世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

カッパドキアのバルーンツアー

朝、3時30分に起きて支度をする。
4時30分あたりにホテルにバルーンツアーのお迎えがくるとのことで、まだ夜が明けきらない庭に出たら、それはそれは見事な満月だった。



カッパドキア、ギョレメの奇岩の向こうに光る月は、今も昔もきっとかわらない風景。


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一緒のホテルだった例の韓国人の女性とお母様の2人組も同じツアーに。
気球に乗りたくてはるばるやってきたけど、ここ数日は天候に恵まれず乗れなかった。本当は昨日カッパドキアを発つ予定だったのを一日延長してまで気球に乗りたかったそう。
気持ちは分かります。
オーロラみにいってオーロラみれないみたいなものですね(「静なるフィンランド」書庫参照)。


ツアーはまず、時間になるとホテルにミニバスでお迎えがやってきます。
いろんなホテルを点々としてお客をピックアップしていきます。
そしていろんなバルーン会社の共同集合待合室みたいな事務所で降ろされます。
そこで受付を済ませたあと、パンとコーヒーがふるまわれます。
ほどなくして色別にグループ分けがされ、同じ色のチームはそれぞれまとまってミニバスに乗ります。そしてバルーンが準備されている野原まで連れて行かれるのです。


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夜が明けて空が白んできましたが、やっぱり肌寒い。




みると、気球のかごが横倒しになっていて、気球のエンジンともいえるガスを必死にたいてバルーンを膨らませています。



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この近くにいるとバーナーがあったかくて。
写真を撮りつつ暖をとる。



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完成!


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大体20人くらい乗れます。

まず、緊急事態に備えての訓練をします。
緊急着地などの場合は、かごの中に身を潜めて、側面についてるロープをしっかりつかむようにとのこと。



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このひとはパイロット。
時々、本気なんだか悪気があるのかよくわからないジョークをいう。



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いざ、出発!!



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飛んでる!

ラッキーなことにワタシ、かごのはじっこ、ベストポジション。

自由に写真も撮れるし誰かの頭が邪魔で景色がみえないこともない。







飛び始めたときはまだ太陽が見えない。

遠くにみえるはウチヒサールのお城。

今日、気球が終わったら歩いていくと決めた場所。



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気球が上にのぼるごとに太陽とご対面していく。




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太陽、あったかい。

ヒトはこうやって太古から自然と共存してきたのだ、としみじみ浸ってもうすでに感動。




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さーこっから本番。


まずはローズバレーの上空を飛んで行きます。


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そしてその脇の渓谷に向かっていきます。




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手つかずの自然って本当に感動する。

この、自然でできた丘のうえにこんな緑の風景が広がっているなんて。



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これが自然の造形っていうんだからすごい。
友人が「たぶん風が強く吹くからそれでこんなふうに先端が尖ったのかも」と言ってたけど、なるほどそうかも。



気球が崖っぷちに接近!
(手前の黒いのはワタシが乗ってるかごの手すり)

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大接近!!!!

こんな間近まで寄ってくれるなんてすごーい!!!!

手つかずの草木。

手つかずの大地。

感動ですよ。

昨日見晴し台から望遠レンズでみていた場所に今日はこれだけ接近してるんですから。


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いったん離れる。




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次はこの下に下りて行きます。気球ごと。


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我々の気球は今までずっと他の気球よりも上にいたけど、今度はどこよりも下にさがる。



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あのちっちゃい小窓みたいなのはハトの巣だって、パイロットが言う。



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それ以外にも謎めいた空洞も。



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気球はどんどん谷間を降下していく。


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でました、キノコ岩がここにも。

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渓谷の谷間の底スレスレまで降下。


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ゆっくり降下していく途中、鳥のチュンチュンというさえずりがずっと谷間を大きくこだまする。
朝陽がそっと近づいてきてほのかに明るくなる。
風もない静寂。
それはなんかこう本当は人間が入ってはいけない聖域みたいな感じがした。
これもきっと太古から変わらない朝の光景なんだと思ったらまた感動しちゃって。



朝がくればここで鳥がないて、静寂がそれを包み、陽がゆっくり昇る。

それが毎朝繰り返す。



日は日々繰り返す。

時には雨を、時には風を。

鳥は雨が降ったらあのハトの巣で雨宿りをするのかもしれない。



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またあがっていく。


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このとがった岸壁のスレスレを気球ですり抜けるというパフォーマンスもやってのけるパイロット。


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次はまた違う渓谷に移動。



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なんとも美しい岩肌。



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洞窟。



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谷底にはこんなふうに木立が育ってる。

これみたときなんか、もう言葉もでなかったな。

知られざるカッパドキアの、名もなき渓谷の真下はこうなってるんだって。



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ほかの気球もどんどん谷底に入ってくる。



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なんか不思議な光景。

気球の大渋滞。


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そこを一足ぬけて、私たちのパイロットはもっと上空をめざす。

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気球のかごのどこからか、なぜかタイタニックセリーヌデュオンが突如流れる。

サプライズの演出のようだけど、さっぱりようわからん。



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「おれたちは今どの気球よりも高いところにいるんだぜ!」
というパイロットの雄叫びに、一同大歓声。
つい最近気球が落っこちたなんていう不安はだれも持ってない。
第一、そんな不安があったらここにはいない。


かくして、私たちはカッパドキアの頂点を極めたのだった。


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つづく。





おまけ。

ブレてちょっとお見苦しい箇所もありますがご容赦を。
つくづく動画撮るセンスないなあ。
今度はちょっと考えてやらないと。

冒頭でボーッ!!という音声が入っていますが、あれはガスバーナーの音です。
それ以降は自分の声も入っちゃってたので無音にしました。
連れの韓国人のガイド説明もあったんですが残念です。