世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

カンポ・ディ・フィオーリ

カンポ・ディ・フィオーリとは、「花畑」という意味があります。
ここはローマでも古くからある市場の立つ広場で有名。
また、ちょっとしたバーやレストラン、トラットリア、ピッツェリーアの他にもファルネーゼ宮殿というフランス大使館があったりします。この建物の中にはミケランジェロの作った藤棚のある回廊があって、昔から見たいと憧れているのですが残念ながら非公開。

カンポ・ディ・フィオーリに行く途中、ブティックや靴屋さんも数軒並んでいて、そこをそぞろ歩きするのも楽しい。歩く前にバールでエスプレッソをクイッと飲んでから出かけるとパワーでます(本当です)。どうせ1ユーロ。トイレ休憩がてらでも可。



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カンポ・ディ・フィオーリはローマの中心地にあるのと、この界隈に住んだことがないので、実はここでは買い物をしたことがありません。

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だけど、イタリア(や他のヨーロッパもそうだけど)は市場で買い物をすることは日常的です。新鮮、安い、量が多いに尽きる。馴染みのお店を見つけたらどんどんおまけしてくれるし。

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この市場はカンポ・ディ・フィオーリなだけあってお花がたくさん売られていました。



ここで特筆すべきはまずここ。
ローマ中の人は絶対知っている。


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FORNOと書いてある建物。

FORNOとはオーブンという意味です。
ここのPizza Bianca(ピッツァビアンカ)がむちゃくちゃ有名。

どんなものかというとこれです。


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具がない。
ピザ生地だけ。

pizza bianca=ピッツァビアンカ=白いピザ

これの何が美味しいって、

カリッカリで中はモッチリの香ばしい食感
鼻から抜けていくような風味のいい小麦粉(これぞイタリアのピザ!)
上質なオリーブオイル
ピリッと味の利いた旨味のある塩

これが全て。


当時私はこれの何がおいしいのか全然分かんなくて首を傾げていたのだけど、今回改めて食べて思わずうなってしまった。この味が理解出来るようになったなんて自分も大人になったんだなあと感じました。

ちょうどお昼時に訪れたのでイタリア人で溢れていたけどお目当てはみんなこれ。
そしてほとんどがお店の前で立ち食い。
そのあとバール行ってエスプレッソで締めるのだと思います。

お店の名前はわかりません。
まさかFORNOかな。
ローマでの愛称は「カンポ・ディ・フィオーリのピッツァビアンカ」です。
それ以外の名前で呼ばれているのを聞いたことがない。



そしてこのお店のならびには当時毎晩のように遊びにきていたパブがありました。
一緒に住んでいたフラットシェアの友達がバイトしていたのでよく連れてこられた。客が全然いなくて大変そうでした。
ロベルトというイタリア人、当時50過ぎくらいだったかな。
20歳そこそこの友人にアプローチしていてイタリア人って身のほど知らずだなと思ったものでした。当時私も若かったのでそういうのありえないと思っていたんです。

そのパブはもうあの頃の姿を消し、旅行代理店になってしまっていました。

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ピンクの壁と、当時バーカウンターだったカウンターが名残を残している。




この通りの奥のテントの手前が例のピッツァビアンカのお店。
こんな薄暗い場所ですが私の青春時代。



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今思い出したけど、そういえばケバブのお店もあった。
あと、外国風のパブもあった。
ピーナッツの殻を床に落としまくるパブです。
ローマではすごく流行っていていつも人が表まで溢れ返っていました。



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トルコで売ってるような食器が・・・。
下手すりゃ日本でも買えるとか・・・やめて~。


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ここの市場でオリーブオイルを買いました。
閉店間際のお店に駆けつけて。


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私には犬センサーがついてるからあなたが隠れていてもすぐにわかる。



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ついでにもう一つこの広場で有名なのがここ。
FARNESEという映画館。


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入ったことがないんですよね・・・。
だってペルージャの映画館で変態にあったことがあるから怖くて。

古すぎてもうやってないんじゃないかと思ったら、なにやら人だかりが。


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上映プレミアかなんかだったのかな。
今でも現役でやってるみたいですね。
ちょっと嬉しい。


この人だかりに向かって悪さをしている餓鬼が。
(悪さに夢中で写真を撮られていることすら気づいてない)


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イタリア人の子供って本当にお行儀が悪い。
ヨーロッパ諸国では郡を抜いて圧倒的にマナー悪いです。
アジアで言うと中○みたいと言ったら分かりやすいでしょうか。

子供だけじゃないですけどね。
ヨーロッパ旅行しているとすぐにイタリア人だって分かります。
マナー悪いから。


広場の中央にある銅像の下の光景。

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私も当時ドイツ人のクラスメイトに励まされたのがここ。
思い出の場所に行ったら同じように慰められている人がいた。

辛かったら、カンポ・ディ・フィオーリ銅像前に集合ってことで。




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思えばここでこんなに写真撮ったことなんてないなあ。
今回は完全に観光目線で行ったからというのもあるけれど、なんだか楽しかった。
写真撮ってきてよかった。


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友達のホームパーティーの仕込み用としてこの界隈の精肉店に行った時、すごく混んでいて注文をなかなか聞いてくれず、友達がすごく困っていました。お店の人が「un secondo」って言っているのだけど友達はその意味がわからずにひたすらお店の人をつかまえようと躍起になっているのを人混みの後ろで見ながら、どうしてちょっと待って下さいがセコンド=二番目っていう表現なんだろうと思っていました。今考えてみたら「次ね」という意味なんだと分かりました。
これを英語に変換して言う時も時々あれ?英語も同じ表現だっけ?と、混乱する時があります。私の英語はどちらかというとイタリア語から変換されるので合ってるのか間違っているのか分からない時も多いです。


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カンポ・ディ・フィオーリはローマの中心ですが、ほとんどがそうであるように老朽化はすさまじいです。
ただし、これもほとんどがそうであるように、外観と中身は全く異なり、内部に入るとすごい高級マンションだったりしますので見た目にだまされてはなりません。
だけど水回りが悪かったりブレーカーがすぐあがったりするのは間違いない。
だってそこはイタリアですから。



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こんなところに住めるのは、昔からの地主か、あるいはよっぽどの大金持ち。
(見た目ボロいですけどね)



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そうして外国人のセクシーな女性(ロシア人とかウクライナ)を囲って悠々自適に暮らしている老人のイタリア男が多い。もうそんな話は聞き飽きた、それこそマンマミーアですよ。






そんなカンポ・ディ・フィオーリの表と裏の話でした。