メキシコシティの地下鉄は想像以上に便利でした。迷うこともなく効率的で利便性もいい。ロンドンやパリとなんら大差がなくしかも圧倒的に安いのでガンガン利用して使いこなすべし、を強く提唱します。
1) メトロカードは絶対持っておくべし
滞在日数が多かろうが少なかろうが公共機関のキャッスレスはもはや世界共通。しかも券売機でチャージとかチケットを買うなんて行為を、実は私自身あまり信用していません(揺るぎない信頼があるのは日本だけ)。お金を吸い込まれる、お釣りが出ない、そんなトラブルを未然に防ぐ一番の方法は「有人窓口を探す」に限ります。
ということで買ったのがこれ。
これが実際のメトロカードです。
いくらだったか全然覚えてなくてすみません。一般的にある程度のデポジット込みで少額のチャージ分も入ってたような気がします。
なぜにクレジットカード機能付きを出してきたのか全く意味がわかりませんが、クレジット機能は当然申し込まないと使えません。本当のメトロカードってもっと違う形式みたいなんですが、たまたま在庫がなくてこれを出してきたのかもしれません。いずれにせよカード機能は無視し、チャージする時はこのカードをメトロの駅構内の有人窓口で「30ペソ ポルファヴォール」と言ってやってもらいました。
(安心してください。メキシコシティは有人窓口率、むちゃくちゃ高いです)
メキシコシティはどこまで言っても一律料金、5ペソ(20円ちょっと:2018年)。空港までも5ペソで行けると聞くとバックパッカーはうずうずするかと思います。
さて、メキシコシティのメトロ。主に利用したのは2番線(青)のイダルゴ Hidalgo という駅。アパートから徒歩2分程度、まさにチェントロ。むちゃくちゃ便利でした。
http://mexico-on-line.com/mexico-city/mexico-city-maps/mexico-city-metro-map.html
しかもメキシコシティの駅はほぼイラスト形式になっている!
駅ごとにそのエリアを表現するモニュメントがイラストになっていて、これが車内の路線図にずらっと横並びしているのです。これ、気づいた時にしみじみ「メキシコシティやるなあ」と思いました。
だから自分が降りる駅のアイコンを視覚的に覚えてさえ入れば、細かい字を読まなくても感覚的に判断ができる。これってすごいと思いませんか!
オシャレすぎるメキシコシティの駅アイコン。
と思ったら、かなり著名なメキシコ人のアーティストが描いたんですって!
世の中には自分たちの知らない世界がもっともっともっともっとあるんだなって、メキシコに来てしみじみ感動しました。
(ただし土地勘がないとそのモニュメントがなんなのかさっぱり分かりませんが、まあそれは置いといたとしても頭のいい標識だなと思いました)
2) メトロバスもメトロカード必須、でもそれ以外は現金で
こちらはメトロバスというメトロと同じ系列の市バス。これこそ間違いなくチャージ式のメトロカードがあったほうが断然便利。バスの停留所にもたまに自販機はありますが、ほぼチャージ専用のようでした。しかもお決まりの「お釣りは出ないパターン」なので気をつけて。
市バス路線図。バスも乗りこなしちゃったらもっと便利になります。
ただしすごいトリックがあり、市内にはこのメトロバスと呼ばれるものと、ローカル線のバスと二種類あります。
ローカル線のバスは、見るからにローカル!な雰囲気(どこにもCDMXやMetrobusのロゴのラッピングがされていない)なのですぐわかりますが、このバスは現金オンリーです。
乗車して運転手にお金を払うと、指と指の隙間という隙間にお札をはさんだ不良青年みたいな運転手が、神の手さばきかと思うような早業で暗算しお釣りを瞬時に渡してくれます!
