世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

イスタンブール'24 体験記「そうだ、ハマムに行こう」

イスタンブールというトルコの大都会がとにかく好きでいつ何度行ってもいいと思っているのですが、今回は滅多に休みを取れない友人の奇跡のお誘いで、女子二人旅で5度目の訪問をしてきました。

 

最後に訪れたのは2018年の5月で、プラハから東京に帰る前のトランジットで寄りました。雨が降る薄暗い日曜日の昼、私のキャッシュカードがATMに吸い込まれたあの日が最後です。シビれる思い出です。

 

今回もATMが壊れていてうまく作動しなかったり、全く信用できないチケット購入機がカードしか受け付けなくて不安度100%になったりとお金周りの機械関係については未だ懸念が大きく残るあたりに進化の歩みの遅さを感じてしまうのですが、リオデジャネイロも似たような感じだったし昔のイタリアみたいだと思えばその辺は我ながらたくましい方だと思っています。とはいえ、イスタンブールもほぼカード社会になっていますので現金両替はほぼ不要とみて間違いなかったです。いや~日本はどうして未だにアナログ現金社会なのか不思議でなりません。

 

 

 

 

さて、前置きはここまでにして、今回は「体験そうだシリーズ」でお送りします。

一回目は「そうだ、ハマムに行こう」です。

 

ハマムとはいわゆる公衆浴場のことで、岩盤浴と垢すりがセットになったイスラム式大衆浴場のことを言います。トルコにいけばそこらじゅうにあるのですが、私はバックパッカー時代すでにこのハマムをモロッコで経験しており、羞恥心しかなかった思い出で終了しているためアップデートはもうないなと思ってきました。しかし今回友人がぜひトライしてみたいというので、一人旅ではできない体験をするということをテーマに掲げ再度挑戦してみたところ、今回のイスタンブール旅行でNo.1の思い出に堂々君臨したためここにご報告いたします。

 

 

イスタンブールに向かう経由地のドバイ(エミレーツ航空でいきました)でトランジット休憩している時に、多忙を極めた友人がギリギリ検索してきたリストを見せてくれて、ここにしようと決めたハマムが大当たり。

 

 

ハマムはドーム型の建物になっていることが多いみたいです。肝心のドーム外観の写真がありませんが、これが入口。めちゃくちゃすてきな建物です。

※写真は友人です

 

 

 

 

日本人たるや、「お風呂は一日の汚れを落とすもの」と考えがちですし私もお風呂は夜派ですが、濃密スケジュールの関係で今回は朝風呂にしてみたもののそれが逆に気持ちよかったです。ちなみにホテル(Airbnb)から歩いて10分くらいの場所でしたので、お散歩がてら裏の小道を歩いたりなんかして道中も楽しかったです。

 

 

 

 

入った瞬間、まるで異国にいるような室内空間に腰を抜かしそうになる!!

 

 

 

 

 

 

予約している旨を伝えたあと受付を済ませ、ウェルカムドリンクをいただき、簡単なアンケートを書きます。体調の事をメインに聞かれましたがわたしは「日焼けしている(ので優しくお願いします)」と書きました。

 

 

 

 

 

ここ、まじですごくないすか??

 

 

 

 

 

さて、浴室内の説明をしますのであたまの想像力絞ってね!

 

 

室内は湯気モクモクで円形のお部屋になっています。まず、中央ドームの下にあるほっかほかの円形大理石の上に寝転がり体全体を蒸されます。見上げた先にはドームの隙間から朝日がぷわあ~っと入ってきて、湯気と太陽の明かりに包まれてまるで天国にいるみたいです(行ったことないけど)。大理石の温かみが体の背部全体を温めるのでとにかく想像以上に気持ち良くてすぐ眠くなります。しばらくすると、一人につき垢すり担当が一名ずつやってきて、洗い場に連れていかれます。お部屋の壁に沿ってこしらえた大理石の腰掛場に座り(それもめちゃくちゃあったかくて気持ちいい)、担当のおばさまが大きな泡立ちネットできめ細かい巨大な泡を入念につくり頭からそれを体すっぽり包んでくれたあと、体全体を垢すりミントで優しくこすり洗いしてくれます。泡を何度も作ってくれるので全身丸裸をさらされることはありません。最後お湯で洗い流し再びそのまましばらく蒸されたら、タオルをきっちり巻いてくれて終了。大体45分くらいです。仕事やストレス、長いフライトで疲れた私たちをどこまでもほぐしてくれました。日本の温泉ともサウナとも少し系統が違いますが、温かい大理石と自然光、柔らかい泡に包まれて芯から温まり疲れも何もかも一気に吹っ飛び、そのあとホテル(Airbnb)に帰って午後お昼寝してしまったほど。トルコに行ったらハマムはマストだなと心の底から思いました。寒い冬とか最高なんじゃないかな。

 

ハマムの天国を抜けるとそこには大広間があり、好きなだけベンチでのんびりくつろぐこともできます。お茶もふるまわれたりして、極楽浄土はまだ続いていました。

 

 

 

 

ここは鍵付きのロッカーがあり貴重品はそこで預けることができます。また、紙パンツとハマムタオルがついてきましたので手ぶらでいけます。もちろんシャンプーとかボディソープなども不要。ハマムに行ったら泡にすべてをゆだねることになります。

 

 

 

ここは男女入替制で、朝から夕方までが女性、それ以降は男性専用になるそうです。男性の場合でも同様に一人につき担当者が一名ついて(もちろん担当者は男性)ゴリゴリにこすってくれるそうです。

 

 

 

 

 

 

なんだかんだで一時間~一時間30分くらいでお値段8,500円程度。安いか高いかは人それぞれですが、人生で一度あるかないかの経験と考えれば妥当なのではないかと思います。しかもこのインテリアですから。

 

 

外はこんな感じ。

 

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目の前に寺院もありました。ここは比較的治安のいいエリアなので全く安全。どちらかというと高級ハマムの部類に入るので地元の人よりは欧米人が多かったかな。

 

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ぜひHPを訪れてこのハマムの美しさを目でみてほしいです。

 

www.kilicalipasahamami.com

 

 

あと、この建物は大掛かりなリフォームをやったらしくてその映像貼っておきます。

 

 






朝ハマム、よかったなあ~。


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外にはオリジナルグッズを売るおしゃれなギフトショップもありましたので、見るだけでも満足度もひとしおです。

 

 


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イスタンブールでハマム、ぜひ機会があれば行ってほしいです。めちゃくちゃ気持ちよかったです。

 

あと、トルコで不潔な場所なんてほんとにない!きれい好きトルコ人はどこに行ってもゴミすら落ちてないよ。

 

 

だいぶ昔Yahoo!ブログ時代に書いた記事ですが、マイファーストハマムの体験談載せておきますね。当時のみんなのコメント消えてしまったことが未だに寂しすぎるし、自分の書いた記事は読み返すと本当にはずかしい。

 

(別に読まなくてもOKです)

beabea-journey.hatenablog.com

 

 

以上、今回の旅でNo.1の思い出、ハマム体験でした。