世界遺産めぐり
ショッピング
カジノ
ビーチ
グルメ
エステ
いろんな理由があると思うんですが、最近はそういういろんなことを端折って、もっとフリースタイルで過ごせたらいいなと思います。なぜならせっかく窮屈な日常から抜け出せるのですから。
つまり、
「何もしないこと」
カッパドキアとパムッカレではかなり活発に活動することは分かっていたし、イスタンブールも歩き倒すことは覚悟の上でしたから、せめて少しの間でもそういう贅沢な時間をどこかで入れたいなっていう気持ちがありました。
ぐっすり寝て、おいしいの食べて、かわいいサンダルとかアクセサリーとか買えればいい。
暇になったら本を読めばいいし、暑かったらアイスクリーム食べにいけばいい。
(なんかこうやって書いてみるとなんとなく怠け者の発言みたいですね)
のんびり過ごす舞台はできれば限りなく自然のままであり、商業的な場所であってはいけない。
その条件を満たす場所をネットを駆使して探し続けました。トルコは地中海に面していることもあり、無数のリゾート地があってヨーロッパからたくさんの観光客がやってくるそうなのですが、ありふれた観光地で伸びたスパゲティを出すようなレストランじゃないところがいい。そう思って偶然見つけたのが、カルカンという小さな港町でした。
そしてそこに、ある一軒のホテルを見つけたのです。
それは全ての条件を満たし、ありとあらゆることが奇想天外で、一般的なリゾート地という概念を覆すようなホテルでした。もちろんその周りに広がる海のすばらしいこと!
合格。
決めた。
カルカンに決定。
唯一の難点はなんともアクセスの悪い立地。
だからこそ観光地化していないリゾート地である所以であるとみなし、期待はますます高まります。
できれば午後早めにホテルにチェックイン
シャワー浴びてお部屋で休憩
ワンピースに着替えてダウンタウンを散策
ダサいおみやげ屋さんをめぐる
美味しそうな食堂を見つける
気持ちよく酔いしれながら部屋に戻る
カルカンの海一面に広がる満天の星空を眺めて静かに寝る
というプランがあったのです。
すてきでしょう?
そうよ。
すてきじゃないわけがない。
そのためにカッパドキアから深夜移動してパムッカレをあえて半日観光にし、長い旅路をエンヤコラとやってきたのです。カルカンのバスターミナルでバスを降り、そこからタクシーでホテルまで行って、ホテルのイケメンに鍵をもらってお部屋に入ったのは確か19時前だったと思います。
どうなることかと思ったけど日暮れ前に着けて嬉しい。
これでようやく例の「すてきプラン」を実行できるとホッとするのと同時に、ついにカルカンまでやって来たという気持ちに胸が熱くなったのでした。また、人間やろうと思ったらその意思だけである程度は実現できちゃうんだなって、目の前に広がる海を眺めながら1人で感無量。
なのに・・・・
なのに・・・・
そのまま寝てしまった・・・・・・・
シャワーが気持ちよかったのもあるし、とどめで飲んだ風邪薬が絶好調に効いたのもある。
目が覚めてハッと飛び起きたらもう朝だったのです。
このショックたるや。
もうオチはバラしますが、今回の旅で私はそういう「すてきプラン」を実行するには全くもって要領が悪いというかヘタクソであることがよく分かりました。強欲のなせる技が災いしたのは言うまでもありませんが。
反省も含めたカルカンの紹介は今度こそ次回から。