世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

捕鯨問題



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さっきNHKスペシャルで「クジラと生きる」という番組をやっていた。アメリカの対捕鯨団体「シーシェパード」とクジラ漁業を生業としている和歌山県太地町漁民との軋轢を追ったドキュメンタリーだ。きっかけはおととし公開された「The Cove」という映画がアカデミー賞を受賞したこと。

シーシェパードもある意味過激派な自然保護団体なのでやり方に大きな問題があるとは思うけど(平和的解決を彼らはあまり求めていないので)、捕鯨が文化と言い張る漁民の意見にも個人的にはクエスチョン。確かにくじらを食べる文化はあった。むかし給食にくじらが出てきたこともよくあった。だけど、時間を経てくじら保護のためにそれは食べてはいけないものだと誰に言われるまでもなくそういう風潮が私の中にも染み込んでいる上に、事実もう何十年も食べていないのでそういう食文化はほぼない。例えばくじら漁業以外にも別の種類のお魚で生計をたてることができないのかとか、もしくはくじらの年間捕獲量を決めてしまうとか、そういうことはできないものなのだろうか。時代は変わりつつあるからそういう譲歩も時には必要なのではないかというのが私の意見。

それにしてもあえて感情的な話をすれば、「恥を知れ」とか「ルーザー」「キラー」なんてよそ者に言われて腹が立たない人はいないわね。そうやってけしかけてくるシーシェパードは我々を時代遅れのアジア人と思っているかもしれないけど、自分たちだって船にぶつかってくる中国人となんら変わりないと思ってしまう。



ただ、ああやって譲歩せずにイタチごっこを続けるのを見ているのはとても悲しすぎるので、前向きな解決策が見つかるといいなと思う。