世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

トルコの長距離バス事情


さて、カッパドキアの次の目的地は「パムッカレ」というところです。



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時間がそれほどない私はできれば飛行機で移動したかったのだけど、そうなるとわざわざイスタンブールを経由して入らねばならず、しかもちょうどいい乗り継ぎではなかったので、長距離バスを調べる。



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トルコはバスがすごい発達していると書いてあります。
対して列車はまったく発展していません。


出発前にありとあらゆるブログをみて口コミ情報を調査したけど、誰もが口をそろえて「トルコの長距離バスは快適だ」と言う。



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だったら、バスに乗ってやろうじゃないの。




<トルコの長距離バス特徴>

・ トルコ国中を網羅している(行かない場所はないといっても過言じゃない)
・ エアコン完備
・ 運転手の他にサービス係という人が同乗している
・ wifi完備(ただしバス会社による)
・ 安い
・ レモン水の儀式がある
・ 飲み物とおやつのサービスがある
・ 2時間ごとに休憩がある
・ 宗教上女性の隣りに見知らぬ男性をけして座らせない(どんなに混んでいてもしないらしい)
・ 靴を脱いではいけない
・ 当然禁煙


トルコのバスのシステムは、まず各都市からどこ行きの客だろうと一台のバスに詰め込んで、ハブとなるターミナルまで連れて行き、そっから目的地ごとにバスに乗換させるという仕組みになってました。
これが全く理解できず、最初置いて行かれそうになりました。


さて、バスは19時にギョレメを出ました。
そしてピンク色の夕陽に照らされ、これまでで一番美しい姿だったウチヒサールを通り過ぎ(号泣しそうでした)、ネブジェヒルというハブターミナルのあるところで降ろされ、パムッカレ行きのバスに乗り換えました(ここまでに運転手に3回行き先確認をしました)。


えーと、パムッカレまでバスで何時間だっけ、と乗車時間を確認すると、朝の5時30分に到着。ということは、11時間くらいか。

あれ????
そんなに乗るんだっけ??


でもみんなが快適っていうし、なんといっても昨日は4時間くらいしか寝てないからきっと爆睡かな、と安心していたのもつかの間・・・
この長距離バス、結構辛かったです。


<トルコの長距離バスの辛いところ>

1) 地元の人がわんさか乗ってくる

観光地の移動手段だけのバスかと思ったら大違い。列車が発展していないトルコでは地元の人も大いに利用してました。何が辛いって、小さいお子様も一緒に移動するんですよ。小さいお子様ってつまりは生まれたての赤ちゃんから一才未満の乳幼児も含みます。今までいろんなとこを旅しましたが、長距離バスで赤子を抱いて移動する家族なんて今まで見たことがない。しかも赤ちゃんにとっては居心地いいわけありませんしお腹も空けばギャーギャー泣くんです。仕方ない、これは音楽聴いて寝るしかないと思い、えーとiPhoneどこだっけ、と探したらイヤホンをスーツケースに入れっぱなしだったことに気づく。ガーン。
後ろの座席ではお子様が私のシートを足でガンガン蹴ってくる。
がんばれ自分、耐えるのよ・・・。
(お子もさすがに深夜には寝たらしく、その後止みました)


2) 膝が痛い

12時間のフライトで日本からトルコにやってきて、二日後には今度はバスで11時間はもう完全にエコノミー症候群です。膝が痛くて痛くて耐えられない。しかも靴を脱いではいけないとのことだったのでそのまま隣りのシートに足を伸ばしていたら、サービス係の人に起こされて注意されました。
日本人のはしくれとして、一応靴は座面に触れないように気をつけたつもりだったのですが、NG。



3) エアコンが効きすぎる

冷凍庫か!精肉屋の冷凍車じゃあるまいし!




4) トルコ語オンリー

全部トルコ語なので、休憩時間も何分なのかか全く分からないのですごい不安になりました。



ということで、眠い、寒い、膝が痛い、赤子の泣き声の4拍子で、私のトルコ長距離バス体験はまったく散々たるものでした。ただ、治安は良かったですよ、サービス係の人がちゃんと目を光らせてくれてましたし、真面目に働いてました。



ちなみに「レモン水の儀式」というのは、バスではまず最初にサービス係がやってきてレモン水をシャッとふりかけられるのでそれを両手に取って手をゴシゴシすることをいいます。ま、消毒=おしぼりの意味があるのでしょうね。



そういえばここの休憩所でも韓国人に声かけられた。
なんかどこ行っても声かけられるんですよね。
なんでかな。
普段は黙ってると怖い顔してるってよく言われるんだけど。


あまりにも過酷なバス移動にすっかり疲労困憊していた私はもうすっかりフラフラ。
エアコンで冷えきった体を温めるべく、サービスエリアで頼んだ熱湯チャイを飲むも、バスが私を置いて行くんじゃないかと気が気じゃない。


そういえば夕飯食べてなかったので、パンを一個だけ買ってバスに戻り、食欲もないまま水で流し込みつつ無理やり食べて寝ました。




なんか字ばっかりで文章もバラバラですみませんけど、そういうことでした。
トルコのバスって全然快適じゃなかった。
むしろ辛くて仕方がなかった。
できればもう乗りたくないと思ったけど、パムッカレから次の目的地もバスに乗らないとならない。

うう(泣)。



バスのチケットホルダー。


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いくらだったか忘れちゃったけど、確か50リラくらいだったような気がする(2500円くらい)。

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数あるバス会社の中でもここを選びました。
サービスの差なんで知る由もないから、都合のいい発着時間を基準にバス会社を選ぶ。
値段はどこもほとんど一緒だったはず。


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続く。