TOKYO2020 オリンピック開会式
以下、個人的意見。
良かった点
- 長嶋さん
- ドローンの地球儀
- 森山未來(個人的に尊敬しているので)
- 衣装デザイン
どうかなと思った点
- 日本の特徴がどこにも感じられないストーリー性のなさ
- エンターテインメント性の圧倒的欠如
総合点 10点
すみません、審査員でもないのに。
デイブスペクターが「7年かけてこれ?」と言っていたけど全くもってその通り。
選手も国民もお祭り騒ぎになる開会式のはずだけど、若干「喪に服している感」が全面に出ていました。もしコロナのことを考慮してそうしたのだとすれば、それは大きな間違いです。もっと派手にどーんとやってほしかったなあ。
ロンドンの時はミスター・ビーンが空を飛んで007にコマンドするみたいなユーモア溢れる内容で、最後はポール・マッカートニーと合唱という感動的なフィナーレだったし(もともとイギリスはネタに尽きないから羨ましい)、リオの時はサンバのカーニバルだった。東京のあの開会式じゃ、日本を象徴するものはどこにもなく、音楽も90%ヒーリングミュージックで何度寝落ちを我慢したことか。歌舞伎とジャズのコラボは全く意味不明だったし、ところどころに登場する寸劇も何のことだか全くわからなかった。競技のマーク(なんとかグラムとかいうやつ)を全種目体で表現するとかいうのが出てきた時はあまりにものつまらなさにのけぞりました(一体どこのおじさんがあれをやりたいと言ったんだろうか)。ちょいちょい登場するVTRは企業PRビデオとなんら変わりない、ごく普通のもの。
悪いことだけ目についちゃうからもうやめるけど、総合的にみれば結局いろんな人が降板してコンセプトがめちゃくちゃになり、結局最後の最後までどうするかをきっちり決めきれずに中途半端なまま終わっちゃったんだなという印象がぬぐえない。本当はもっともっといいもの作れたはずだと思うし、きっと作りかけていたのでしょうが内輪揉めと世論に潰されて散り去った企画はもうお目にかかることはできないのが非常に残念でなりません。
日本が世界から置いていかれる理由が如実に表された式典でした。
こういう混沌とした世の中の今だからこそ、日本の文化や歴史や最先端の姿を世界にアピールする大きなチャンスだったのに、その晴れ舞台のプレゼンに失敗したのですから。
いずれにせよ選手に罪はないので、このまま本番を応援したいと思います。
ところで当時誘致運動でライバルだったイスタンブールは、候補に落ちて心底ホッとしていることでしょう。でも逆をいえば、日本だからこそオリンピックが開催できたのかもしれないですね。もともとテロとは無縁の国だし、コロナに関しては感染者と死亡者数は他国に比べて圧倒的に低いわけですから。
はい、というわけで、五輪つながりでイスタンブールの写真。
猫は売り物ではありません。
では良い連休をお過ごしくださいませ。