世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

モンマルトルのレストラン

なんていうんでしょうか。
パリはとにかくセンスのいいもので溢れかえっているのは間違いなくて、このモンマルトルのレストランを見た時はあまりにものかわいらしさにすっかり女心をくすぐられてしまった。実際の入り口はもっとお花で囲まれていて、アンティーク感といい石畳の坂道に建つその素朴な雰囲気といい、思わずフラフラと吸い寄せられるように入ったのだった。
 
 
 
 
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店内もどこかアンティーク風で、たくさんの観光客やパリ人で溢れている。
私はその頃1ヵ月パリに滞在していたので、私を訪ねにきてくれた知人と一緒にこの店に入った。
一応私はホスト側になる為、知人を奥の壁側の席に座らせ、自分は下座に座った。
 
それがいけなかった。
この知人の方は、とにかく食べ方が汚い。
ナイフとフォークが使えない程度ならまだしも、音を立てて食べ、終いには大きな鳥の骨付き肉にかじりついてしまい何となく周囲からヒンシュクをかっていた。私もすっかり唖然としてしまったので、この人と食事をする時は必ず自分が上座に座り、そのけして上品とは言えない食べ方を見られないようにした。申し訳ないけどこれも私の心遣いの一つのつもり。やはり旅先では最低限のテーブルマナーは必要だと思うので気をつけたいところ。
 
 
そんな思い出しかないのであいにく私は何を食べたのかさっぱり覚えていないんだけど、となりに座ってたアメリカ人観光客がオニオンスープをチビチビ食していたのはすごくよく覚えてる。雨が降りそうな日だった。
 
 
お会計の時に、お店の人がレシートと一緒にショップカードのようなものをくれた。
小さなノートのような大きさで見開きになっていてとてもユニーク。
 
 
 
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かわいいです。
 
何が書いてあるのかさっぱり読めないけど、創業はずいぶん昔だったらしい。
 
 
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で、この見開きのショップカードの間にレシートが差し込まれてお会計の時に一緒に渡された。
 
よくこんなもの持ってるなと思うけど、レシートはきちんと持って帰るのがヨーロッパ流のマナー。
そこは日本とは若干異なる。
 
 
 
 
 
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イタリアも相当だけど、フランスもなかなか手書きは判読しがたい。
 
 
 
それにしても、近頃はインターネットの普及で本当に世の中便利になった。
私が3回目のパリを訪れたのはもう6年ほど前になってしまったが、その頃に比べたら今はもっと情報が豊富で調べものをするのに全く困らない。あの頃はネットでも検索できず、アパート探しは結局情報誌を取り寄せたり本を買ったりしていた。今は全部インターネット。時代って本当にめざましく変化していくんだなと改めて思う。
 
 
でも、このお店のHPはどんなに探しても出てこなかった。
世の中にはそういった頑固一徹なお店もまだたくさんあり、そういうのはやはり自分の足で探し見つけるしかないのだけれど、それもまた旅の醍醐味なのだろう。
 
 
だけどこのお店、もしかしたらもうなくなってたりして。
 
 
Le POULBOT
3, Rue Poulbot 75018