世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

ジョーカー| JOKER

今話題の「ジョーカー」を観たくて、その前に予習と称して「バットマン」シリーズを一気に観ました。

 

 

1. バットマン

 

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⭐️⭐️⭐️⭐️

 

ティムバートンが監督していたんですね。

ジャックニコルソンは若いしキムベイシンガーってちょっと懐かしいし全体的にレトロな感じがすると思ったら1989年の作品でした。アメコミとかマーベル作品とか全く興味がないのにも関わらず内容は普通におもしろくて十分楽しみました。

 

 

 

2. バットマン ビギンズ

 

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⭐️⭐️⭐️⭐️

 

これもおもしろかった〜。バットマンの生い立ちがよく分かりました。どの役者もぴったりとハマってもはやアメコミを超えた立派なエンターテインメント映画でした。ただこの回にジョーカーは登場しないので少し残念です。

 

 

 

3. バットマン ダークナイト

 

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⭐️⭐️⭐️⭐️

 

ちょっとしたホラー映画に近いですね。これが最高傑作と言われる所以が本当によく分かります。ジョーカーはどこまでも極悪非道で圧倒的に病んでいる。救いようのない悪。ジョーカーが現れずゴッサムシティを蝕むことさえしなければ、バットマンも必要ないんだから。

 

個人的にええ!だったのはこのジョーカー役のヒース・レジャーが大好きなミシェル・ウィリアムズの旦那さんだったということ。「どうせ旦那はハリウッドによくあるロクでもない売れないカントリー歌手かなんかだろう」と勝手にに思い込んでいたのですが、まさかこんな名優だったとは両手をついて謝りたい。

 

 

4. バットマン ダークナイト ライジン

 

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⭐️⭐️⭐️

 

おもしろかったんだけど、もはやバットマンが人間味に欠けてきた作品だったなと思いました。3時間くらいあったような気がするんですけど、途中中だるみもし、しかもジョーカー不在でその代わりの悪役のどんでん返しがありマスクマンが実は良い人だった、というちょっと意外なオチもあり。

 

 

クリストファー・ノーラン監督の映画、いくつか観たことありますが壮大で大スペクタクルでCGフル活用で物語も複雑で近未来なものが多く、そういうの苦手な自分もこの監督作品にはある程度の信頼をおいています。バットマン三部作、十分満喫しました。

 

 

本当は初代バットマンの後の「バットマン リターンズ」と「バットマン フォーエバー」を先に観るつもりが順番間違えて三部作へ行ってしまいましたが全く問題なしのようで、やっと勉強も終わったので「ジョーカー」を観に行きました。

 

 

 

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⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ +BGMもよかった

 

(ネタバレしまくります)

 

星5。これ、めっちゃくちゃおもしろかった。「ジョーカーはなぜ生まれたか」の答えは簡単。世の中から排斥されてしまいがちな弱者の人間が唯一達成感を感じることが人を殺めることだった、という結論なので、これに共感しちゃったらヤバイと思います。

 

この映画は「タクシードライバー」や「ダンサーインザダーク(二度と観たくない映画No.2)」などにもなぞらえられているようですが、確かにうなずける。「タクシードライバー」のトラビスはジョーカーと生い立ちや経緯は違いますけど、「けしてヒーローにはなれない社会因子の一部がヒーローになってしまう」という展開では全く一緒。こういう影の人間が主役になって人の心の奥底をえぐり出すような作品を久々に観たような気がします。映画「ジョーカー」は、一人の男が初めて手にした自分の暗闇が解放されたことへの喜びと、世の中の人々の不平不満がたまたまシンクロし暴力と混乱を生み出していく話でした。恐ろしい。

 

 

バットマンは愛と悲しみから生まれ、ジョーカーは孤独と絶望から生まれた。どっちが強いかっていうともしかしたらジョーカーなんじゃないかな。映画のラストはもはやクレイジー。ああ、ゴッサムにはバットマンが必要だと強く感じたエンディングでした。

 

 

あと、最後バットマンのお子様時代が登場しました。あのつなぎ方はすごくうまいですね。おおおーーーーとなって、事前に予習してよかったと自分を褒めたくなりました。 隣にいた女子会3人集は誰もバットマンをよく知らないらしく、「最後の子、何だろうね」と話していましたがあれはバットマンです。このラストのオチもこの映画の旨味の一つなので、予習してよかったと何度も言わせてください。

 

また、もっと早くピンとくる人は、アーサーが自分の父親だと思って訪ねたお屋敷で彼の子供とフェンス越しに話すシーンで気づいたのでしょうね。私のバットマン歴が短いがためにここはあとで気づきました。

 

 

いや〜結構エグいしほぼホラー映画でしたから繰り返し観たいとは思いませんけど、この生い立ちがあってこそヒース・レジャーのジョーカーがますます引き立ちますね。あと10年後にもう一度観てもいいかな。好き嫌い分かれそうです。個人的にホアキン・フェニックスという個性派俳優が大好きで、彼の作品はほとんど観ていますが、今回も素晴らしい演技でした。世の中に(ちょっと病み方半端ない)悪役をやらせてピカイチなのは、ジャックニコルソン、ロバートデニーロ、そしてホアキンフェニックスでしょう。個人的にはオーバードーズで亡くなったお兄ちゃんのリバーフェニックスの大ファンで、中学の頃がんばって英語でファンレター書いたくらいですから、フェニックス家のことはいろいろ知ってます、任せてください(ってほとんどもう忘れた)。ちなみにファンレターの返事はついにこないままでした。

 

さて、シリアスなバットマンシリーズを観た後なので、今日は順番間違えてまだ観てない初期のティムバートン監督残りの作品をほのぼの鑑賞したいと思います。寒い日は家で映画鑑賞。そしてお昼寝など。

 

 

アディオス。