世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

the point where you want to be back to.

去年の暮れに、隣の席の男の子が「ねーねー、自分の過去に戻るとしたらいつに戻りたい?」と聞いてきました。

私の回答を言う前に・・・皆さんはいつ頃に戻りたいですか?またその理由は?
興味があればちょっと考えてみてください。その間に私のつたない小話をしておきますので。




ラジオで小川洋子さんが「若きウェルテルの悩み」を紹介しておりましてその書評の中でこう言っていました。

「自分では抱えきれない悩みを受け止めるには、その大きさに合うような器をつくって、そのサイズに合わせた自分を作り出すことです。そして人生とは自分の物語を作ることなんですよ。」


なんて『前向きな』意見なんだ!





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この本だ!


確かに、物事を一つの物語として客観的にとらえてみたらおもしろいかもしれない。ただしそれは「後から論」ではあるけれども。
河合隼雄さんと小川洋子さん(心理学者vs.小説家)ってのが興味深いですね。
物語というのがいかに心理的に人の心に左右するかを語っています。
啓蒙思想的小説は嫌いなので一切読まないのですが、これはちょっと違うような気がするので今度読んでみます。

さて、もしいつの時代に戻りたいかって言われたらの答えは出ましたか?


私の答えはずばり、24歳。

なぜなら、自分のやりたいことや目標や夢とかいろんなことが明るく明確でしっかりと持てていた時期だからです。なんていうんですか~、キラキラしとった時期ですわキラッキラ。

すると彼の回答はこうでした。


「大体はやりなおしたいと思った時点に戻りたいって言うよ。
後悔していることとか、戻ってやり直したいと感じる時期に。」

へ~!そうなんだ。


で、みなさんはどうでした?やっぱそう?

私は一番楽しかった時に戻りたいんだけど。


もし、小川洋子さんが言っていたように人生を自分の物語に例えるならば、私はそれなりにおもしろい物語が作れるような生き方をしているかもしれない。だから明日死んでもいいんです。車にはねられても地縛霊にはならずちゃんと成仏し三途の川を渡る自信があります。

私のこれまでの短い人生は、間違いなんて山ほどしてきたけど後悔することなんてひとっつもありません。

しかし、自慢できるような物語でもありません。

そして後悔を否定するつもりもありません。後悔とは必然のようなものだと思います。ああすればよかったと思うことは多分日常のごとく訪れては通り過ぎるものだと思います。後悔することがない方が珍しいのです。そのかわり、後悔しないように生きていくことは脳みそを洗濯機に入れて脱水を300回かけるに等しい行為と思われます。

バーイ、beabea論。


日曜日の小話。ではこのへんで。
チャオ。