世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

カルカンへ向かうバスで

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カルカン。


そういうとみんなが「猫のエサだ」といいます。
そうです。
猫のエサと同じ名前の町です。



パムッカレを出たのはお昼過ぎ。
20人ばかりがやっと乗れる小さなバスです。
カルカンは小さな小さな町なので直行バスがありませんから、フェティエというところで乗換ないとなりません。


事前調査だと所要時間5時間程度。
長い旅路でしたが、お昼に飲んだ風邪薬が完璧に効きました。
最高です。



今回のバスはクーラーがありませんでした。私は2人席に1人で座っていましたが、窓側は照りつける太陽で汗だくだし、通路側は開けた天窓から入ってくる暴風が顔に直接当たります。そんな居心地の悪さを遠ざかる意識の中でもうっすらと感じていたので、窓側、通路側、窓側、通路側、と繰り返し左右に席移動。おかげでフェティエに着く頃には髪の毛はグシャグシャ、腕は真っ黒に日焼けしてしまいました。



トルコのバスの車窓から。



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本当に「大地」という言葉がピッタリで、なんだか感動しました。

こういう手つかずのリアルな風景を眺めると、旅行してるなあって実感をしみじみ感じます。




また、同乗していた食あたり女子がとにかく辛そうでした。
薬でも回復できかねるほどの重症だったのでしょうか。眠気のせいで遠く失いかけた意識の向こうでバスがよく止まるなと思って目を開けると、そのたびに彼女がバスを降りて遠くの建物に向かっておぼつかない足取りで歩いて行く姿を何度か見かけました。本当に気の毒でした(あの暑さじゃ体調もよくならないと思う)。
そしてその途中下車は終点フェティエのバスターミナル手前まで何度も続き、そこでお別れとなりました。その後まともなホテルでゆっくり休んで復活されたことを祈ります。どうかお水もいっぱい飲んでね。




フェティエのバスターミナル。
行き先別にバス会社がズラリ。


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事前調査で何度も調べたので、迷うことなくすぐカルカン行きのバスを見つけます。
行き先と出発時刻を別々の係員に二度確認し、私も脱水予防に売店へ水を買いに行って値段を聞くと、売り子さん、ちょっと黙ってから「2.5リラ」という。

今のその間、絶対にぼったくりプライス値踏みしてたでしょ。
高いねぇ~。
カッパドキアでは1リラだったのに。
まあ別にいいけど。

ということで、フェティエのような地中海の町は内陸のカッパドキアやパムッカレと違って少し物価高め?という予測がうっすら頭をよぎりつつ、カルカン行きのバスに乗りました。


一番前の座席を陣取ります。
座席指定などないので早い者勝ちです。
景色も見えるし、危なくないし、何か不安になったら運転手さんにすぐ話しかけられるし、何より車酔いが今でも怖いのです(昔はバスが全くダメだった)。


そしてバスはほぼ満席のまま出発。
私の隣りには小学生とおぼしき太めの少女。
おもしろかったのが、その太めの少女がずーーっと携帯で「自分撮り」してました。
あれやこれやのポーズしたり、ピンクのパーカーを脱いだり着たり。
Facebookかなんかのプロフィール画像にするのかもしれませんし、将来のミランダ・カーになる可能性だってあるかもしれません。


そのバスの道中でも私は再び深~~~い深い眠りに落ち、約2時間の移動時間をやり過ごすことができました。あの薬、異常。日本で買う風邪薬はあんなに睡眠薬入ってるやつなんてほとんどないでしょうね。


そして今思えば本当に強引なスケジュールでした。
もっかいやれと言われたら絶対やだ。

でもどうしてもカルカンに行きたい理由があったのです。