世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

イタリアCDショップ事情

私がこのブログでひそかに愛しているコーナー「どすこい音楽」にて、
わが親愛なるコメンティターgelliusさんの何気ない一言で今回の「イタリア悲喜こもごも」展開です。

イタリアのCDショップについて、語らせてください。

イタリア人ってどんな音楽聴くの?
何が流行ってるの?

イタリアンポップスは、ずばりアモーレがテーマです。
アモーレ=「愛」ですよ、愛!!
しかも直球勝負。
「好きだ好きだぜ~」
「君とベットインだぜ~♪」的な要素もりだくさん。ラテンですからね。
All I Need is Love です(ビートルズごめん)。

外国の音楽は聴くの?
はい、聴くようです。
アメリカンポップス主流です。

で、CDやさんに行くとですね、これが困るのなんのって。
そんな直球勝負のポップスが満載で、ジャズファンの私が立ち寄るコーナーなどゼロ。
無論ジャズファンだけに限らず、「ちょっと素敵な音楽を探しに来ました」といえど、
お勧めコーナーにはこのようなアモーレ音楽が所狭しと堂々とおかれている。

イタリアのCDやさんは心躍る要素がない。
大手外資CDショップがまず一軒もないので、イタリア企業のイタリア音楽主流なんです。
まさか皆が毎日オーソレミオ聴くわけでもなかろうし、
べたつくようなアモーレアモーレ、私は好きじゃないので
私にはかなり辛く、自然と足が遠のくわけです。

いや、本当にイタリアのCDショップ事情はひどいと思います。
私はイタリアの後、イギリスへ渡英したのですが
ロンドンのHMVに行った時は「あるべきCD屋の姿」に感動して涙が出そうでした。
「2枚買ったら3枚目はタダ」の、お決まりのフレーズにフラフラと吸い込まれ、
衝動買いしたのを覚えています。


しかもヨーロッパは日本よりCDの値段が高い。
よってここにも隙間産業、黒人のコピーCD(路上店)が立派に君臨するわけです。
「正規の値段で買ってられるか」貧乏根性の私はついつい彼らのもとへ・・・。
たまにはアモーレもいい曲があったりするので。
(私はでも殆ど海外モノを買ってましたが)

そして家に帰り、そっとCDを置き演奏開始ボタンを押す。
一曲目、二曲目、あぁいい気分♪

すると突如、勝手に演奏停止。
「あれ?三曲目は?」
また演奏スタートボタン押す。
ルル~♪
「ん?これさっきも聴いたじゃん」
再び勝手に演奏停止。

そうです。コピーは途中までしか入っていない、まがいものが多いのです。

こうなると買い物客も馬鹿じゃない。
CDの裏をみて、ブルーの部分が少ないと途中までしか曲が入っていないんだと
友人のレクチャーを「ふんふん」と真剣に聴き、
黒人さんの路上店へ再び足を運ぶ。
で、警察の取締りが来ると彼らと共にダッシュで逃げる!逃げろ!走れ!

余談ですが、イタリアは外資を殆ど受け入れません。
しいて言うならマクドナルド(しかも大盛況)があるくらい。
イタリア旅行された方、ケンタッキーやキングバーガー、TOWER RECORDを見かけましたか??
「M」(マック)の看板しか目に触れなかったはずです。

逆を言えば、イタリアに外資の看板は確かにそぐわない。
京都のように古き良き文化遺産を守り続ける為には仕方がないことかもしれません。
ハーゲンダッツがなくたってイタリアにはおいしいジェラートがあり、
ピザハットがなくたってイタリアには本場のピッツァがある!
HMVがなくたって・・・・イタリアMTVがある??

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/b/beabea-journey/20190816/20190816070353.jpg
全然関係ないけどお気に入りだったコースター。ベランダのパンダ。洗ったら色落ち。
外国の洗剤ってすぐ色落ちしちゃうのよね


追伸:gelliusさんのブログお気に入りに入れましたq(^-^q)(p^-^)p
今後ともご愛顧の程よろしくお願いします♪