Black lives matterが日本でも騒がれるようになり、人種差別の垣根がどんどん低くなってくるように見える一方で、じゃあ日本に来る中国人観光客や出稼ぎで来日するアジア人に私たちは果たしてどれほど公平で忠実かのかと思う。香港がよもや香港でなくなる日も近く、もっと身近に私たちが直面している人種差別や人道問題が散らかりまくっている。欧米人迎合主義を取り払わない限り日本に本当の意味での差別はなくならないと思う。
こういうテーマを考えるたびに、ローマの良き友人であり、恩人であり、母がわりでもあった亡きRさんをいつも思い出す。何度も助けてくれて、まだ若かった私に生きることの憂いを教えてくれた人だった。もしまだ生きていたら、こんな話も真面目に話し合えたはず。どうか天国にこの思いが届きますように。