2023年のブラジル旅行、これまでいろいろ歩いてきました。
そして4番目の滞在地はベロオリゾンチです。
下のマップ、ピンク色のミナス・ジェライス州のちょうど真ん中よりの場所です。イグアスはその下、水色部分アルゼンチンの国境付近ですからそこから飛行機でひとっ飛びします。
南米のJAL、LATAM航空に乗ります。
ブラジルはLCCも多いですが、とにかく時間がうまくかみあわないので空の移動は安心安全のLATAMを利用しまくりました。
イグアスの空港。
あっという間のイグアスだったけど、本当に一生忘れられない旅になりました。一年経った今でも昨日のことのように思い出します。ブラジル側とアルゼンチン側を制覇することですっかり土地勘も覚えてしまったので、飛行機の上からも滝の様子を見ることができて感動しました。
小さすぎて見えないと思いますがイグアス国立公園の滝らしきものが見えます!!
一人旅を満喫できる自分は本当に幸せだと思う。寂しいなんて微塵も感じたことがなく、むしろとてつもない解放感に幸せを感じます。同じように思ってくれる人がなかなかいないのですが、人はどうしても誰かと一緒にいなくてはならないものなのでしょうか。
ブラジルはすごい国です。これ、加工なしのリアルな光景。
キューバに行った時も思ったけど、水が多くて肥沃な土地がゆえに森林が多く自然豊かな国なんだなあとしみじみ実感しました。
ベロオリゾンチに近づいてきます。
ベロオリゾンチの空港に降りてから、今度は市内に行くまでのエアポートリムジン(バス)に乗り換えます。地球の歩き方には現金しか使えないと書いてあった通りで、空港出てすぐ右側にあるチケットカウンターでチケットを買い、ちょうど出発しそうになっていたバスに滑り込みます。想像以上に空港から市内まではかなり距離があってちょっと驚きました。UBER慣れしてしまうとその便利さについすぐ利用してしまいがちですが、一時間以上乗っていたような気がするのでバスでよかったと思いました。
そして市内に近づいてきて腰を抜かしそうになったのですが、この光景を目の当たりにした瞬間危険センサーが久しぶりに鳴りまくりです。
やばい雰囲気しかない。
この地域には絶対に入らないようにしようと慌ててバスの中からGoogle mapすると、なんとホテルのそばではありませんか!!
地図に強い女、beabea。バスの中でもうホテルの場所を見つけてしまう。ここで下ろしてほしい~道歩くの超怖い~と怯え始める。
なんか全体的に古めかしいだけでなく、第六感がとにかく「危ない」と警告を鳴らすものですから、バスを降りた後も荷物引きずりながら超速歩き。。。ホテルはすぐそこなのだけど、道がわからないからいろんな建物に入って腹巻きポケットから携帯出して位置を確認しながら進む。
やっとの思いでホテルにたどり着いたら、Booking.comの写真とは異なる古めかしさ。まあ、いいです古くても。居心地さえよければ。どうせ一泊だし。
お部屋はとても広いのですが、なんか昔南イタリア旅行した時に泊ったような懐かしい古さのあるお部屋でした。古いアルマディオ(クローゼット)があったり、床がヘリンボーンだったり。
ところが景色が絶景。
こんな絶景の見えるお部屋にしてくれてありがとう(泣)と心の底から感謝。
正確に言うとベロオリゾンチは経由地で、観光をする予定はありませんでした。地球の歩き方でも1ページしか説明がなく特にみるところもなさそうな感じでしたが、街自体はミラス・ジェライス州で一番大きく有名な大都市です。次の目的地、オーロプレートまでのアクセスとつなぎがうまくいかず、深夜に到着することだけはどうしても避けたかったため、一日ここで一泊することにしたのです。
怪しい雰囲気にとにかくビビりまくりなのですが、せっかくなので半日観光しに外に出るも生きた心地がしませんでした。こんな場所、初めてです。クリティバの旧市街(日曜日)もかなり怖かったですが、ここは平日でも怖かったです。直感が「気を付けた方がいい」と何度も警鐘を鳴らすのです。その勘に頼って私は海外を生活し渡り歩いてきたので、そのセンサーは絶対です。
できるだけ大通りを歩こうとしたら、逆に人気がなくてホームレスやジプシーの物乞いがいたりして、もうとにかく気が気じゃない。
やっとたどり着いた中心地の公園も雰囲気悪すぎた。
(写真じゃわかりにくいかもしれませんが治安のよさそうな雰囲気ゼロでした)
この公園に面しているオスカー・ニーマイヤーのマンション。
巨大な集合住宅!