ですので、積極的にローカルバスも乗りこないしたい旅行上級者は小銭重要。ポケットに軽くじゃらつかせておき、瞬時にさっと出せるようにしておくほうがいいかも。それくらいの小銭ならスラれても体制に影響ないなと思う程度でいいです。毎回お財布出す方が怖い。
メトロカードは次に行く時のためにとってあります
3) 治安について
何が恐ろしいってやはり治安だと思います。とにかく気をつけまくりましょう。
- 貴重品の入っている箇所や腹巻を手でしっかり押さえながら歩く
- お財布をなるべく出さないようにメトロカードは手にして歩く
- リュックは必ず前にして前じゃなくて両脇を押さえる(死角を作らない)
- 携帯電話を見るなんて論外
- 座席が空いたら躊躇せず座る(安全率がかなり高くなるし休憩にもなる)
- どこで降りたらいいかは事前に頭に入れて地図を出すなど不要な出し入れしない
- 不安ならガイドブックを手に持って乗る
- どうしてもガイドブックを見たいときは壁際にくっついて立つ(死角を作らない)
- 周囲は必ず目を配りながらガイドブックを見ること(夢中にならない)
- お年寄りには必ず席を譲る(これはマナーとして)
これだけやれば大体大丈夫!
私はローマに数年住みましたのでちょっとやそっとのことじゃスリにやられない自信があります。それでも当時スペイン広場からテルミニ駅までのほんの3駅の間にプロに鋭利なナイフでレザーバッグを切られました。スリが目の前に集団でいるとすぐ気づき防御したにもかかわらずです。相手はそんじょそこらのゴロツキじゃなくて本物のプロですからナメてかかってはダメです。そういえばあの軍団も南米系だった。
4) 空港までのアクセスは送迎タクシーを予約する
メキシコシティは渋滞します。送迎タクシーをあらかじめ予約しておくとキャッシュレスでメーターも時間も気にせず確実に安全に空港に行くことができます。
私がどこに行っても利用するのがVELTRAのサービス。
もちろん日本語ドライバーのプランもありますが値段がかなり高いのでいつも英語ドライバー混載送迎にします。混載送迎を申し込んでだれかと一緒になったのは過去に一度だけ。ほぼ専用車になる率が高いのでいつもこれにしています。
えーと、ただ到着ゲートでお会いできる確約があまりないのがデメリット。フライトが遅れたり荷物のピックアップに時間がかかったりするとあっという間にドライバーがいなくなったりするので(彼らも空港の駐車場を利用している為)、その時は電話で連絡を取る必要があります。simカードをさっさと買ってしまいテキストを携帯に送るでもいいし、海外電話になっちゃうけど国番号入れてから電話すれば繋がります。そういう手間暇はあるかな。。。
もちろん現代は便利なUberもありますから、自由にチョイスできると思います。メキシコでもだいぶ浸透してきたと聞きました。流しのタクシーも多いですが、女性一人だとどうしても警戒してしまうので一人旅ならUberを選ぶか、公共機関を駆使すべし。メキシコシティは空港からのタクシーが定額制?になっているともどこかで読みましたが、いずれにせよ私は警戒心が強いので選択肢には入ってきません。
(偉そうに言ってますがまだUber未体験です)
見知らぬ国を訪れる時、もしかしたら一番徹底的に調べるのがこの公共機関なんじゃないでしょうか。
あんなに時間を割いて調べたのに、帰国したらあっという間にその手間暇を忘れてしまうのが不思議でならず、役立たずの情報ですが自分の備忘録として載せました。
では最後にメキシコシティ全体地図。空港がすぐそばにあります(地図右上)。
メキシコシティに飛行機で降りる時、街スレッスレを下降するのでめちゃくちゃ楽しいです。私は今回の旅で通算2度これを体験しましたがその度に大興奮でした!
こうやってみるとメキシコシティって結構大きいですよね。
ズーム。赤いところ(アラメダ公園)が今回泊まったアパートがあるところ。
下の方、サンアンヘルがこないだ書いた土曜蚤の市があるところ。
土曜日だけのお楽しみ | サンアンヘルのBazaar Saturdayへ - beabea-journey’s diary
このエリアの良さはじっくり掘り下げたいので、次回に続く。