世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

Why オアハカ?

兼ねてより念願だったメキシコ旅行、スタートはメキシコシティをすっ飛ばして地方都市オアハカからスタートすることにした。

 

なぜオアハカ

 

と聞かれると別段特別な理由もないので「ただ何となく」としか言いようがないのだけど、初めて旅をする国の場合自分なりのルールみたいなのがあって、地方都市の方が本来の現地の人々の生活や風景をもっとリアルに感じることができて総合的に旅の満足度が高くなる傾向が強いから、地方は何がなんでもプランに入れたいという欲求がある。メキシコシティでのんびりやっとけばいいのに、自分の旅は欲が深いとつくづく思う。

 

 

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メキシコといえば、どんな印象があるかはきっと人それぞれだと思う。

 

サボテン、タコス、犯罪、古代文明、遺跡、カンクン

 

私の場合は「先住民のいる国」というイメージが強い。もしかしたら外国人が「日本といえばサムライ」と似たようなステレオタイプに近くて申し訳ないと思うのだけど、昔何かの雑誌で読んだカラフルな民族衣装に身を包んだ女性たち(おばさま)がカメラを向けると一斉に怒り出して魂が抜かれると大騒ぎしたというエピソードが抜けずに今に至っているのだから、外国人がサムライに陶酔してももはや自分も「何も言えねぇ」なのである。

 

 

オアハカはその先住民がいまだに数多く住む地方都市だと知り、その後オアハカのもっと奥の小さい町に出かけるのだけどそこへ移動するにもちょうどいい立地だったのでまあちょっと行ってみましょうかね、ということで選んだ。地図をみればそこまで大きい町でもないし、一泊二日もあれば十分だと思っていたけどそれはちょっと誤算だった。この町がすっかり好きになってしまい、二泊してもよかったなと思うほど魅力的な町だったからだ。

 

 

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日記によると、すごく疲れていたはずなのにニワトリの声で朝早く目が覚めてそれから眠れずに仕方なく起きたと書いてある。

 

 

この日はもうさっさと起きて荷物預けてチェックアウトし、早速朝のオアハカを歩く。

 

 

 

 

 

 

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ああ、やっとまともな下界に戻って来たんだなというとてつもない安堵感もあったけど、キューバショックのおかげであんなに初めはメキシコを怯えていた自分がさっさとどこかに行ってしまい、あっという間にメキシコに馴染んでいったような感覚がした。きっとこの町との相性がよかったんだろう。

 

 

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きれいな町。ゴミひとつ落ちていない。なんだか映画のセットみたい。

 

 

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カラフルな街並みと青い空、ゆっくり流れる時間。

 

 

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カメラがもう手放せない。

 

 

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ここが目抜き通り。朝早いので誰もいないけど昼から夜は歩行者天国になる。それが実に味がある素朴な雰囲気でとにかく気に入ってしまった。平家が並ぶ風景もなんとなくこの地方ならではの風景らしい。

 

 

 

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まずは朝食を食べよう。

 

 

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コーヒーを買う。店員さんがすごく感じがいい。

広場に座って、昨日おばちゃんがくれたパンを食べる。

 

 

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パン美味しい!!!おばちゃん、おいしいよ!ありがとう!!

 

 

 

学校に行く学生たちの待ち合わせスポットなのだろうか。ほのぼのした朝のおしゃべりがスカッとした青空のオアハカの朝に響き渡る。

 

 

 

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物乞いが一人やって来たけど警戒してスルー。すると、学生たちがポケットから小銭を出して物乞いに渡す。ああ、なんということだろう。メキシコも慈悲の国なんだなあと心から尊敬した。

 

 

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目の前に教会があるので、朝ごはんを済ませてから中に入ってみる。

 

 

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ここはサンドミンゴ教会というオアハカのメイン観光スポットだったらしい。

何も考えずにふらりと立ち寄る。

 

 

入った瞬間圧倒されるこの天井のモチーフ。

 

 

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おお、、すごい。

 

 

 

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実にゴージャスな祭壇!!!この地方都市にここまで素晴らしい祭壇があるとは。

 

 

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何がすごいって、天井も壁も「絵」じゃなくてちゃんとした「装飾」であること。

絵を描く才能を持ったミケランジェロラファエロのような画家がたまたまオアハカにいなかったのか、それとも当時は教会が裕福だったのか。それとも壁画文化はヨーロッパ特有のものだったのか。

 

 

 

この朝の採光が神々しくて圧巻。よく作ってある。

 

 

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いきなり凄腕の洗礼を受けてクラクラしながら外に出れば、ブサかわいい二匹に遭遇。

 

 

