世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

トルコで絨毯パート2


今回のひらめき旅行の一番の理由はこれ。
「トルコでラグを買うこと」です。


日本でも売ってますが、とにかくべらぼうに高い。
アンティークの絨毯でも10万円はします。
今回はちょっと大きめの、ソファの前に敷くやつが欲しかったのでなおさら値段が張ります。トルコだといくらくらいなのかなあ~。
とにかく突然決めた旅なので事前調査一切なし。
相場も知らない。

だけど一つだけ決めていたことがありました。
それは、前回と同じお店に買いに行くこと。





時間もないからもうここで決める。

一番正直者がいるお店だからボラれる心配もない。




ホテルを出て旧市街メインストリートへ向かいます。


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いきなりお菓子屋のサロンが登場。思わず足が止まる。




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なんで足が止まったかっていうと、蜂がすごく群がっていたからです!!!
(画面左下をごらんください。黒いのが蜂です)



観光客のおばちゃん2名はこれを見ておいしそう~って言ってました。


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かわいいケーキ。
トルコにしては頑張ってる。
(私には量が多くて食べられませんが)




この通り沿いにはたくさんのお土産ショップがひしめいています。


中でもこの実演コーナーのレストランは最初みたとき衝撃でした。


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ここはロクム専門店に変わってます。写真右手にはロクム精製機が。興味深い。



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個人的にはこのトルコ流整理整頓ディスプレイがツボでして、毎回惚れ惚れしてしまうのであります。国民性というのでしょうか。きっちりしてるんです。



公園前入口のシミット売り。イスタンブールおなじみの光景。


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秋なので焼き栗売り、焼きとうもろこし売りもいました。
(結構売れてました。買ってる人よく見たから)

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お気に入りのキオスク



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トラムは通りスレッスレを走り抜けます。カンカンカンとベルが鳴ります。



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あっちの坂道には何があるんだっけ?と思いたくなるような小道も。



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もうすぐアヤソフィア、ブルーモスクがある広場につきます。その界隈にはこうやってたくさんのカフェがあります。夜になるとこのカンテラに灯りがついてすごくかわいいお店になります。


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まず最初に目に止まるのはアヤソフィア。道路沿いに近いところに建ってる。


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ドドーン!



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外だけじゃなく中も壮大なので、イスタンブールに行く機会があれば絶対に中に入ることです。


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さっそく絨毯売りにハローと声をかけられますがド無視で通り過ぎます。



あちらに見えるはブルーモスク。


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正式名は「スルタンアフメット」と言います。
トラムの停留所がありますが、その駅の名前も同様です。



ここはその広場の前にある有名なキョフテ(トルコ風ハンバーグ)のお店。


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最初この界隈のホテルに泊まった時、夕飯はここでと思っていましたが、メニューにバリエーションがなくお値段もそこそこするのでキョフテだけ食べて帰るのもなっと思って結局行けずじまい。







前回の旅で学んでますが、イスタンブールの日暮れは日本とほとんど変わりません。
17時には暗くなります。
旅先ではそういうのも念頭に入れて行動するといろいろ効率的なプランが作れます。



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時刻は15時。
17時の日暮れまであと2時間。
飛行機降りてからもう4時間経過。

少し簡単に腹ごしらえしてから絨毯屋でゆっくり過ごそうと考える。


ということで、前から気になってた食堂へ。


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それほど空腹感じていないので簡単にケバブにすることにしました。



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お兄さん、めっちゃ愛想が悪いように見えますがトルコ人は基本こうです。
これが普通。
仕事は真面目。
イタリア人みたいに明るく悪ふざけが過ぎて仕事もしない、よりは数倍マシです。


考えてみればトルコでドネルケバブを食べたことがない!!のに気付き、今回初挑戦です。ドネルケバブとはこうやって鉄の棒にささってクルクルまわってるケバブのことをいいます。


それを削って、トマト、玉ねぎ、フライドポテト、ピクルスをまぜてピタでラップして食べるのが主流。


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ギリシャだとこれに豆のペーストがついてくるのだけどトルコはつかない)


塩は機内食のやつを持ってきたのでいつでもスタンバイオーケーです。





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ここはケバブ以外にも一般的なトルコ食堂で、セルフで好きなお皿をとって最後レジでお会計する仕組みです。お酒は一切置いていません。




実食!!

