、せっかくなのでコーヒーだけでも飲んでいこうとテーブルを用意してもらいました。
では老舗カフェ「トルトーニ」の全容はこちらになります。といっても人が多くて自由気ままに写真を撮るには気が引けましたので控えめな撮影になったことをご容赦ください。
いわゆる典型的な「うなぎの寝床」タイプのカフェです。雰囲気ありますね。


奥にサロンがありましたが、こちらはお得意さん専用広めの個室となっているようです。

チラッと覗いたら、タンゴショーのメンバーが休憩してました笑。

ここはとにかく朝から晩まで大盛況のようでほとんどが観光客かと思いきや、どうも地元の人も来てるみたいなんですよね。


創業1853年、日本でいう江戸幕末時代に建てられたカフェの重厚感はさすがでした。




アルゼンチンのコーヒーはエスプレッソが主流。
ところがヨーロッパのエスプレッソの2倍くらい量が多く、コーヒーは濃くて酸味が強め。ちょっと苦手かも。
ちなみにドルはアルゼンチンペソのことです。ほらね?色々ややこしいでしょう?

そしてちょっとしたお菓子が付いてくることも多い。

(濃かった。。。煮詰まったみたいな味がした)
正直アルゼンチンのコーヒーはブラジル同様、自分の口にはあまり合わないことが多く。
まあでも普通にいただきますけどね。

とにかく著名人が多く訪れたアイコン的存在のカフェだったようです。



背景がバチカン市国の広場なので、おそらく想像ですがトルトーニの方がイタリア訪問時にアルゼンチンが誇る有名人の一人、フランチェスコ法王と接見した時の写真なのかもしれません。大変名誉なことです。

何よりも感動したのはこのマリア様。見事な刺繍の衣装を来てらっしゃいます。
素晴らしい。
レプリカって書いてあります。

ということで名門カフェ「トルトーニ」の地下劇場にてアルゼンチンタンゴのショーを楽しみ、最上級に甘くて塩辛いサンドイッチを食べ、濃くて酸っぱいコーヒーも満喫できてTODOコンプリートです。

ブエノスアイレスに来たら必ず訪れるべきカフェ。

