世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

フェティエ40分観光

カルカンを出てダラマン空港に向かう途中、フェティエという町でバスに乗り換える必要がある。



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バスターミナルに着いたら次のバスまで一時間ちょっとあったので、フェティエをダッシュで駆け回ることにしてみました。


まずスーツケースを預けないとならないので、貴重品預かり所みたいなところを探してあるいていたら背の高いトルコ人が私に気付かずに彼が振り下ろした肘が頭に当たって肘鉄パンチを食らう。すごく痛かった。トルコでこういう経験3回ありました。なんなんでしょうね一体。


預かり所には人がいなくて何度も呼んだら隣りの床屋から管理人が出てきた。
どうやら井戸端会議だった模様。
5リラ払って荷物を預ける。
(ちなみに後で取りに来たら入り口が開けっ放しで鍵もかかってなくて、余裕で盗まれそうな感じのまま放置されていました。こういうずさんなところがなんだかイタリアみたい)


さて、市内に移動します。
ローカルバスに乗ります。
小型のバスです。
というか、ハイエースです。
写真撮ってくればよかったなあ。


バスは市内の繁華街らしき賑やかな大通りを通って波止場に止まりました。
ガイドブックの地図をみるとバザールがあるところが市内中心部と書いてあったので「バザールは?」と聞くと「もう通り過ぎちゃったよ」と言われる。まあ別にいっか、ということでちょっと歩きます。


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これまで、カッパドキア、パムッカレ、カルカンと周遊してきましたが、ここで初めて「街」という感じのトルコに出会いました。



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たくさんのおみやげやさん、レストラン、ショッピングストリート、オフィスがいたるところに。


不動産会社。
ユーロとトルコリラ表示。


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オスマン様式のおうちの中でもこれは古いタイプ。
昔は木造建築だったのですね。


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ああ~
こういうローカルな風景、ほんとうにいい。
なんの葉っぱか分かりませんが、棚の下にこうやって屋根みたくぶらさがって。

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右はしをクリックするとリアル感が増します



おみやげやさん。
これまで見て来たどの場所のよりもこぎれいで高そう。
ああ、イスタンブールにいったらもっとこういう感じのお店が増えるんだろうなあ、と、地方都市から都会へだんだん歩みを進めていることを実感します。


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布の端切れで作ったヘアアクセサリーがかごにどっさり。
(こういうアクセに全く興味がないので素通り)

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サフラン売ってる~

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ここでお店の人に冷やかしを受けたので退散。




レザーかあ。
なるほどね。
それにしてもどの店構えも女性向けっぽい感じ。


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はちみつやさん。
トルコのはちみつは本当においしくて、どこにいっても楽しめました(朝食にバターやジャムと一緒に出てきます)。一個買って帰ろうと固く心に誓う。ここで買わなかったのは荷物になるから。


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靴屋さん!
ヨーロッパでする買い物の一番の楽しみはジュエリーのほかに靴も同様。
日本よりも安くてしっかりしていて、デザインがおしゃれなものが多いから。

さて、トルコ(しかもフェティエ)ではどんなものかとウィンドウをのぞく。


ダメだ。
ヒールが高すぎる。
毎日車で移動するようなモナコ王妃みたいな人じゃないと楽しめない。


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さて。
バスターミナルから市内までローカルバスで約10分。
渋滞のことも考えると余裕をもって戻らないとならないから、そろそろスピード観光もお開き。

ATMでお金をおろしたあと、腹ごしらえのためにケバブを買う。
地元の人がいっぱいいるところで買えば間違いないと思ったのに、やっぱりとことん薄味だった。
検証の結果、ケバブギリシャの方が個人的には好みです。
あっちはポテトとかレッドピーマン、白インゲンをマッシュしたものが入っていて、好みでオーロラソースをかけてくれます。


フェティエ市内地図。

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バスターミナルは地図向かって右(ここには掲載されていません)。
観光出発点は左のHarbourから。
Attaturk Caddesi とCarsi Caddesiの間が今回写真撮って来たショッピングやレストランがひしめく通りになります。


Ataturk Caddesi=アタトゥルク通り。


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来る時はこの通りを通ってバスに乗ってきましたが、返りはCarsi Caddesiからバスを拾ってターミナルに戻りました。なぜあえて帰りは違う通りからバスに乗ったかというと、Ataturk Caddesiは一方通行だったからです!!

ガイドブックもあてにならなかったので、ほぼ勘で帰りのバス通りをつかむ。
さっき通り過ぎて来た三叉路でこの一通は合流するはずだ、という野性的な勘で。



バスの運転手さんには一応目的地確認します。
オトガル(バスターミナル)までいくよ、大丈夫、と言ってくれたので、運転手のすぐ後ろに席を陣取りいつでも会話できるようにしておきます。そしてバスは出発しました。


その時のバスの車窓で思ったフェティエ感想(手記より)
・ 大都会に見えた
・ カッパドキアで買った靴下が30リラ(二倍)した
・ ケバブお持ち帰りは5リラ
・ トルコ人が多い
・ 商店が多くて地元の人が活発な証拠だと思った
・ カッパドキア、パムッカレは完全にツーリスト頼り、フェティエはちゃんと自立している印象


だんだん見慣れた風景に近づいて行く。
オトガルが見えて来た。
ここはカルカンに行く時も一度下車しているので、もう見慣れた風景になりつつあるのです。

ところがバスはオトガルを通り過ぎてどんどん離れて行く。
あれ?
もしかしてこのバスはどっかの住宅街を迂回してからオトガルに行くのかなと悠長に構えていたら、運転手さんが途中で気付いて「ごめん、うっかりしてて声かけるの忘れてたよ。さっき降ろすの忘れちゃった」と私に言う。

そして、反対車線を走るバスの運転手を大声で引き止めてくれる。かくして私はバスを降り、4車線の道路をダッシュで横断し、反対側を走るぎゅうぎゅうのバスに乗せてもらってオトガルまで無事たどり着いたのでした。



オトガル。

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左から二番目の「バトゥーアンタルヤ」というバス会社のバスが、カルカンに向かうバスです。
死ぬほど事前にインターネットで調べまくったのでもう一生忘れません。


この裏にカフェやレストラン、トイレ(トルコは有料)、肘鉄くらった現場や、なんのセキュリティ設備もなかった荷物預かり所、スーパーがあります。肘鉄以外にも、地図みながら下向いて歩いてたら駐車場の検問所のバーにぶつかりそうになって係員に笑われたのもそこです。
写真撮ってくればよかった。



買ってきたケバブをここで食べます。
空港までのバスはもうスタンバイしていたのですが、車中で食べると臭くなるので気を遣いました。

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ようやくフェティエからダラマン空港へ移動。

(ちなみにダラマン近くのマルマリスという場所もトルコでは有名な避暑地で有名なところです)


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本当はペガサスエアーというLCC系列の飛行機を予約していましたが、カルカンがあまりにも居心地よかったのでフライトはすでに夕方の便に変更済。



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ダラマンまでの道のりは海辺を走るのですが、リアス式海岸みたいになっていてなんとなく日本と風景が似ていました。松林があったり崖があったり。期待したほどの湾岸線という爽やかな感じとは少しかけはなれていました。


ダラマン空港待合室。


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空港があまりにも閑散としていてびっくり。シーズンオフだったからかも。
だけどなんでまたこんな恐ろしく不便なところに空港作ったんだろうと首をかしげたくなるほど。
政治家とゼネコンの癒着か、などとつい考えてしまう。
空港内のWIFIはどうやら有料。





さて、一路イスタンブールへ。
いよいよトルコ旅行最後の目的地です。