世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

ゴッホ美術館

私がアムステルダムを訪れた一番の理由はこれ。


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ゴッホ美術館。




これをみるためにわたくしは家出同然で、35£の長距離バスに乗ってロンドンのヴィクトリアステーションを出発し海を越えてアムステルダム中央駅で降りたってわけです。


わたしが今まで本気になった美術館は、このゴッホ美術館とオルセーくらいでしょうか。
本気っていうのは、スニーカーで出向き日本語音声ガイドを借りて番号①~最後まで真剣に隅々と丸一日の全てをかけてじっくり居座るということを差します。しかしずっと同じ姿勢でいると相当に腰を痛めてしまいますので、やはり旅にはアンメルツヨコヨコとかそういうのを持って行かないといけませんね。


このゴッホ美術館はゴッホの地元なだけあり、何から何まであります。本当に何から何までです。

ジャガイモを食べる人々とか、長靴とか、聖書とか教会の風景など初期の頃の重くベッタリとしたゴッホがかなり充実しています。あのうまいんだか下手なんだかよく分からない種をまく人もいる。
それからパリに行き、アルルに移り、オーベルシュルオワーズへ移ったその変化期の絵画も当然充実しています。草木花瓶シリーズとか庭の木シリーズ、浮世絵シリーズにランドスケープ肖像画も多かった。何よりも驚くべきことはゴッホってあんなに若くして亡くなったのにこれだけたくさんの絵を残したことが尋常じゃない!おそらく365日絵を描かない日はなかったんじゃないかな。テオに送った手紙だって半端じゃないし。



以前も紹介したアーモンドの木の絵があります。

何度も名残惜しく戻っては眺めた、私の中ではゴッホの絵の中でも思い出深い名画の傑作のひとつです。
今も結局ポスターのままで額も探していません。これを飾る時はなにか、なにかのきっかけかなんかがあったときに記念または思い出として飾りたいためです。根拠とかよく分からないけどどうやら私にとっては特別な絵のようです。



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この桃の木もすきです。
これはもう額に入ってます。
入ってますが所在をどこにどうすればいいのか分からずに立てかけてあるまま。



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これを見た時に受けた感動というかなんというか・・・本当に忘れられない。




この前中田英がテレビで海外にいっても美術館に足を運ぶことはあまりせず、ただ街を歩いて人々の暮らしをみるのがすきだと言ってました。それもアリなんでしょうけど私は逆で小さな街でもおもしろそうだったら美術館は必ず訪れます。日本で実現できないことですからね、街中を歩いていてふと美術館に行く行為なんて。しかも世界は美術水準が当然高いため、どこ行っても割と楽しめるんですよ。市民オペラとか市民クラシックコンサートも安いし気軽に入れて楽しめる。そういう芸術の楽しみ方というか、普段着な感覚が自然で好きなんです。


はて。

今はそういうやすらぎってあるんだろうか。




ゴッホ美術館の感想なんて、言葉では表現できないというよりもむしろ一度見ただけじゃ語りつくせないといったほうが賢明のような気がします。簡単に行ける場所でもないし、もう私も日本に帰ってきていますから何度も行くことは実際すごく難しいけど、いつか再び訪れたいなとは思っています。


ただ、とても思いいれのある場所を再び訪れるのってすごく勇気がいる。
ぼんやりと、でも大切な自分だけの記憶を更新してしまうと、それらの思い出はどんどん遠くに行っちゃうから。

そういう感覚ってある。

だから思い出が強い場所にはあまり立ち寄りたくないのが本音かも。

(事実ペルージャなんてあれから二度と足を踏み入れていないし、ローマだって4年は近寄らなかった)



もし三大美術館を挙げろと言われたら、たぶん今のところ、

1. オルセー
2. バチカン

3番目はゴッホ美術館!と流れで続きたいところですが・・・



実はもういっこ、別のところなんです。

その種明かしは次回へ続く。




ちなみに掲載した美術館はゴッホ美術館新館で、故黒川紀章氏の設計によるものです。
私はこの美術館の本屋さんで黒川氏の名前を初めて知ったのでした。




(参考)
ゴッホ美術館HP(展示作品郡にすぐジャンプできるようにしておきました)
http://www3.vangoghmuseum.nl/vgm/index.jsp?page=425&lang=en


ゴッホを辿って(過去記事より) ※ここは本当に旅の充実感を味わえた場所だった
http://blogs.yahoo.co.jp/beabea642001/14135351.html


・花咲くアーモンドの木(過去記事より)
http://blogs.yahoo.co.jp/beabea642001/31496184.html