本当は神保町の古本屋めぐりをしようかと思っていたのですが、雨ばかり続いていておでかけモードにはなれなかったので屋内で楽しめるところがないかと考え、突然ひらめいたのです。
場所は埼玉スタジアムの4階にあります。(なんでそんなところにあるんだろう)
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リバプール!!
行ったことないですが、港の工業地帯っていうイメージがあります。模型図や写真を観ると結構大きい町みたい。イギリスらしい重厚で古い建物が並ぶすすけた街並みを見ると、パットしない場所だったんだろうなぁと思う。
そしてPenny LaneとかStrawberry Fileldが実在してることに、あらためて感動してしまう。
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入場料は1,500円。
少し高いかなと最初は思ったんですが、正直言って全体の構成からいくと全然高くないです。しかもこのミュージアム、すごいお金かかってます。お金をふんだんにかけてレノンとヨーコの軌跡をとても分かりやすく説明しています。ついついビートルズ時代をひきずりそうなところを、しっかりレノンに焦点をあてて企画展示されていました。
エントランスの前の待合室ではなんか緊張します。ワクワク感でいっぱいになります。
ここにやってくる道中、友人は仕事の話をしていましたが、館内に入ってジョンのBGMを聴いた途端にそんな話もパタッと終わってしまいました。
そう、私たちは音楽を聴いただけでもう癒され始めてしまったのです。
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こういう紙で作った街の模型はいかにもNYって感じ。
グッケンハイム美術館のおみやげやさんでもこういうの売っていて、おみやげに買いました。
これはストロベリー・フィールズかな??
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これより先は撮影禁止だったので、どんなミュージアムだったかを画像つきでお伝えできないのですが、
まず最初の部屋にはミニシアターがあり、ジョン・レノンの人生を短いVTRで振り返ります。
ドラマティックなその映像にすっかり心は釘付けになり、映像が終わってもレノンの歌だけは流れ続け、なんともいえないそのステキな余韻に浸りながら次の部屋へ案内されるとそこからは彼の生い立ちからビートルズ時代、ソロ、ヨーコとの出会い、ヨーコの軌跡、ヨーコのアートがどんどん続きます。しかも展示室もそれぞれ飽きないように工夫されているのでとても観ごたえがあって、何よりも「おもしろい」です。
ヨーコ(さん)のプロフィールも紹介されていました。やっぱり生まれながらのお嬢様だったのですね!
お父様は確か銀行員だったかな、幼い頃はご家族でアメリカに住んでらっしゃったので、当時から英語がペラペラだったのでしょう。
ヨーコがてがけた作品って今までみたことがなかったんですが、ここにはそれもいくつか復元展示されていました。中でも興味深かったのは、ヨーコがロンドンで個展を開いた時に、偶然訪れたレノンが心を奪われた作品。
一つの白い梯子。
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そこを登ると、天井にこう書いてある。
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この作品をみてジョンはヨーコに強く惹かれるようになった、とヨーコさんが番組で話していました。
この作品の復元も展示されてましたが、実際観ると確かに心打たれます。
「YES」の小さな言葉の中に、広い赦しの世界が広がるようで、なんだか不思議にも安心感と優しさを感じました。
ジョン・レノンってもともとアーティスト肌っていうか、歌だけじゃなくて絵の才能もあるし、常に何かを表現したくてそのフラストレーションのかたまりだったように思うから、ヨーコのような奇抜な(?)アーティストとはもってこいの相性だったのかなと思いました。
一歩間違えたら破滅したかもしれないような個性の強い二人。
だけど、波長が合えば限りなく同調し合える二人。
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ミュージアムを鑑賞したあとは、ぜひこのカフェにも立ち寄るべきです。
もうここは音楽ファン(ビートルズファン)にはたまらないジョン・レノンに関わるありとあらゆる雑誌、CD、DVDなどがフリーで閲覧できます。ドリンクは150円(だったかな?)で飲み放題。すわり心地のよいソファと落ち着いた証明、しずかで開放的なサロンにいたら、丸一日楽しめます。相当充実されます!極楽じゃ~![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/b/beabea-journey/20190816/20190816071933.gif)
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テーブルにはヘッドセットが装置されていて、すきなCDを聴くことができます。
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雨の日にはもってこいのインドア作戦。我ながらナイスチョイスだった。
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私が最初にジョン・レノンに出会ったのはこのアルバム。
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当時って反戦運動が盛んでヒッピーブームだったからやっぱりLOVE&PIECE一色だったし、すっかりジョン・レノンとしてのイメージは「平和」がこびりついたまま亡くなってしまった。
今でも思うのは、ジョン・レノンが死なずに今日まで生きていたら、一体どんな歌を作り続けていただろうかということ。
ビートルズはすごいバンドだったけど、一体どうやってその歴史を塗り替えていったのだろうか。
私は今でもThe Long and Winding Roadを聴くと、ジョンにおいていかれたポールの気持ちになってしまう。
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だけどジョンはショーンが生まれてからとても音楽的にも志向がぐるりと変わった。
角がとれたというか、とてもリラックスしたスタイルに変わった。
幸せだったんでしょうね。
とても安心した居場所にいたから。
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ビートルズもジョン・レノンも有名になりすぎてしまったせいで、近頃では風化したグループだと一部で思われていることがとても悲しい。若い子なんて誰も聴いてない。ビートルズが好きだといったら、「もう少し主体性を持ったほうがいいよ。そんな一般的なところにとどまらないでさ。」と言われたことがあるけど、そういうことを言う人ってビートルズのことなんて何一つ分かっちゃいないんだと思う。
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ジョン・レノンミュージアムは、今年の9月で閉館となります。
もともと5年契約だったのですが、一般の皆様の声にこたえて更に5年延長し、その最後の年が今年とのこと。
興味のある方はお早めに。