世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

マッチ・ポイント

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数ヶ月前にみた作品なので、記憶を呼び起こしてレビューします。

「マッチ・ポイント」2005年 アメリ
主演:ジョナサン・リース・マイヤース、スカーレット・ヨハンソン


(あらすじ)
ある青年が偶然知り合った友人のパーティーで魅力的な女性に出会い恋に落ちる。だがすでに彼女には結婚が決まっていた相手がいたので、あきらめて別の女性を伴侶にし、しばらくの時間が流れた。
ある日美術館で偶然彼女に再会し、二人は逢瀬を重ねる事になる(←古い表現(^-^;)しかし自分が結婚した相手はお金持ち。でも好きなのは昔の女性。僕チャンどうしたらいいの?の世界ののち、彼が下した決断とは・・・。



ずいぶん前に爆発的ヒットになった恐怖の愛憎劇「危険な情事」では、グレン・グロースがそれはそれは怖ろしい狂気の淵に立たされましたね。うさぎは茹でちゃうわ、ナイフで太ももを刻んじゃうわ、最後の浴槽のシーンなんて13日の金曜日第一作目のジェイソンのラストそのもの!あ~本当に怖かった(笑)。ハラハラしました。


し、か、し。
こちらはウッディ・アレンの作品です。
間違ったものは罰せられる。というオチではありません。
お金や地位にしがみつき、伴侶を欺き、不倫相手をどんどん深みにはまらせ、どうすりゃいいんだチクショー!となった挙句、遂には愛よりもお金をとって、不倫相手を殺しちゃいます。
しかもラッキーにも警察には全くバレず、「あぁ~危なかったぜ、フゥ。」でエンディング。

つまり。
正義は勝つわけではない。
これこそが今の現実の世界であるという事を、かなり遠まわしに皮肉めいている作品です。
納得いかないなどと言わないように。
なぜなら、納得のいかないことなんて世の中たくさん溢れているわけですから。。。
さすがウッディ・アレン独特のひねり。この人の作品って出だしも最高だし、常に期待を裏切られる終わりもいい。


なお、「ラブ・アクチュアリー」ファンには全くお薦めできない作品となっております。
なぜならアレンの「アクチュアリー」は現実的過ぎるので。


シーユー。