もうほとんど観るもの観ちゃったし、フライトは17時なのであんまり遠出もできないから新市街をひたすらウロウロ。
忘れるところだった。
ロクム買って帰らなくちゃ。
去年カルカンで買ったロクムがあまりにも美味しかったのでつい。
何が美味しいって、フルーツがホンモノのフルーツの味がする香料ではない味。
果汁がちゃんと入っている味がします。
あとハチミツ。
これが絶妙にブレンドされていて自然の味がします(見た目と違って)。
ゼリーよりも固く、お餅みたいなモッチリ食感。
ただしロクムもちゃんとしたお店で買わないとおいしいのに出会えなそう。
カルカンの街角の行き当たりばったりのお菓子屋さんは奇跡だったんだと思う。
あと忘れてならない使命が私には残っていた。
それはサバサンドの他にもう一つ。
トルコのスイーツ、「ガザンディビ」を食べること。
これすごいです。
スイーツのくせになんと鶏肉の繊維が入っているんです!!
意味わからーーーーーーん。
ですが地元では有名なデザート、本場トルコで食べた人は2人がおいしいと実証していましたので、朝ご飯代わりにいざ挑戦。
味はとても優しいミルク風味。
食感はお餅。
表面は焦がしてあってカラメルっぽくなっておりシナモンが振ってある。
とても不安だった鶏肉の食感はほとんどありませんでした。
悪くないです。
フツー。
うう~んでも普通のプリンの方がいいかな。
それにしてもトルコ人はロクムといいガザンディビといい、モチモチ食感がお好きなようで、きっと日本の大福餅とかイケるのではないかと一人考えながら食べました。
お店を出て歩いていたらハマム発見。
ハマム=トルコ風呂=サウナのことです。
もともとサウナとかエステとかあまり好きじゃないので興味なし。
モロッコはマラケッシュで行ったハマムの思い出が甦るなあ~。
トゥネルも見納め。
そうそう、この日はトルコリラが少し余ったので本屋さんに行って本を買いました。7リラなんてずいぶん安いなあ(300円程度)なんて思ってレジにいくと、25リラと言われる。えー表示と違うよと言うと、それはポンドなんで、と冷たく切り返された。よく見ると確かにポンドだ!
やめて~ポンドとトルコリラ表示、酷似しすぎーーーー。
(本だけは世界どこ行ってもそれほど安くないですよね)
新市街の裏道を歩いていると景色のよいスポットへ。
まだ朝早めだったので人はいませんが、きっとシーズンは人気スポットかも。
こうやって景色を眺めながらノンビリできる場所がトルコには山ほどあります。
新市街は派手なお店が多いけど、こういうレトロな雰囲気のお店もあります。
さて、最後のチャイを飲みに行きます。
(このあたりになってくるとかなり時間潰し)
カフェは上階にあるようで、階段を登ります。エレベーターなどはないです。
迷子にならないように足跡に沿って登っていきます。アイデアが斬新でかわいい。
たどり着くとなんだか現代風のフロアが。
(もっとアンティークなのを想像していました)
まだ午前中のためお客ゼロ。
むろん、ひなたぼっこしたいので外に出ます。
ああああ~まるで夏のような日射し。
とても2月上旬とは思えないこの暖かさ。
コートを脱いで上着を脱いで、サングラス着用。
これぞ理想的な旅。
やっぱり夏がいいなあ。
どんなに暑いと言われても。
ビーチでゴロ寝。
物静かな従業員のオジさんは奥に入ったまま出てこなかったのでレジに行く。
トルコ人は往々にして物静かな人が多い。
チャラい人は観光客目当ての客引きに多い。
お会計済ませて足を運ばせたのはあそこ。
なんかクセになっちゃって二日連続通いました。
ちなみに写真は厨房です。
奥で山盛りのお肉を炒めている鉄板鍋が見えます。
手前の少年がお会計&サービス係です。
年配の人と少年がコンビで働く光景はトルコならでは。
そしてこの日も激辛ししとうピクルスに脳みそをぶち抜かれてやっぱり完食できず。
というわけでホテルへ戻り、有り金全部でタクシーを呼んでもらい、広場のリムジン乗り場まで大荷物を運んでもらい空港へと向かったのでした。
ローマから始まりイスタンブールまで。
2014年の気ままな一人旅はこうやって幕を閉じました。
今回は古き懐かしのローマ再会の旅がメインで、イスタンブールは忘れ物を取りに行ったような旅でした(ブルーモスク)。
考えてみれば前回ローマに戻った時は疲労ばかりの日々でした。やることもないし時間ばっかりあるし、その前の二ヶ月の長旅で観光疲れもしていて、ただ無駄な時間だけを過ごしていましたが、今回は一週間しかないということもあってか、有意義に過ごすことができました。
不思議なのが、ローマに立って一歩外を出ると自動的に戦闘態勢に切り替わるんです。今日もスリに気をつけよう、悪い輩に気をつけよう、でも簡単にはやられない自信があるから大丈夫。という自負とみなぎるエネルギーが湧いてくる。その足取りはいまだ力強くイタリア語も勝手に出てくるから、とてもじゃないけどローマとの距離感を全く感じないというか、むしろもっと身近に感じてくるという安心感を強く感じました。これは行ってみないことには分からなかったことかな。
失った時間やもう戻ってこない思い出に寂しくなることももちろんあるけれど、今のところ地に足をついてしっかり歩けていることに我ながらホッとしてしまいました。きっとこの何年かの長い月日で無意識のうちに私も少し成長したんだという証拠なのかもしれない。
旅にいちいちセンチメンタルな感傷なんてこれっぽっちも求めてない。
ただ流れて行く時間をただ受け止めてさえいれば、感動はあっちからやってくることもあるし。それをとことん堪能できるって実はとても贅沢なことだと思います。
次はまた行ったことのない国に行きたいです。
候補は二つありますがまだどちらにするかは決めていないです。
楽しみながらじっくり考えてみます。
楽しみ。