世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

ジョリッティのジェラート



イタリアのドルチェ(デザート一般)って実はそれほど種類もない。
日本でみるメニューにあるデザートはイタリア全土から寄せ集めればああなるって感じ。アフォガートなんて普通は食べませんし、ババというリキュール漬けの甘いケーキはナポリにいかなくちゃ食べれません。イタリアってどうしても地方ごとに食事の傾向が異なるので、なかなかまんべんなくイタリア料理を一カ所で満喫するのって難しいんですよね。ボロネーゼはボローニャの料理だし、ナポリ風ピザはナポリにいかないと食べれないし、逆にアマトリチャーナカルボナーラはローマ以外の町では滅多に食べれない。なかなか厄介なんです。



また、イタリア人ははっきり言ってデザートのセンスがない。断言。
ここはフランスやオーストリアのような繊細さは全く持ち合わせておりません。
最悪(すみません)なのが、ズッパ・イングレーゼというケーキ。
まずい!
だめ!
おかしいよ!
ズッパ・イングレーゼって直訳すると「イギリスのスープ」となります。スープにヒタヒタに浸したようなケーキ(ナポリのババに似てる)なんですがまあこれが缶詰のサクランボみたいな味がするというか、私は徹底的にダメ。頑張って3回トライしたことがありますが3回ともダメだったからダメなものはダメ。
日本じゃ滅多にお目にかからないなあ。ま、別にあったところで注文しませんが。


それでセンスのないイタリア人はホームパーティーの締めに一体どんなドルチェを出すか。

定番としてはほとんどはこの二つに絞られる。

マチェドニアといういわゆるフルーツポンチ。
100%グレープフルーツジュースをどぼどぼボウルに注ぎ、ざく切りにしたフルーツをつっこんで、お砂糖をいれて甘くしたもの。すっぱいとダメみたいなのでジュースに更にお砂糖入れてます。ヒェー。


そしてやっぱりジェラート
しかも市販のビエネッタ・・・(というケーキアイスがあります)。
あれを切ってお皿にドカッともりつけて終わり。


私はイタリア在住の頃はよくホームパーティーにお呼ばれして出かけましたし、準備を手伝ったこともありますが、この「二大ドルチェ王」以外のものをみたことがない。とにかくセンスがない。マチェドニアに関しては、「あ~またこれか」なんて図々しくもガッカリしたものでした(はっきり言って家でも食べれんのよ)。



前置きがずいぶんと長くなりました。
つまり言いたいのはそれほどアイスとイタリア人は切っても切れない関係だということです。けっしてドルチェのセンスがないということを声高に言いたいだけではありませんからね(かなり声高に言ってしまいましたが)。



で。

イタリア人が好んでいくのがジェラテリーアというジェラート(アイス)やさん。
彼らは「絶対に」自分のお気に入りのお店を持ってます。夏になるとわざわざヴェスパやホンダなどのバイクに乗ってブィ~ンと飛ばしてまで通い詰めるザマです。
とことん、食べることに関してはこだわりのある民族です。

そんなローマで有名なジェラテリーアはまずここ。


デラパルマ

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(だいぶ前にも紹介しましたが今回は写真付き)



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すごい種類あるからかなり悩みますよ。
どのジェラートやもそう。
ここだけじゃない。


まず、ジェラートやの極意から。

1. コーンかカップのいずれかを選ぶ(おすすめはコーン)
2. レジに行ってまずお会計をする(前会計は必須)
3. レシートを持ってガラスケースの前に行く
4. 味を2種類選ぶ(デフォルトで2種類です)
5. 決定したら奥にいるジェラート担当にレシートと引き換えに注文
6. 生クリームをつけるかつけないかを決める(つけるのがおすすめ)
7. 行列や人混みに負けないように、そして割り込まないように大人になること


お店にもよりますが、だいたい2~3ユーロってとこじゃないですかね。
昔は2000リラ~3000リラだったのでそのままスライドさせてピンハネしてますね。


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ここは観光客が多いなあ。
今は地元の人はあんまりいないかも。
私は気に入っていたのでよく通いましたけど。


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ジェラートの味はおおまかに2種類に分かれています。

チョコレートやナッツなどのこってりあまーいクリーム系
フルーツなどのさっぱりシャーベット系

どれをチョイスするかは自由ですが、クリームとシャーベットって合わない。
だから私はいつもシャーベットしか食べなかった。
メロンとスイカ
夏になると出てくる。


今だったらレモンとオレンジとかかなあ~。
こないだは洋梨も食べたけどおいしかったです。
チョコはダメ。
甘過ぎるのあんまり好きじゃない。



しかし私の思い出のジェラテリーアは他にある。
デラマルパを通り過ぎてこのつきあたりを右に曲がる。
(懐かしい景色)


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ここ。
ローマの老舗、ジョリッティ。


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懐かしいなあ~。

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あ、そうだ。
ジェラートのサイズは、ピッコロ(小)かグランデ(大)を選べます。

ピッコロでいいと思います、日本人の方なら。




あああ~



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ヨーグルトもおすすめ。
イタリアって乳製品むちゃくちゃおいしいですから。
ちなみに「RISO」って「お米」のことです。
食べたことナイヨ。




写真がイマイチでごめんなさい。
この日のチョイスはこちら。


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一番上は生クリーム。
左はキャラメルだったかなあ~。
右はなんだっけ。
感動の再会の割にはまったく覚えてなくてスミマセン。
(写真が悪いから思い出せないんだきっと)


生クリームは意外と甘くなくてフワッとしてるのでおすすめ。


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しかもここ、お惣菜もやってるんですよねー。
一度も食べたことがありませんが。




あと、ジェラートを食べるときはスプーン使いましょう。
ソフトクリームみたいに舌だけで食べるのはイタリアでは若干お行儀悪いです。


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大体外で立ち食い。


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ちなみにジョリッティのまわりにはその他いろんな建物があります。
ちょっとした裏通りにあるのですがローマの中心地にあるので官公庁なども点在しています。



えーと確かここはコロンナ宮殿だったかな。
有名な「ローマの休日」のラストシーンでアン王女が涙でお別れした場所がこの2階の広間です。

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コルソ通りを挟んで向かいにあるのがガレリア。
昔はホームレスと不法移民のたまり場という恐ろしい場所でしたが、今ではちょっと高級なショッピングセンターへと様変わり。


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SALDIはセールのこと。
ローマでは1月5日あたりにセールが始まってましたが、訪れた時もまだやってました。


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ガレリア内部。
こないだは夜の写真載せましたが今回は昼バージョン。


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以上、ジェラートの話。
眠くてさっきから半分寝ながら書いてるのでいったん切ります。
(あとでなおすとこあれば編集しときます)