世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

パリのメトロ特集

今まで旅の中で各国のあらゆる地下鉄に乗る機会がありました。
ローマを初め、マドリッド、ロンドン、モスクワ、ニューヨーク、パリその他。
しかし世界の名だたる地下鉄を比べてみても一番機能的で治安が良くて効率的だと太鼓判を押せるのは、やっぱり我が本国、東京だと思います。渋谷や新宿、大手町の複雑化した駅構内の誘導問題は欠点かと思いますが、それも今工事中ですから、2020年には今よりもっと改善されていくことを願います。

じゃあ、東京の次にどこを挙げるかと言われるとちょっと悩みます。
間違いなく、ロンドンかパリ。
甲乙つけがたいけど、ここは愛情の度合いも天秤にかけてパリに軍配あげます。



パリのメトロを好きな理由はいくつかあります。


案内が分かりやすいこと
メトロマップが分かりやすいこと
入り口と出口が別れていて混雑しないこと
扉が手動レバーなこと(=勝手に開かないので寒い日などは都合がいい)
大小関わらずワンチャンも乗り入れOKなこと(=動物嫌いの方は辛いかも)



そして何よりも、心をつかんで離さない大きな特徴は「駅に個性があること」です。どういうことかを今から説明していきますね。
いくつか前回の記事とかぶる写真、内容がありますがどうぞご容赦を。



アベス駅
かっこよすぎでしょう。

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この駅の特徴は前回の記事で確認(別に読まなくてもいいです)



この駅を出たところの風景。


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この駅の周辺には、サクレクール寺院

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雑誌の撮影風景なんかにも出会えちゃったりして。

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セーブル・バビロヌ駅
なんか駅の名前にバビロンっていう固有名詞がつくあたりにロマンを感じるし、
フォントが大小でメリハリついてるあたりにグッときます。


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この駅を出たところの風景。


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この駅の周辺にあるのはボン・マルシェという老舗デパート。

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店内もかっこいい~。


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パリはメンズものも多いので男性ものを探すのも比較的楽。
1階で父親にセーターを買おうかどうか随分悩みましたが、父はフランス人みたいに伊達な人ではないのでやめました(本人はそのつもりかもしれないけど)。
そして4階あたりの寝具売り場で欲しいベッドシーツがあったんだけど、日本のサイズと合わないと思ってやめました。パリではそんなパターンが多いです。すてきな照明、欲しいけど電圧が合わないから諦める、とか、読みたいけどフランス語が読めないから諦める、など。
あーあ、次生まれ変わるならフランス人にしてって神様にお願いして死のうっと。



ラ・モッテ・ピケ・グルネル駅
地下ではないのが特徴。


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ここは乗り換えで利用しただけかな。

同じ6号線の電車に乗るとこのように地上にあがってくるので、エッフェル塔を車中から眺めることができるのが目玉。


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エッフェル塔の最寄り駅はBir-Hakeim駅。そこから歩いてエッフェル塔に迫って行くのもおすすめ。




ちょうどコンコルド広場とジョルジュサンク通りの間にある超セレブ界隈。
大統領官邸なども近くにあります。

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このむき出しのコンクリートがかっこいいです。
(ただの工事中だったりして・・・)

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シャンゼリゼ・クレマンソー駅
シャンゼリゼ、グランパレ、プティパレ、アンヴァリット、チュイルリー公園からのルーブル美術館オランジュリー美術館やオルセー美術館も徒歩圏内のため、観光客が多い駅。スリ注意。


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地上をあがった景色。


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そこからアンヴァリットに向かったアレキサンダー3世橋から見る夜景。


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ここは安宿、バー、クラブ、浮浪者、朝まで賑やか、な庶民のイメージ。

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どうも写真の記録をみるとバスチーユからここへ行ったようです。

Coretteに続くパリのモード最先端なセレクトショップ、メルシー@マレ地区


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コレットほどエッジがきいておらず、ディスプレイを最大限に活用したMDの魅力あふれるエントランスホールと店内は月に一度くらい(?)のペースでかわるので、お客は全く飽きることがありません。しかも地球に優しいナンチャラカンチャラでオーガニックなイメージです。そういうキャッチフレーズ、日本よりも外国の方が敏感なんですよね。




ミケランジュ・モリトール駅
ここはパリに行く度に足繁く通う駅。

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地上に出た風景。

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足繁く通う理由は、マルモッタン美術館があるから。


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それまで印象派の中でもどちらかというとアンチ・モネ派だった私の価値観を変えた、思い出深い美術館です。そして、ベルト・モリゾのコレクションが豊富で同時に楽しめるすばらしい美術館です。
絵画もそうですが、この建物全体がなんとなくコレクターの人柄や愛着を身近に感じることができる、とても穏やかな雰囲気をヒシヒシと感じます。
(簡単に言うと、大金持ちの人がホンワカと順風満帆に育ち、汚れを一切感じさせないような空間。これはとても良い意味です。なぜならモネの初期の画風もそうだからです。それを純粋無垢というふうにとらえれば分かりやすいかと)


ちなみに「日の出」はロンドンのテムズ川の風景だとばかりずっと思っていましたが、実はフランスの港町でした。




ブランシュ駅
構内の写真がなかったので外のアールヌーボー作品で。

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サン・ジョルジュ駅
なんで立ち寄ったのかちょっと覚えていません。

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ペール・ラシェーズ駅
確か、パリであまり治安がよろしくないチャイナタウンの界隈。


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地上に出た風景。


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レピュブリック駅
駅の写真はないけど表の看板で失礼します。


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駅を出ると広場があります。


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そしてサンマルタン運河に、


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オーベルカンフ通りのカフェ。

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サンジェルマン・デ・プレ駅
到着した途端に構内が昼でも真っ暗。そして浮かび上がる文字。


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さっすがおしゃれなサンジェルマンデプレ。


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地上にでればおなじみの風景。


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老舗カフェ、ドゥ・マゴも語り継がれてきた定番の風景。


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アール・ディ・メティエ駅
北マレ地区にある駅で、小さな商店やブティック、レストランが点在。
私が滞在したアパートがあるところ。

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パリのメトロはやりたい放題なんですね。
どういう基準で誰が監督するのかしら。
それぞれが独立した小都市みたいに見えてくるから不思議。


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この駅の最寄りにあるもの、個人的なこと。アパート。
快適だったので次回もここにお世話になろうと思っています。

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以上かな。



パリはメトロも治安が悪いことで有名ですが、ローマやマドリッドほどではありませんし、使いこなすととても便利です。老人にはちゃんと席を譲るし、盲導犬も乗れるし景色はきれいだし駅は見応えあるし。



というわけでおしまい。


おかげでパリ病がうずいてきてしまいました。