メキシコで最も有名な芸術家の夫婦、ディエゴ・リベラとフリーダ・カーロ。
当時(1930年代)ディエゴはメキシコで最も成功を収めた芸術家の一人で、そんな才能溢れるディエゴにすっかり惚れ込んだフリーダは自らアプローチをしてやがて結婚し、一生涯において別れたりよりを戻したりをくり返すのです。フリーダそのものが波乱万丈の人生だったのでディエゴが振り回されたのかもしれません。
そんなディエゴ・リベラとフリーダ・カーロの家に行ってみました。
家は二棟に別れていて、青い方がディエゴ、赤い方はフリーダが使っていたそうです。
青い家から入ります。一階はピロティ様式になっていました。
メインのアトリエ。
ハリボテがたくさんあってポップですよね。
顔料の棚かな。
これは彼のコレクション。いかにもメキシコらしい偶像っぽい置物が並びます。
ディエゴはもうちょっと社会主義的な風刺画っぽいものが多いイメージなので、このようなモチーフがアトリエに並んでいるのはちょっと不思議な感じがしました。
メキシコのお土産やさんに普通に売ってそうなものまで。
メキシコのアートって普段日本にいるとなかなか触れることがないのですが、とにかく素朴でポップで伝統的でビビットで、不思議と生命感を感じます。
この独特の感じもメキシコ。
吹き抜けは全面ガラス張りの窓で自然採光が木々を通し、柔らかく部屋を照らします。
メキシコ全体に言えることですが、建築デザインも抜け感があってすごくいいです。
中階段のところに応接セットがありました。
ディエゴさんご本人。
晩年はここで息を引き取ったのだそうです。
(この足跡と天井の矢印一体なんだろう?ちょっと覚えてない)
メキシコはご存知の通り死を神聖なものとみなす国なので、いたるところにガイコツ人形があります。
このスケッチが寝室に飾られていました。どちらのお子様なのかわかりませんが、寝室に飾るということはよっぽど気に入っていたのだと思われます。
事務所も備えていたようです。
寝室から外に出ると向かい側のフリーダの家に渡り廊下でつながるようになっていました。
屋上から通りを眺めると、なんだか向こうにも奇抜な家が。
あそこもただ者の家ではなさそうですね。
フリーダの家の屋上からディエゴさんのお宅をのぞむ。
では早速フリーダの家に入ってみたいと思います。
こちらはガランとしていて展示物がありませんでした。
実際フリーダは波乱万丈の人生で大変なハンディキャップを抱えていましたので、ディエゴより早くに亡くなります。先立たれたディエゴの家には彼女のものはほぼなかったのかもしれません。または、ここから車で30分くらいのところにフリーダの実家がありますのでそこに集約したのかもしれない。
フリーダ・カーロについてはまた次回に続く。
ちなみにメキシコシティの中心地から少し離れたここ、サンアンヘル地区。
ちょっと息抜きできるいいところです。
静かで緑が溢れていてお散歩するにはとても気持ちがいいところでした。
Museo Casa Estudio Diego Rivera y Frida Kahlo
火曜日〜日曜日 10:00-18:00
入場料30ペソ(130円)※現金のみカード不可
写真撮影許可料は別途30ペソを払ってシールをもらい、それを服につけて館内を歩くこと
https://estudiodiegorivera.inba.gob.mx
ちなみにBazaar Saturdayが開催される広場からすごく近いので、土曜日のルートに加えていただくと無駄なく観光ができます。
ついで歩き、サンアンヘルの土曜市はこちら。