世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

2014年映画べスト4

昔は映画や監督や俳優の名前なんてスラスラと出てきたのに、最近すっかり思い出せなくなってきたので、観た映画は全部メモに書き留めておくことにした。


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しかもそれらを失くしたくないのでなるべく大きめのポーチに入れて歩くようにしているのだけど、ドンくさい自分のことなのでいまいち自信がない。







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ゲイとダウン症の子供の話。ちょっと重すぎて苦手なテーマだったので映画館に行くのはちょっと気乗りしなかったのだけど、実際に観たら正真正銘の社会派ドラマだった。舞台は70年代後半のアメリカ。当時はゲイも障害児も今よりももっと偏見と差別を受けていたという事実を前提に観るのが大前提。そして、親や家族に見捨てられ、あるいはそこを去って孤独だけど強く生きる人々、生まれ持った宿命を背負って生きる人たちの人権問題が大きなテーマ。このゲイカップルのキャラクターの対比がまたすばらしく(アラン・カミングの熱演が素晴らしいっていうのもあるけど)、ラストの手紙が切なすぎて泣けた。映画館や人前では泣いてることを絶対にばれたくない私が、嗚咽を必死に耐えなければならないほどだった。社会から差別的に蹴落とされたマイノリティー派の真に迫る告白は必見。







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ホアキン・フェニックスという俳優さんは昔大ファンだったリバー・フェニックスの弟さん。映画の中はちょっと近未来の設定。PCは今のようにキーボード操作ではなくウェアラブルを通り越してバーバルの世界。OSは音声で指示を受けメールの送受信からサーチが可能。しかも目覚ましがわりに朝起こしてくれたり会話までできる。気が効くし優しいしちょっとセクシー。別れた彼女が忘れられなくてずっとふさぎこんでいた男がそんな実体のないOSの相手に恋をしてしまうというSFチックな話。
バカバカしいと思いきや、意外におとなのラブストーリーだった。
繊細で純粋で、なんといっても映像がすごくきれい。
人を好きになることってこういうことだったっけ、と思い出させてくれるようなすごくいい映画だった。変な脚色もないし。ほんと、おとなの恋愛映画。




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まるで在りし日のマーティンスコセッシのようだとファンとしては嬉しくなる映画。
暴力的で痛快でゴージャズで物哀しい。
これぞ映画って感じがする。
ストーリーもむちゃくちゃおもしろかった(笑えたし)。

しかもキャスティングがよかった。
エイミーアダムス(左から2番目)は最近大注目。先述の「her」にも出演してるけど、その他多々映画に引っ張りだこ。どれに出たかを挙げたらキリがないけど最近印象的だったのは「The Master」(そういえばそれでもホアキンと共演している)。おとなしくて敬虔な女性を演じるイメージがとても強かったのに、この映画ではセクシーすぎるくらいかっこいい。対するジェニファーローレンス(右から2番目)は悪い女の役がはまりすぎてすごくいい。ブラットリークーパーは超イケメンなのに最近は役を選ばず2枚目役も率先してやってるところに大好感。さらにはこの映画、音楽もすごいかっこよくて、抜群のセンスがあるあたりもスコセッシにとても似ている。思わずサントラを買ってしまった。




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これもまったく気乗りしなかったのに見事に裏切られた。

ドキュメンタリーに見せてるようでちょっと脚色してるかなという感じがしないでもないけど、まあそこはご愛嬌。
こういうのをみると、世の中は物質的に豊富であることが幸せなんじゃないということをつくづく感じる。親は子にあますぎないし、子供は子供の世界を献身的に素直に生きている。何かの目標に向かって夢や希望を持つことが幸せだと感じることは生きるための大前提なんじゃないかと、ハッとさせられるような気持ち。前もパタゴニアに生きる兄弟のドキュメンタリーをBSで観たけど、それも似たようなドキュメンタリーだった。大自然のなかでの小さなコミュニティーで文化を継承し、家族や兄弟のつながりを大切に一生を過ごす彼らがもしパソコンやテレビを知らなくたって、誰が彼らを幸せじゃないと言い切れるのだろう。







ほんとうは個別にアップしたかったのだけど、ちょっと面倒だったので簡潔にまとめました。映画はまめに観てるのだけどここにアップするのは本当におもしろかった映画だけ、と決めています(本もしかり)。まだ載せきれてない映画もあるしそれはまたいつかの機会に。



じゃ、最後にこの4つの映画で一番すきな映画の予告貼っときます。