バックパッカーでドイツを周遊している頃に訪ねた街、ローテンブルグ。
かわいい街だった。
ユーロ導入前のドイツマルク時代。
あの当時からドイツ以北はすでにエコを率先していて、エコバッグは定着していたし、ガスレンジはタイマーで止まるようになっていたし、太陽エネルギーも取り入れていて冷房は極力使わない工夫もされていた。電車に乗れば一等車と見間違えるほどキレイで、たかが電車に備え付けてあるチラシのデザインすらもカッコよくて、ヨーロッパの田舎=イタリアからきた私はとにかくドイツ北欧諸国のセンスの良さに脱帽したものだった。
びっくりするほどマルクが安かったので、ローテンブルグにある鳩時計専門店で鳩時計を買って日本にいる父親に送った。サプライズだったのですごく喜んでくれた。コロナが終わってしばらくしたら、はるばるローテンブルグへ鳩時計を修理する旅に出かけないとならない。
この日、どこに泊まったんだっけなあ。
そのままベルリンに抜けてユースホステルに泊まったのかも。
この辺りの旅でわりといつも思い出すことといえば、ドイツ人って真面目で親切っていうイメージがとにかく強く、大まかに言って良い印象しかない。
鳩時計の話。
この時は誰も手がつけられなくなったと書いてあるが、最後の最後までメンテナンスしていたのはやはり父親だった。
キザな文章だけど、久しぶりに読んでちょっといろんなことを思い出して目頭が熱くなった。