世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

ロカ岬とその道中のぼやき

バックパッカーならおそらく誰しもが読んでいる(?と思う)沢木耕太郎深夜特急」の最終地点、ヨーロッパ最西端ポルトガル、ロカ岬。(深夜特急は第一巻「香港・マカオ編」で脱落しましたので私は最後まで読んでません)。
ロカ岬へはリスボンからシントラという町まで電車で行って、そこからはバスで移動します。

ざっぱーん。

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ザザー。


サバーン。
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ビュー(風の吹く音)。

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ドッパーン。

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<感想>
1. 寒い
2. スリリング



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これはロカ岬到達証明証。岬のところに小さな小屋があって、気さくなおじさんがそれに名前を書いてくれる。

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ロカ岬へはリスボンからバスで移動します。
その車窓からみたシントラの田舎の風景はとても素朴で懐かしくて印象的だったので、ロカ岬を思い出すと必ずあの景色が蘇る。

旅行はできれば田舎まで足を伸ばしたい。
そうすると日本にいる自分達の生活(地方の田舎)と根本は何も変わらないのだということに時々気付く。
そして海外にいることは別に特別なんかじゃないと思う。全く大したことじゃない。
お祝いの品を伊勢丹で買うか高島屋で買うかの違いと同じで、日本か海外か、ただそれだけのことなのだ。
当時は不安もや謙遜もあってそんなふうに言っていたけど、今は本気でそう思う。


何も変わらない。
変わるのだとしたら、それは自分自身であって、流されずにやろうと思えば変わらずにいることも出来る。


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窓の外には知らない生活、知らない人、知らない町が一瞬ずつコマ送りのように通り過ぎていくけど、その中にはそれぞれの世界があって、私の現実とは異なる現実が生きている。ミニシアターみたいに。
何気ない風景、何気ない一瞬がもしかしたら永遠に刻まれる一枚の写真みたいにずっと心の中に残る。
そういうささいな瞬間の積み重ねが、自分の価値観を形成していくのだなとつくづく思います。

私は移動する間ずっと窓の外を眺めるのが好きなので、おしゃべりにも集中できなくなる。
本当はそっとしておいてほしいのだけれど、なかなかそういうわけにはいかない時もある。

だから一人旅も嫌いじゃない。






オブリガード。