婉曲を描いているのもニーマイヤーならではの建築。
あとはそそくさと帰ってきましたが、写真はあまりありません。。余裕なかった。。
お腹がすいたのでホテルの数軒隣りにあるファーストフードでパステルというブラジル名物のスナックを食べる。中にチーズが入っている。大しておいしいわけでもないし(というか普通)、揚げ物三昧でもう結構しんどくなってきている頃。でもめちゃくちゃ安い、確か3個で100円とかそういう感じ。
暗くなったら絶対に外に出たくないから今日もホテルでのんびり夜を過ごす。
景色だけはきれいだった。
暑いからずっと窓も開けっぱなしで、車や人々のにぎやかな喧騒を聴きながら部屋にいると途端に落ち着いてきて、音楽聞きながらふと、ポール・サイモンの「Still crazy after all these years」を思い出して聴いた。窓の下に眺める車の流れというのはまさにこのような風景なのかな、と思ったから。なかなかロマンティックな、そしていろんなことを思い出して少し悲しくなった夜でした。
遠くの山肌に光る街のネオンと手前の大通りのコントラストがきれいだった。
ホテルにはプールもついているので屋上に行ってみたけど、これまた写真とは似て非なるものでした。
サンパウロは雨かあ~。
朝焼け。
今となってはかなりレトロ感満載ですが、ブラジルは高層マンションが早くから発展した国のようですね。
この立体駐車場なんて見てるだけで怖かったです。
ブラジル国内の移動は深夜着という選択肢を取りたくない。そうなると本当に制限が出てきてしまいます。今回のように必要のない場所で一泊することになることも多く、なかなかハードルが高い。今となっては慣れてくれば問題ないような気もしていますが避けるに越したことはありません。
ブラジルのホテルは基本どこにいっても朝食込なので、朝ご飯を食べにいきます。窓から外の景色を眺めるだけなら怖くない。
でもあの向こうはスラム街だから気を付けないと。
というか、あの時は異常に怯えすぎたのかなぁ。
ホテルをチェックアウト。
Booking.comとは全く違っていたけど、ホテルそのものはかつては格式があったような雰囲気が要所要所にありました。写真撮ったつもりだけど見つからないのでもうちょっと探しておきます。
このエレベーターホールも薄暗くなっていますが、三基もありました。屋上までは螺旋階段があって重厚な雰囲気。古いけど、昔はきっと評判のホテルだったのかも。
バスターミナルまでは歩いていける距離だったけど、絶対に歩きたくないスラム街(のようなところ)を歩くのは嫌だったのでUBERで移動。
チケットはもう日本からネットで買ってあるけれど、ブラジルの場合はQRコードに引き換えないとならないので、乗るバス会社を探して必ず立ち寄り、バウチャーを見せてQRコードを発行してもらうという仕組み。
ちなみにオーロプレートまでの長距離バスはこの「Passaro Verde」社がメイン。
他の地方都市は別のバス会社が運航している場合もあり、行先によって変わります。
ネットでも買えますが、バス会社の窓口で当日買うこともできます。一等車と二等車がありますが、文句なしで一等車のフルフラットシートを買いましょう!安いしめちゃくちゃ快適ですから(爆睡できます)!しかも二等車を買う連中とはちょっと違う懐に余裕のある人しか一等車には来ないので、逆に治安面でも安全だと思います。ブラジルの時差ぼけはほぼこの長距離バスでの睡眠で調整したといっても過言ではないと思います。
バス乗り場はおおむねターミナルの下(一階)にあることが多いです。ここの場合、時間になるまで乗り場まではアクセスできないので、こうやってロビーでめいめい時間をつぶします。私の買ったSIMカードはブラジルどこにっても完璧に現地の電波を拾い続けてくれたので、ここで日本にいる友人へメッセしたり本を読んだりして過ごしました。
ブラジルの長距離バスはもうしっかり制覇できたな、と感じた瞬間でした。
出発します。
車中からベロオリゾンチの風景を写真撮ります。
こうやってみると治安悪そうに見えないですね。
たった一日の滞在でしたが、何度も歩いた通りがもはや懐かしく感じる。
オーロプレートという街は長距離バスでしか移動手段がありません。ブラジルは列車というものはほぼ存在せず、飛行機かバスしかありません。ブラジル国内をバックパックする方は、確実に長距離バスマスターになれるはずです。
ということで、ベロオリゾンチは終了。
終始怯えまくった滞在となりましたが、コーヒーの産地で有名らしいですよ。