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民芸屋さんの犬だった。ブタちゃんみたいに「フガフガ!」していた。

 

 

 

 

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カーペット屋さんを発見。

 

 

 

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知る人ぞ知るだけど、最近カーペットにハマって早数年。わざわざイスタンブールに行って絶対まけてくれないけど絶対ぼったくりもしない行きつけのおっちゃんの店でこれまで2枚買ってそれでもまだ欲求満たされないほどカーペット好きの私。当然素通りできず入店。

 

 

早速ほしいの見つけてしまったけど、メキシコ旅行をスタートして初日の朝にいきなり高額な買い物はできない。ぐっと我慢した。(もし買って現金払いだったらマジで終わってた)

→こんなにワックワクで歩いてたのにあとで絶望的に泣きたくなったオアハカATM事情についてはこちらの記事参照。無理に読まなくてもいいです。

オアハカ ATM事情 - beabea-journey’s diary

 

 

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どこを歩いても絵になる風景、オアハカ

 

 

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この頃カメラを新調してまだ間もないのでうまく感覚つかめていないような気もするけど、とにかく写真撮りまくり。

 

 

ホテルがたくさんあるところを見ると、ここは外国人だけでなくメキシコ人にも人気の観光地なのかもしれない。

 

 

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スカッと抜ける青空がキューバで錆びついた心を溶かしてくれるようだった。

 

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野良犬って海外ではちょっと怖いけど、暑い国の犬っていうのはどこも一緒。人に媚びずに警戒心もなくこうやって地べたで死んだように寝ている。

 

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なんだか緑あふれる広場に出た。

 

 

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えーっと地図、地図。

 

 

 

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あ、ここがソカロだ。

 

ソカロってなんだろうとずっと思っていた。メキシコのどの町に行っても必ず「ソカロ」がる。ソカロとは町の中心にある広場のことで、お約束のようにこのような小さなステージが鎮座している。

 

 

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これを見つけたら自分が今町の中心にいるってことが分かる。便利だね。

 

 

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思い思いの民芸品を売っている。

 

 

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しかも今日は祭りか!っていうくらい人が多い。平日よ、平日。昼間。

 

 

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さーて、民芸品店が軒を連ねているので早速物色開始しましょうかね。

 

 

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えーと思うかもしれないけど、この中からこれぞという品を探すのが何より楽しみなのである!!

 

 

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民芸&レザーのバックで心が揺らいだ。

 

が、買わなくてよかった。ここで現金使い果たしてたらもっと悲劇だった。。。

 

オアハカのATMで円が下ろせずあわやすっからかんになるところだったから)

 

 

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オアハカのお土産の特徴としては、民族衣装の種類がとにかく豊富。実際に現地ではいまでもこういう服装で普通に生活している人もいる。

 

お店によっては中国製もあるから気をつけないとならないのだけど、ここで売っている洋服は意外と質がよかった。ただし露天はダメ、ちゃんとした正規店で買うこと。

 

あとで気づいたのだけど、オアハカ以外の町でここまでの品揃えは見なかった。

ほしいと思ったら即買う。

これ鉄則、メキシコでは。

「どうせ似たようなものがどこ行っても売ってるに違いない」と思うし大抵そうだけど、メキシコは違う。「いま手に取ったものはそこでしか売っていない」可能性がとても高いので、迷わずじゃんじゃん買うこと!

(現金なくなりかけたくせに偉そうに言えないけど)

 

※またおいおい、「ダサいおみやげ」コーナーに買ってきたもの一斉にアップしたいと思います。お楽しみに。

 

 

 

 

 

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この物売り、ウケたな〜(笑)

 

 

 

 

 

 

 

なんかソカロのステージを見るとメキシコ人はお祭り好きなんだろうかとつい思いを馳せる。見てるこちらも何とも言えないほのぼのした気持ちになるのであった。

 

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インフォメーションセンターへ行く。センターって行っても、路上にリヤカーみたいなのを置いて旗を立ててぼーっとしてる人がいるだけ。地図ありますか?と聞いたけど英語全く通じず。Una mappa della citta'?とイタリア語で聞いて見たけど通じてる感じがしない。いずれにせよなさそうな雰囲気なのでグラシャスだけ言って立ち去る。

 

メキシコのようなところではヨーロッパみたいにgratis(無料)で配布している地図なんて羽振りのいい話はきっとないんだという自分なりの結論をし、今後は期待しないことにする。

 

それでもこのお散歩がいかに気持ちがいいか。

 

いいところだね、オアハカ

 

 

 

 

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 この開放感にすっかり心酔。

 

 

オアハカ探検は次に続く。

 

 

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