フラメンコはタブラオで

（さっきストーンズの記事を書き上げたばかりなので、気持ちがスペインに全くついてこないのですが･･･）

グラナダでアルハンブラ宮殿に行った日の夜に、もう一箇所私達が訪れたのはやっぱりこれ。
フラメンコ！

選択肢はふたつ。
1.　大ホールで観るプロのダンサーによるフラメンコ
2.　小さな店で素人チックな人が踊るフラメンコ

･･･当然、2です。
ワンドリンクフリーがついていました。夜、確か21時くらいからだったような気がする。
地球の歩き方の口コミのとこに、恐ろしい事が書いてありました。

「以前フラメンコを観に行ったら、日本人の団体客が途中で居眠りをしていました」
なんたるふとどき者！！（ご老人なら百歩譲ってOKとします）
そんな人がいるんだねなどと話しながら、小さな坂道を登って目指すお店へと向かいました。

本場のフラメンコは、タブラオと呼ばれる小さな洞窟風の中のステージで行われます。2を選んだ理由は間違いなくここがポイントです。フラメンコを観る事はスペインを訪れた中でもかなりプライオリティーが高かったので、それはもう楽しみに出かけました。

タブラオ自体は狭くて小さくて、観客席がすぐそばにある。
だから臨場感がすごい。
そして手拍子の音がすごい！こだましているような、まるで手そのものが楽器みたいな感じだった。
ギターもロマンチック、美しい･･･。

＞この水色の人が迫力もあってしなやかで、一番素敵でした。

＞でもトリはこの女性。アンナ・マリアさんと言います。

＞チラリズム。
このあたりから盛り上がってきます。周りの手拍子も激しくなり、歌声も伸びてギターはドラマティックになり、口々に「アンナマリーアー！」と合いの手を入れます。

＞ジャガジャーン。クライマックス。

フラメンコってリズムの踊りですよね。
手拍子、ステップ、それに合わせてギターのメロディと歌声。リズムリズム。
そして踊り手の表現力･･･悲しいけど美しく、力強いけど繊細。二面性をもつ踊り。

夢中になって観ていたら旅友が小さい声で私を呼ぶ。
そして奥を指差したので、黙ってその指の方向をみると････

いた！居眠りしてる人！！
しかもジャパニーズ！
地球の歩き方の口コミはあてにならないと思っていたけど、その話は本当でした。
疲れているのは本当に痛いほど分かるのですが、堂々とコックリコックリするのはやっぱり失礼だと思うのです。まぶたに目を書いておくほうがよっぽど親切です。

あんまり楽しかったので次の日も行こうかとギリギリまで悩みましたが、やはり感動が薄れるのが嫌だったのでやめておきました。

タブラオでフラメンコは絶対にお薦めです。機会があればぜひ。

アディオス。