世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

サン・クリストバル・デ・ラス・カサス(2)

サンクリストバルデラスカサスに予約したホテルはバスの発着所からまるで真逆の反対方向にあったので、歩きながら町をもうすっかり縦断してしまった。およそ20分程度だったかな。

 

相変わらず人がやっとすれ違えるような狭い歩道とひっきりなしに走り抜ける車道。それらと格闘しながらやっとホテルにつく。

 

 

エントランスに足を踏み入れた瞬間、驚きで思わず身動きが取れなくなってしまった。

 

 

 

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これを見ただけでもう満足度メーターが頂点まで一気に上がる。

 

 

 

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白髪で英語を話す上品なメキシコ人のおばさまがレセプションにいて優雅に挨拶を交わしてくる。

 

今日から二泊予約している旨と、チェックインにはまだ早いから荷物を預かって欲しいと伝える。更には明日予定している日帰りツアーの主催者と連絡を取りたいのだと言うと、「じゃあ代わりに電話で聞いてあげる」と言ってくれて、待ち合わせの詳細や予約の確認をしてくれた。

 

 

 

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お腹が空いてもっていたクラッカーを水で流し込みつつ、パティオを望む。

朝日もまぶしく、鳥も鳴く。

静かで穏やかな一日の始まり。

本気で最高の気分。

 

 

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私は常々思うことがあるのだけど、日本のおもてなしってよくわからなくなる時がある。和紙で作った鶴をお部屋に置くとか、畳の部屋に寝せるとか、浴衣を着せるとか、もちろん良いアイデアだし素敵な体験だと思う。

 

でも、私が逆の立場でメキシコにきて、仮に滞在先のホテルでマリアッチの衣装を着てマンダリンを弾けると言われてもちょっと押し付けがましいと感じるし(おもしろそうではあるが疲れてる時は付き合えない)、慣れない異国ではできれば疲れた体を休めてのんびり済ませたいと思う。そこに、ここのような美しい自然溢れるパティオがあったり、見たこともないオリジナリティ溢れるインテリアに出会うとそれだけでとてもリラックスできる。

 

 

 

 

 

 

日本人は概して体験や体感にばかり目が言ってしまい、逆に空間作りがあまり上手じゃないと感じることが多い。本当は侘び寂び文化でいいところもたくさんあるのにもったないと思う。幸い日本に来る外国人は概ね好印象を持ってくれることが多いけど、本当のおもてなしとは体験させることが全てじゃなくて、さりげない無言の気配りにある。こういう場所にくるとしみじみそういうのを感じるのであった。

 

 

 

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(どう感じるかは人それぞれだけどね)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

荷物を置いて身軽になって、まずは朝ごはんを食べに行く。

 

帰国してから知ったけど、メキシコの朝ごはんってすごくバリエーションが豊からしい。リサーチ不足でそれを知らずにいつものルーティーン。

 

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めちゃくちゃかわいいパン屋さん。サンクリストバルデラスカサス、意外。

 

 

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朝はこれで十分。

クロワッサンじゃなくて、一応パン・オ・ショコラ(板チョコが入ってるクロワッサン)。

 

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のんびり、ボーーーーーーーーーーッ。。。(夜行バス明けだし)

 

 

 

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食べ終えて外に出る。

まずはメキシコどこに行っても必ずある町の中心、ソカロへ。

 

 

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フルーツ売りの少年。

 

 

 

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ホテルの青年。

 

 

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先住民。

 

 

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(先住民の姿がちょっとヨーロッパのジプシーに似ているね)

 

 

 

そしてソカロ。

 

 

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町のヘソは確認した。

 

 

じゃあ次なる目的地へ。

 

この写真、ちょっと大きめにアップしちゃう。いかにもメキシコな感じ。

(PCだとリアルに見れます)

 

 

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いろんなところにある公園。

 

 

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町の片隅にある公園ってどんな構図で写真撮っていいのかいつも悩む。

 

 

 

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ちなみに治安の悪さなど微塵も感じさせない。

 

 

 

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前も言ったけど、旅をしているとやっぱり相性というのがあって、みんなが「あそこはいいところだ」とどんなに言っても自分がダメだと思えばダメ。私はキューバがそれだったけど、メキシコはどこを歩いても何を見ても、自分の五感を揺さぶられるような感覚がいつもあった。

 

 

この通り、懐かしいな。

 

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おそらく50年前のモノクロ写真とほとんど変わってないんじゃないかという風景。

 

 

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次はあそこに登る。ずっと前から決めていた。