旅立ちの朝。
早めに起床。
ベランダから見る景色もこれが見納め。
(友人がスラム街みたいだ、って言ってた景色です)
名残惜しい。
友達のご両親が11時にアパートに迎えに来てくれるから、その前にやり残したことやらなくちゃ。
だから早起き。
行ってきまーす。
つくづくこの「暮らすように住む」のが一番自分に合ってると思った。
ホテルにはもう滞在できないかも。
(数日ならいいけど)
LOKIの向かいにある広場の建物。
ベオグラードの朝はとても心地が良いです。
緑が多い地区ってこともありますが、緑っていいですね。
最近特にそう思います。
通りかかったパン屋さん。
思わず立ち寄りたくなる誘惑にかられましたが、時間がないのでやめました。
愛してやまないパリと違う、どこか洗練さを感じる街、ベオグラード。
日本でいう渋谷のハチ公前を通り過ぎます。
この界隈のお散歩歩きももう慣れたものです。
実はこの朝、地図も持たず勘だけを頼りに歩いてます。
ポケットにはいくらかの小銭とiPhoneだけ。
手ぶら。
前に友達の友達と歩いてバーから帰る途中、あれは確かこの辺だって言ってた。
あった!
ここ、ここ!
この半円状のものは屋根です。
なんの屋根かというと、、、
市場の屋根です!
ベオグラードには市場がいくつかあるとのことですが、ここはわりと大きい市場。
日本に帰る前にレモン買って帰りたかったのです。
こっちのレモン、段違いでおいしいから。
トマトがキロ50円ですよ!!
市場で野菜買うの大好き。
テンションあがる。
ハーブティー各種。
でもハーブティー超苦手。
パッケージがかわいいからお土産に、と悩んでたら店員さんが接客しにきた。
ただのハーブティーじゃなくて効能がいろいろあるみたいで漢方みたいだった。
でも買わない。
ごめんね~。
こんな異国のアジア人にも親切に接客してくれてありがとう!
とにかく安いし新鮮だし大きい。
あと、夏が暑すぎるのか、葉物がほとんどなかった。
ほうれんそうとかレタスとかそういう葉物。
(と思ったら売ってた。上の写真にいくつか写ってる。スーパーにはなかったんだけどな)
スイカは日本の百倍甘いのです。
(多分)
イタリアでは夏によくスイカの切り売りをやっていて、100円で食べれた。夜にバイト終わったあと、バイクで家まで送ってもらう途中に広場で降りて、地元の人と一緒にスイカをむしゃむしゃ食べてから帰った。また、海で海水浴をしていると必ず切り売りスイカを売りに歩く移民がいた。スイカ売りは決まって中東系の人だった。全然怖くなくて、むしろ買うことがいわば社会貢献みたいな感じになるわけだけど、別に無理して貢献なんかする必要もなくて、食べたければ買えばいいし無理して買わなくてもよかった。そういうのが日本とちょっと違う。
生鮮市場は屋内に。
コーヒーもある。
いろんなものが欲しくなるのをぐっと抑え、レモンだけ買う。
4個。
想像以上に安くて持っていた紙幣では大きすぎるくらい。
でもちゃんとお釣りを準備していて文句も言われずスムーズにお会計してくれた。
ここがイタリアとは違う。
すばらしい。
食品以外にも雑貨も売っています。
規模の大きい市場です。
老舗の雰囲気があります。
(一過性の店舗ではなく、個人的にちゃんと店を構えている雰囲気がある)
さーて、もう帰ろう。
それにしても清潔で治安のいい市場だった。
(こういうきれいに整頓してるお店がとにかく好きです。店主のこだわりを感じる)
↑
左側の赤い水差し、かわいい。買ってくればよかった。今気付いちゃった。
帰ります。
レモンの入ったビニール袋をブラブラさせながら来た道を戻ります。
ベオグラードが、
そして今回の夏の旅が、終わりを迎えると思うと後ろ髪を引かれる思いです。
帰りたくないとこれほど強く思ったのもちょっと久しぶり。
トルコのカルカン以来かも。
帰ってパッキングを開始。
パンと燻製ハムとカイマックもたらふく食べて一通り準備終わります。
お迎えまであと一時間。
再び家を出ます。
歩いて3分のカフェへ。
友達とその友人にお礼の手紙を書きます。
開店直後で人がまだ少ないけど、ここはベオグラードでも屈指のカフェの一つとか。
友達がオススメしていて、彼女自身もよく朝食に来ると言ってました。
ベオグラードの人は結構外食好きみたい。
ここでムービー撮ってきたのですが、長すぎるのでアップできず。
あとで編集してみます。
むちゃくちゃ気に入ってるムービーなのでいつかお見せしたいです。
おっと。
セルビアはチップ制。
ちゃんと忘れないようにしなくちゃ。
時間になったのでカフェを出ます。
アパートに戻ってご両親が来るのを待って、それから家を出ました。
車で空港まで送ってもらうがてら、友達のママさんとおしゃべり。前にも触れたと思いますが、この友人家族はずっとモスクワに住んでいて、その頃に一度私も遊びに行ったことがあるから、ママさん、また私に会えるとは夢にも思ってなかったと言い、全く私も想像していなかったと答える。もし友達が結婚する時がきたらその時は結婚式に来ますというと、いつの日になるんだか。とため息をつくママさん。あの子はもう少し大人にならなくちゃダメだわといいつつも、やっぱりヨーロッパのファミリーの絆は強く、子供の自立を願いつつも一方で干渉してしまう子離れできない親の姿がデフォルトですからなかなか難しいでしょうね。良くも悪くもです。時々羨ましいと思う時もあるし、煩わしいと思うこともある。
ママさん、最後のお別れの時うっすらと涙を浮かべる。
ありがとうママさん。
(パパさんは運転してくれて英語が得意じゃないから無口だったけど、ありがとう)
空港で最後のディナール使い切る。
このあとは再びモスクワ経由で。
機内の食事がちょっと尋常じゃないくらいおいしくなくてほとんど手付かず。
成田に着いたらも~はらべこ!!!
で、ラーメン。
これにて、2015年の夏の旅は終わりました。
すごくすごくすごーーーーーーーーーーーーーーーーーーーく楽しかった。
誰かに気を使うこともなく無理なくリラックスして過ごせること。
知らない街に少しずつ慣れて居心地がよくなっていく感覚。
青い海とか強い太陽の日差しとか、テラスで食べる食事も日陰の冷たさも
ツァブタットで過ごした一週間も、ベオグラードの経験も、一生忘れないと思う。
超が1000個つくほど気に入りました。
また行きたいかも。