今まで訪れた国、27カ国。
その中で殿堂入りを果たした、今まで旅行した国ベスト3の発表です。
かなり甲乙つけがたかったのですが、第3位はクロアチア。
何がいいって、時間が止まっているというよりも「時代が止まっている」感じ。
思い出記事「クロアチア通信 08.06.2015」
クロアチアの歩き方はこちら「ドブロヴニク六カ条」
第2位: トルコ
いや~ほんとに忘れられない。
ギョレメからウチヒサールまで5kmの道のりを歩いたあの日を。
途中寄り道したおみやげ屋さんで会ったおじいいさんが教えてくれたショートカットの獣道を歩いたら靴にいっぱい棘がついて、文字通り道とは言えないような道を歩き、小川を飛び越え、草をかき分け、不安いっぱいでどこかの駐車場にやっと出た時の様子は完全に怪しい外国人に思われたでしょうが、トルコというと実はその時のことを鮮明に思い出すのです。
長い坂道と崖っぷちの獣道を登ったあとに入った食堂。
世界の裏側の朽ち果てた村で食べた家庭料理はトルコで食べたナンバーワンでした。
そしてこの絶景。
時は2014年、あの時は仕事がハードでハードでもう死にそうに辛い時期の真っ最中だったからなおさら忘れがたい。
思い出記事「ウチヒサールのHouse of Memories」
カルカンも思い出深い重要な場所。
さて。
いよいよ第1位です。
これは文句なしに不動の1位です。
すばらしいね。
これほど心をつかんで今も離さないとは。
第1位: ギリシャ
ギリシャについては言葉では言い尽くせないほど思いが強いです。
当時は貧しいバックパッカーです。節約のために外食は三日に一度がルール。だから毎日毎晩タベルナで食事というわけにはいかなかったのですが、食べる時はひたすらグリークサラダ、ムサカ、スブラキを食べまくりました。他を試したいと思う感情がどっかにいくほどこの三つは美味しすぎました。外食の日じゃない時は屋台のケバブでも十分なご馳走だったし(ギリシャのケバブはヨーグルトソースとフライドポテトも入ってる)、ユースホステルのただのパンとコーヒーでも十分に感じていました。
そして、アテネからミコノス島へいくボートに乗って甲板に出て、初めてみた大きなエーゲ海にものすごく感動したのが今でも忘れられない。青というのはこんなに深い色をしているんだなと思ったのです。ボートの後ろ側に行って、飽きずにずっと波しぶきと海を眺めた。
また、海に沈む真っ赤な夕焼けが照らすサントリーニの断崖絶壁に立ち並ぶ町並みはこの世の景色とは思えなかった。夕焼けがピンク色だった。
そしてふらりと偶然入ったカフェでの出来事。
思い出記事「グリークコーヒーと小さな空」
当時に感じた気持ちは怖いほど今も変わってない。
もしかしたら自分が大人になった瞬間なのかも。
なんとなくそんな気がする。
これら共通しているのは
夏、太陽、泳げる海、古めかしい異国情緒、自然、素朴。
いろいろ旅をしてようやく最近自分の趣向がよくわかりました。
普段は他人からよく見られたいとか、頭のてっぺんからつま先まで完璧でありたいとかなんて全くこれっぽっちも思っていない。だけど、日本にいるとすごく窮屈で完璧であることを常に求められているような気がする。自分はあまり右往左往するタイプじゃないと(多分)思うのだけど、一応ささやかでちっぽけなポリシーみたいなのを持って生きており、それに反した出来事が起こるとやっぱりストレスを抱える。抱えるんだけど、自分のポリシーを押し付けたり強要はできない。だからこういうところで解放されるとホッとするというか、安心できるんだと思う。そこに孤独なんて存在するはずもなく、どこまでも自由であることにとてつもない幸せを感じるのです。ちょうど温泉に入ってて無心になる感覚に似ています。それを満たすためにはゆっくり流れる時間や風景が必要なのかもしれない。後日談というか結果論ですけど。
似すぎててわかりやすい。。。
以上、ランキングでした。
注:何を持って良いと感じるのは人それぞれなのであくまでも個人的な主観によるランキングだと思ってください。