私が通っていた学校のそばに行ってみました。
まずサンピエトロをあとにして64番のバスにのってテヴェレ川を渡ります。
サンタンジェロ城がくっきり見える。
すぐバスを降りる。
分かりにくいですが建物の丸い門のところに白い屋根が出てますが、ここが毎日といっても過言じゃないくらい通った軽食屋さんです。
ロベルトというイタリア人とエジプト人がオーナーで、友達になってたまり場となりました。今はもう2人とも多分いないと思うので立ち寄ることはしませんでした。
通りのすきまからはサンタンジェロ城が見えます。
こんなに近いのに・・・
実は一度も行ったことがないことに今気づきました。
ほら、あの道の奥に時計台のある建物がありますね。
あそこが時計台広場です。
ああ、何一つかわっちゃいない。
この町並み、この薄暗さ、この古めかしさ。
ああ、何一つかわっちゃいない。
このバール。
中に入ってエスプレッソいただきました。
思い出深くてジーンときました。
だけどローマの思い出はその後の方がもっと強烈な印象なので、このあたりはどちらかというとまだ初々しい頃の素直な自分を振り返るような遠い日の記憶です。
(あんなチャラチャラした格好してティヴォリ公園行っちゃった時代ですから)
過去記事「バールの風景」にもこのバールが登場しています。
しかも、過去記事の写真に映っているメガネのお兄さん、今回もまだ現役で働いていました!
やっぱりイタリアは一つ腰を据えたらずっとそこで働き続けることが多いですね。
特にこういう家族経営みたいなのはそう。
代々受け継がれていくイタリアならではの風景だなあって思いました。
時計台広場に着いたと思ったら、広場は大掛かりな工事中。
正面にある建物が学校。
中に入ったら中も工事中!
当時何度も滑って転びそうになったツルンツルンの大理石の階段が壊されていました。悲しい・・・思い出がなくなっちゃう。
ここは学校の入り口。
いつも学生がたむろしていて、何ということなくダベってたところ。
そして、私のNikonのカメラを盗まれた現場でもあります。
支柱の脇にちょっと置いたらそのまま忘れて立ち去っちゃって、気づいて戻った時にはもうなくなっていた。泥棒めが!!
そしてここがもう数えきれないくらい通ったタバッキ。
あの頃は毎日のように誰かに手紙を書いていたので、切手を買いによく来ました。
なんか・・・ボロさに磨きがかかったような・・・。
さて、ここからがローマの中でもお気に入りの裏道り。
知る人ぞ知る通りなんです。
ガイドブックなんかにもきっと載ってないと思います。
(とりたて珍しいものがないので)
この通りのお散歩は次回に。
こっから先は前もどっかでご紹介したかも。
被ってる可能性もあるので読み流しOK。
そういえばこの広場の脇に看板のないトラットリアがあったんです。
三人のおばあさんが働いていて「三婆の店」と呼んでいました。
メニューもなくて、ただでっかいお鍋に煮込みとか作っていて、キッチンに連れて行かれてどっちが食べたい?って聞かれ(だいたい二択)、選んだら勝手に料理が出てくるシステム。
メイン
ロケッタというローマならではの空洞のパン(おいしくない)
安い白ワインデカンタ1ℓ
水
食後のエスプレッソ
ビスコッティ
これらが全部ついて確か2000円か2500円くらいだったような気がします。
(値段も固定です)
前菜がついてきたかどうか、記憶がちょっと曖昧。。
最後に出てくるビスコッティ、おばあちゃん、缶の中に入ってるビスコッティを手づかみでお皿に乱暴に持ってはいどうぞ!って出してくる。なんかそれがすごく家庭的な雰囲気があって、その缶が出てくるとすごくワクワクしたものでした。
(これ、カントゥッチと呼ぶらしいです、こないだ初めて知りました)
今回その三婆のお店に行きたかったんですが、工事だったので前まで行くことができなかったし、第一存命されているかどうかもちょっと・・・。