最初に来た通路がなぜか分からなくなってしまった。
方向感覚と地図を読むのだけは自信があるのだけど、なんでこんなとこで迷っちゃったのだろう。
あっちかな?
あったあった。
あれ?
でもこんな旧式のエレベーターなんかに乗らなかったんだけどな。
まあいいや。
とりあえず呼ぼう。
ポチ。
すると、ガタガタゴトゴトと頼りない音を立ててエレベーターがやってきました。
これこれ、懐かしい。
手動でドアをあけてしめるタイプ。
だけど、この鉄格子が固くて固くて、「おい門番!KURE556モッテきやがれこんちくしょうめが!」
と、言いたくなる程に錆ついてました。。。
結構しんどい思いをしながらようやく扉を閉める。
扉をきちんと閉めてからじゃないと動かない、というか、ボタンを押せない仕組み。
それにしても古い。
これまで経験した旧式エレベーターの中でももっとも古い。
ちなみにコルビジェのアパートは8階です。
エレベーターは7階までしかないので、そこからは階段で上ることになります。
どうしてそうなのかは分かりませんが、ヨーロッパはそういうケースよくあります。
以前、パリにある8階の屋根裏部屋に短期滞在した時もらせん階段でひたすら上らねばならず、ちんたら上っていると灯りが自動に消えてしまうので、スイッチのある階(3階、5階)までさっさと行かないと暗闇に包まれるという恐怖の思いをしました。(あそこはまあ、その暗闇よりも住んでる住人が何より怖かったんですけどね)
無事に1階に下りることができました。
影にひっそり身を潜めているこの旧式エレベーター、なんか懐かしくてテンションあがりました。
コルビジェが住んでいた家は、やっぱりそれなりに豪華な建物だったのですね。
もしかしたら彼も乗り降りした当時のままのエレベーターなのかも。