世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

ベルリン 2000

ベルリンに行くならフリードリッヒ通りに行くといいよ、と以前ベルリンに暮らしてたフラットメイト(同居人)にそう言われた。そこはとても大きな通りでたくさんのビルが並んでいるけれど、やはりメインはこれ。



東西ドイツの検問所跡「チェックポイント・チャーリー」

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私は西側の方に立ってこれをみていたので、遠くの方は東側ということになります。
向こう側のビルは、壁崩壊後20年の間に建てられたものだということが分かります。
東西のつなぎ目は自然に均されているように感じました。



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あえて言うならば、東側はどちらかというと高いアパートが立ち並ぶ完全なる住宅街。
それに対して西側は繁華街が多い。時代の足跡を垣間見るとしたらこのあたりかなと思いました。


高い場所からベルリンを見渡すと、ほぼこんな風景。
みて分かると思いますが、閑散としています。意外とそうなんです。


これがベルリンです。


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だからこそ、先述の国会議事堂のドームがすごく意表をついたものに感じたのです。



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そしてその独創的なアイデアこそが、今のドイツ(ベルリン)なんだって思ったんです。




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明確なビジョンや可能性をもつ大勢の若者が深刻な失業にさい悩まされ、才能あるアーティストがいるのにも関わらず発揮する場が少ない。でも彼らはけして卑屈になることもなく、ちゃんと地に足をつけて生きているように私は感じます。
いろんな時代を乗り越えてもなお苦境は続いているけれど、彼らはとても力強いなって思います。
やっぱ辛抱強いんでしょうね根本が。

しかもドイツ人って結構ユーモラスな人が多い。それに秋でもキャミソールとかTシャツ率高いです。
(これは太陽が恋しいからに違いないと、私は勝手に予測を立てています)



私がベルリンのユースに泊まった時、受付カウンターにはたくさんのドイツ人が働いていました。
そのカウンターにて、あるアメリカ人のバックパッカーが英語でその一人にこう話しかけました。

「レシートくれる?」
するとその受付にいたドイツ人は即座に英語でこう答えました。


「”レシート”ってどういう意味?」

これこれ!!
これこそドイツ人。知らない単語を聞かれたら躊躇せずすぐさま相手に聞き返す。
当たり前の会話のように聞こえますが、こういう状況の場合、プライドの高い国民性の場合はほぼ一度目は聞き流すのが一般的。でもドイツ人は知らない事を恥だなんてさらさら思ってない。
「分からないからただ聞いただけ」となる。


おっきい違いです・・・・・ほんとうに。

このエピソードはいろんな意味で目からウロコでした。


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ベルリンの壁の一部(壁博物館にて)  
 

ベルリンは3日くらいうろつきました。写真はほとんどありません。
でもあんまり写真を撮る気分じゃなかったんです。
その行為よりも、なんとなくいろいろ思うことがあったり発見があったり、それに感動してみたり。
ベルリンはそれほどインパクトがありました。多分私のどっかにひっかかったんでしょうね。


旅ってそういうものだと思います。
卒業写真みたいに、そこに自分がいたという軌跡をかたちに残していくのも別に否定はしません。
秋のプラハはステキだろうな~とか、パリでおいしいものが食べたいな~とかそういうのだって立派な理由。
私の場合は更に好奇心という言葉がくっついてくる。


「どんなことを思うか」


そしていろんな思いというのはあとから追いかけてくるものだったりします。

今回の瞬間紀行「ベルリン」は、国会議事堂の屋上からみたベルリン市街の風景を見た瞬間に、私が感じたことが全て。そしてそれがベースとなってこれを書いています。若干の記憶の肉付けはあっても基本感じたことは何一つ変わってはいません。