さて、アバストス中央市場を諦めていったん街中に戻ることに。
あとでアバストス中央市場を調べてみたら、とにかく広い迷子のようなスーク状態の市場だったそうで行かなくてよかったとホッとした。なぜならもうこの日の夜にオアハカを出る予定だったので時間がなかったから、そんなところで迷子になってたらとっくに終わってた。
オアハカ、一日じゃ全然足りなかった。
わざわざ時間かけて東京から(ハバナを経由して)オアハカまで行った。
もったいないことをした。
今度からこういう弾丸旅行はやめようと固く心に誓う。
せめて二泊か三泊はしないと取捨選択が多くなり本来の旅の主旨がずれてしまう。
ソカロへ戻る途中で手芸店に入る。
ユザワヤもびっくりの品揃えで、テキスタイルがレトロなものが多くてとにかく心をくすぐられた。量り売りで布地を買って帰ろうかと思ったほど。地元のお母さんたちも必死の形相で布が巻かれた板をパタパタめくっていた。
リボンの量も多い。ヨーロッパではこれほどのバリエーションを見たことがないからやっぱりメキシコは手芸が得意なお国柄なんだなと思った。民芸品も多いしね。
日本と比較しちゃダメ。日本は特別だから。
ソカロへ戻る。
なんかさっき来た時よりも人が増えている!!
一体今日は何の日??
それともみんな朝起きたら「とりあえずソカロ行く?」的な習慣なんだろうか。
この雑踏を見てるとなんとなくホッとするというか、安心するのはなぜだろう。
来る前はあんなにビクビクしていたメキシコ。
着いてみたらとにかくどこに行ってもホッとする。
反対にキューバはとにかく落ち着かなかったからやっぱり国も相性があるのだろう。
この人混みがとても牧歌的というか平和的な風景に感じたので、この風景をみながらランチをすることにした。
いや〜。。。日本を離れて一週間。
と言っても離れる前に日本にいたのがほんの3日間であとはほぼ海外にいたし、ハバナでほとんどまともなご飯にありつけずにいたのでそろそろしっかり食事したい。
散々悩んでお店に入って、「え〜っとオアハカ名物の食べ物いただけませんか」と言ったらこれが出て来た。
モレ with chicken.
モレとは豆をすりつぶしてペースト状にしたカレーみたいな食感のソース。
原材料は何度調べてもちょっとよくわからないんだけど、一応自分の中では「豆をすりつぶしたようなソース」がモレのイメージ。味もちょっと舌に残るざらついた感じが豆っぽい。レンズ豆のスープをもっとカレーっぽく煮詰めたというか。スパイスの類の味はあんまりなくて素朴な味わい。これがメキシコ料理にはしょっちゅう登場する。
どう?美味しい?とウェイトレスさんが聞いてくる。
(おいしいけどお通しでついてきたチップスの方がおいしい、とはさすがに言えず)
メキシコのレストランに行くと必ずチリトマトとアボカドペーストがついてくる。
何にどうディップして食べるのかよく分からないけど適当に好きなように食べればいいんじゃないかなという自分なりの結論に。さすがにメイン料理にはやらないけど。
なぜソカロにいるとホッとするのかちょっとわかった。
縁日に似ているんだ。
この時の時間は個人的にちょっと忘れられない。
旅の第二弾をスタートして一週間。
再び一人旅に戻り、初めての国を旅する緊張感が少し出て来た疲労をぬぐい、あの独特の開放感に小さな幸せをじんわり感じていた。
そして、、この時あの日あの場所で、、、安否確認兼日記。
笑っちゃうのが「ATMでカードが吸い込まれませんように」と書いてあるけれど、まさか現金が調達できないというトラブルに巻き込まれるとはこの時は知る由もなかった。本当に参ったな、あの時は。メキシコシティに戻るのはまだ先だし、これからまた別の街に移動するし本気で落ち込んだ。
※この記事にYahoo!ブログで当時コメント入れていただいた皆さんの声
⇩
・カード吸い込まれないように念を入れておきます(たけ:さん)
・お元気で何よりです。楽しんでくださいね(さ:さん)
・オアハカ一日だけですか〜もっといたらいいのに(ま:さん)
・後日紹介されるであろうお土産が楽しみです(み:さん)
マジですっからかんになるところだった。
イスタンブールでカード吸い込まれて、オアハカで一文無しになるところだった。
オアハカ ATM事情 - beabea-journey’s diary
そんな事件が起こるとはつゆ知らず。
コーヒーのサービスでついてきたハートチョコ。
キューバのチョコとは味が全然違う〜!と感動しつつ、キューバの人を思ってまた胸が痛む。
このお店、快適だった。ちょっとおすすめかも。
もちろんメキシコに来たならローカルフード一直線で行きたいところだけど、たまにこういうところでのんびりするのも断然ありだと思う。いくらしたか覚えてないけど日本で食事するのとあんまり変わらなかったような気がする。
店内。
こういうタイル柄の床、憧れる。パリとスペインあたりも床のデザインには目を見張るものがあるけど、日本は畳文化のせいかこういう発想があまりない。
パティオの開放感、贅沢な天井高の吹き抜けっぷりに脱帽。
ランチとはいえ日記を見るともう14時をとっくにまわっていたようだし、平日の昼間なので空いていた。
TripAdvisorの認定マークが貼ってあったので(一応)信用して入ったけど、なかなか居心地のいいお店だった。少なくともこの一週間の疲れを解きほぐすには文句なし。とても清潔で感じのいいレストランだった。
Tr3s 3istro Restaurant & Oyster Bar
住所、営業時間はリンク参照。ランチは通しでやってました。
オアハカレストランランキング1位😲