世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

ファミリーツリー

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おもしろかったです。

ハワイに暮らす一家の物語です。
奥さんが事故で脳死状態になってしまい、かつての本人の希望もあって延命措置はしないことに決めた夫。いつか生き返り、自分がしてきたことの反省を踏まえもっと優しくしようと誓っていたのにこんな悲しい別れがくるなんて。

と思っていたら、妻が意識を失う前に実は浮気をしていたことが発覚。
W不倫の浮気相手は夫が先祖から受け継いでいる遺産目当て。
それを知らずに妻は彼を愛してしまい、夫と真剣に離婚まで考えていた。
騙されていた夫。
騙されていた妻。

妻の友達には「あなたが仕事ばっかりしていたから彼女も寂しくて仕方なかったのよ」とか、義父には「お前が金をケチったばかりに娘は他人のボートに乗って事故でこんな目に遭ったのだ、お前のせいで娘は不幸に陥ったんだ」とかいろいろ責められてかわいそうでした。でも家族も友人も、悲しみをどこにぶつけていいか分からないからそうやって文句言っちゃうんでしょうね。夫はたまったもんじゃないけど、ジッと耐えている姿がセクシーだと思ってしまいました(俳優がジョージクルーニーというひいき目もかなりある)。


なんか、残される立場って悪者になるような気がする。
「死人に口無し」
どんな悪行も美談で終わる場合もあるんですよね。
皮肉ですが。

楽しかった思い出が走馬灯のようによみがえる、というよりは、辛かった思いをずっとこらえ、語りかけても答えることもできない意識を失った妻に最期のお別れをする夫の姿に涙しました。これから死に行く妻を責めることもできず、真実も語りあえないまま、夫は傷つきながら別れを告げるのです。


それにしてもアメリカ映画もだいぶ変わってきた。
昔はこういうパターンだと、大抵妻が奇跡的に生き返りみんなが泣いてあなたごめんなさい、いいんだよお前、っていうオチだったでしょ。








エンディングは夫と2人の娘とカウチでアイスクリームを食べながらテレビを見るシーン。
無言のまま終わるんですが、これだよねほんとの幸せの姿はって思いました。




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映画のラスト、無言で終わるパターン。
大好きです。



ちなみにサントラがものすごくよかったので速攻Amazonで買いました。

追伸:
Amazonプライムをこないだ期間限定無料お試しに申し込んだら勝手に自動更新になっていて、いつの間にか年会費がカードにチャージされていました。たまたま気付いてすぐに取り消してもらったからいいけど、ビックリです。
ざっけんなよ。