「オーロラをみにきたんです。」
ベタな目的だけど仕方がない(笑)。
フィンランド、ラップランド地方にはサンタクロース発祥の地として有名なロバニエミが代表的な町ですが、
私が訪れたのはもっと最北の町、サーリセルカ。ここでオーロラをみることにしました。
オーロラというとカナダかフィンランドかって別れると思いますが、私がフィンランドを選んだ理由はただ一つ。
ヨーロッパの方が好きだから。
私が訪れたのはもっと最北の町、サーリセルカ。ここでオーロラをみることにしました。
オーロラというとカナダかフィンランドかって別れると思いますが、私がフィンランドを選んだ理由はただ一つ。
ヨーロッパの方が好きだから。
どうもメープルシロップとサーモンには惹かれないんです。
ケーキを機内で食べながら窓の外を見ると・・・。
なんか地球の表面って感じですごく感動して胸を打たれた。
眼が釘付け・・・。
ラップランド地方というのはほとんどがこういう景色で覆われています。
サーリセルカは、村。
1Kmあればもう村が終わっちゃう。
スーパー1軒、ホテル2軒、レストラン3軒、そんな感じ。何もありません。
そんなところを訪れる観光客はまず大きく二分されまして、ほとんどがドイツ人と日本人。
ドイツ人はスキーなどのウィンタースポーツが目的で、日本人はオーロラ観測(ドイツ人はオーロラなんて興味がないみたいでした。そりゃそうでしょうね)。
1Kmあればもう村が終わっちゃう。
スーパー1軒、ホテル2軒、レストラン3軒、そんな感じ。何もありません。
そんなところを訪れる観光客はまず大きく二分されまして、ほとんどがドイツ人と日本人。
ドイツ人はスキーなどのウィンタースポーツが目的で、日本人はオーロラ観測(ドイツ人はオーロラなんて興味がないみたいでした。そりゃそうでしょうね)。
なんかねぇ~・・・行ってみて思ったんだけどオーロラツアーって現地にいると動機が不純というか曖昧過ぎる感じがしました。だって夜しか活動できないでしょ(笑)。今思えばクロカンくらいだったらやればよかったかなと思いますがすぐ暗くなっちゃいますからね。雪質がパウダースノーだったので滑ったらさぞかし気持ちよかったことでしょう・・・。
サーリセルカは朝は11時くらいに明るくなり、午後の2時にはもう暗くなるので
どこからが夜で朝なのか分からない。
どこからが夜で朝なのか分からない。
オーロラを観測するためには、村の中心から少しだけ離れたところから観測できるらしく、そこには小さな山小屋があって、そこの中で待機することもできます。焚き火があったような気がします。
トナカイの毛が丸太のイスに敷いてあって暖をとる・・・っていっても、山小屋にずっといたらオーロラチャンスを逃すので出たり入ったりの繰り返し。
トナカイの毛が丸太のイスに敷いてあって暖をとる・・・っていっても、山小屋にずっといたらオーロラチャンスを逃すので出たり入ったりの繰り返し。
二泊二晩通いましたが・・・。
結局オーロラなんて見えやしませんでした。
流れ星すらも見えない。
まぁこんなもんなんだろうなぁと思い、諦めて山小屋からも撤退しようと思ったとき、近くにそりが置いてあるのををみつけました。
他にやることもないし、「夜中の大人のそり遊び」もいいかもね、ってことで、お友達と二人でそりを担いで小高い丘を登ることにしました。
それより先は林にのまれてしまうので怖くていけないところまで登り、振り返ってサーリセルカの景色を望む。
遠くに村の明かりがポツポツと弱々しく点在し、あとは真っ白い雪景色と林が延々に続いているだけ。木の高さはキレイに等間隔で連なり、他に遮るものもありません。
大地を望み、物音一つしない世界の裏側で、月の明かりが幻想的にその景色を青白く染めています。
雪の白と月の明かりがぼんやりと融合されたとき、本当の夜空は黒じゃない、青なんだって思った。
真実というのは往々にして常にこうやって何かの影に隠れていて、その何かはもしかするとすごく薄っぺらな壁なのに、私たちはなかなかその奥の真実に気付くことがない。
本当に黒いのはもみの木と自分のシルエットだけ。
あとは青白いそのベールにすっぽりと、村も建物も木々も、そして私もまるごと飲み込まれる。
これがおそらく、本来地球が地球であった頃の姿なんだろうと思う。
遠くに村の明かりがポツポツと弱々しく点在し、あとは真っ白い雪景色と林が延々に続いているだけ。木の高さはキレイに等間隔で連なり、他に遮るものもありません。
大地を望み、物音一つしない世界の裏側で、月の明かりが幻想的にその景色を青白く染めています。
雪の白と月の明かりがぼんやりと融合されたとき、本当の夜空は黒じゃない、青なんだって思った。
真実というのは往々にして常にこうやって何かの影に隠れていて、その何かはもしかするとすごく薄っぺらな壁なのに、私たちはなかなかその奥の真実に気付くことがない。
本当に黒いのはもみの木と自分のシルエットだけ。
あとは青白いそのベールにすっぽりと、村も建物も木々も、そして私もまるごと飲み込まれる。
これがおそらく、本来地球が地球であった頃の姿なんだろうと思う。
「地球の反対側の誰も知らないような村の夜空の下でそりをやっている自分は、間違いなく自分なんだけど、なんだか現実味がなくて自分じゃないみたい。」
そんなことをふと思う。
ポルトガルでもそうだったけど、自分が自分から分離するような不思議な感覚に時々とらわれることがある。
自己から自己の離脱。
この前読んだアーヴィングの本に「誰かが音を立てないようにしているような音」っていうのがあったけど、ここも似たような、音はないけど無音の静けさがあります。
「音のない、音」が聞こえる。
ちなみに私たちが訪れる一日前はオーロラが空一面に出現し、流れ星もガンガン落ちていたそう。
うーむ。
昔、飛行機の窓から遠くに美しく艶やかにうごめく赤いオーロラを見たことがあるのですが、あれも本当に素敵でした。地球の神秘って感じがしました。
もしかしたら、現地人でない限り、生涯で一度しか見れないものだったりして。
(追伸)
思い出した。トイレのタンクにアラビア社のマークが入っていて、「アラビアはこういった陶器まで作っていたのね。」と感心してしまった。さすが地元・・・!これは洗面台のアラビア。