おいしい!!!塩いらない!!!バッチリです。

(写真撮るの忘れました)





さて、肝心の絨毯屋さん。

ちょっと道に迷ったけど地図の記憶力と視力だけが自慢。

すぐに見つけました。




半地下みたいになってるお店、迷わず入る。

カーペットを欲しいんですけど、と言う。あらかじめ大きさははかってきました。

その大きさを伝えると、すごい量の中からこれかこれ~といったようにバンバン床に放り投げながら広げてくれます。すごいホコリで鼻が一発でやられ、ティッシュを一パック使うほど鼻かみましたが、お店の人は全然平気みたい。強靭な粘膜の持ち主にただただ感心(というか軽蔑)。



※店内の様子、写真撮りませんでしたので前回の記事(上記リンク)を参照




しばらくすると絨毯屋の前回接客してくれたおやじさんが登場~。当然私のことなど覚えていませんが、今回も山のような絨毯の山から一つ一つ広げて見せてくれました。ラクダの背中に乗せるマットも出てきておお~って二人で感動しました。



だけど、私好みの大きさの商品があまりないとのことで(畳2枚分程度の大きさ希望)選択肢はほぼゼロ。ゼロなんです。色味は本当は少しブルーっぽいのかベージュっぽいのが欲しかったけど、ブルーはサイズが小さいしベージュっぽいのはあまりにもクラシック過ぎてどうかなと思い直す。しかも少し高い。

うーんうーんうーん。
明日また出直したい。
といったら、「明日から月曜日まで南トルコに行くんだ。俺の息子が店番するけど、あいつたぶんふっかけるよ。」とのこと。そこをなんとかふっかけないで頂きたいのですが、そういうのって微妙な交渉。だったら今決めろってことでしょ?


うーんうーんうーん。
いくら?
えーと200ドル。
200ドル。妥当。
トルコリラにするといくら?
765リラってところだけど750リラでいいよ。
カード使えます?
現金のみ。
うーんうーんうーん。
うーんうーんうーん。
うーんうーんうーん。
うーんうーんうーん。
うーんうーんうーん。
うーんうーんうーん。
うーんうーんうーん。
うーんうーんうーん。
うーんうーんうーん。
うーんうーんうーん。

(私は世界最強の優柔不断人間なのである)


わかったよ。
買う。
銀行でお金おろしてくる。




ということで、買ったのがこれ。
おじちゃんが包装紙に包もうとしたところを「ちょっとまったー!写真撮らせて!」と静止して撮った画像です。おじちゃんの両手は包装紙を持っていざ包まんとした瞬間です。







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こんなふうにきれいに折りたたんで包装してくれるのでスーツケースにも余裕で入りました。




トルコ人は本当に愛想がない(一部を除く)ですが、唯一笑う時。
それはお会計の時です。
今まで見たことのない満面の笑みは、お金を渡した直後に見ることができます。



さて、買ったあとは「あれは750トルコリラってぼったくられてないだろうか」とか「値切るの忘れた。。。」とか「お部屋のイメージに合わなかったらどうしよう」とか、いろいろな思いがかけめぐります。。。ややテンションが低い。



そして疲れをほぐすためにホテルのそばのチャイハネでチャイを飲みに行きました。




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夜はぐっと冷えるので熱い熱湯チャイが本当においしい。
お代わりして2杯飲んだ。




帰りに歩いていたら、初回で訪れたことのあるチャイハネを発見。
ああよかった。ここに通いたかったの(今回通算6回くらい通いました)。



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中途半端な時間にドネルケバブロールも食べたし、夜は軽く済ませようと思い、チュロスみたいなお菓子を買う。




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これが~。

なんかのシロップでビタビタに染みた揚げドーナツみたいな感じでした。

半日歩いた消費カロリーがすべて台無しになりそうな甘さ。

コーヒー飲みたいのにホテルにポットがない。。。

もういい。めんどくさい。寝る。





ということで、絨毯を買うというミッションは初日でコンプリートとなりました。
あまりにも突然の即決に最後までウジウジしましたが、帰国後いの一番に床に広げてみたところこんな感じでした。




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悪くないですね!


アンタルヤというトルコの南にある街で作られたキリム(という織物の種類)です。
もちろん毛100パーセントですが、キリムは絨毯というよりもラグに近い固めの織物なので歩いてもサラっとしているのが特長です。

アンタルヤはいつか行ってみたい場所。カルカンをもう少し南下した、南では一番大きい街です。ロンドンで友達だったトルコ人も住んでいます。いろんな思い出や希望も詰まったラグとなり、結果大満足となりました。


今はクリーニング屋さんへと出張中。
普通のクリーニング屋さんじゃなくて、中東のラグを売ってるお店に依頼しました。




以上、トルコで絨毯パート2。
絨毯というかキリムですが。


トルコの絨毯屋さんって観光客目当てのお店がほとんどなので、こういった正直者のいるお店はほとんどめぐりあえないでしょう。おやじさん、レート計算する時も自分に都合のいいレートじゃなくてちゃんとネットで調べてました。唯一の失敗は値切るの忘れたくらいですが、もともと15リラ負けてくれたのでそれでよしってことにします。