世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

私の中のあなた

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私の中のあなた
(My sister's keeper 2009年アメリ
 
監督 ニック・カサベテス
主演 キャメロン・ディアスアビゲイル・ブリスリン、ソフィア・ヴァジリーヴァ、エヴァン・エリングソン、
    アレック・ボールドウィンジェイソン・パトリック、ジョン・キューザック、他
 
 
(あらすじ)
白血病になった長女に提供するドナーとして生まれた妹が、両親を提訴することから始まる物語。
家族の絆、そして来るべき死について、私たちはどうやってそれを受け止めていくべきなのかを考えるヒューマンドラマ。
 
 
いや~泣きました。
久々に号泣でした。
もっと軽いタッチの映画かと思ってたら全然違いました。
 
 
白血病で命を落とすと宣言された娘に対して母親は出来る限りのことを尽くしてやろうと努力するんですが、
常に「死」を中心にまわる家族の中には、必然的にその弊害も発生していきます。
そして気付かないうちに「死」に対する価値観は大きな距離を作っていくのです。
何が最善なのかはもちろん個々に委ねられるのですが、この映画では、悲しみの中にも病気を取り囲むその人々自体がとにかく感動的に胸に訴えてくるんです。死を肯定的にとらえるのとそうでないのとの価値観は大きく2分されるところですが、ある意味とても前向きな映画だったかもしれません。多分そこに一番感動したのかも。
 
もし自分がそうなったらやっぱり死は怖いと思うんです。
それはとんでもない孤独のように思えるし、所詮死を迎えるときは一人だと思ったら、ましてや病床の場合はこれほど心細いことはないと思います。人生で一番の耐え難い孤独なんじゃないかと想像するだけで怖ろしい恐怖が湧いてきます。
 
だけど、その不安を取り除く何かがあったら、そうはならないかもしれない。
もう少し肯定的に受け止めることができるかもしれない。
 
なんかそんなことを考えさせられました。
 
 
 
 
話の中で、娘が同じ白血病の男の子と恋に落ち、病院のパーティーに行くことになったんですが、なにせ化学治療や薬物投与で髪の毛も抜けてしまって着る服も似合わないとゴネる娘に、とびきりステキなダークブラウンのウィッグを買ってやった母。パーティー当日とてもロマンティックなドレスを身にまとって2階から階段を下りてくる娘の晴れ姿に、もう私はものすごいむせび泣き。これってかなり母性だと思うんですがどうなんでしょうか。
 
 
この映画の原作をさっそく読みたくなりましたので(エンディングが違うらしい)、また読んだら報告します。