世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

フィレンツェの宿

みなさま、フィレンツェ好きですか?

私は好きです。
ここに来ると、イタリアに住んでいても「外国にきた」って感じがちょっとする。

宿探しに苦労した方はいらっしゃいますか?
なんたってフィレンツェ様はイタリア国内でも名高い観光都市。
いわゆるバックパッカー泣かせの町でもあると思います。
貧乏旅行がすっかり身についている私は当初、なめてかかってました。
フィレンツェ様を。

イタリアは仮に国内在住であろうと、外国人であれば、
「必ず」身分証明書を携帯しないとホテルにも泊まれません。
これは国の決まりで、「一応」ホテル宿泊者を警察に届け、管理する義務があるからです。
(おそらく管理は適当だと思われるが)

そんなルールも知らずに私はすっかり我が物顔でホテルへ。
そこでその事実に直撃!!
「えーーっ、聞いてないよ~」なんて言ったら即座に
「Arrivederci(またな)」といわれるに決まってる。
その日も偉大な観光都市の宿をとるために、どれだけ歩き回ったか。
ここでくじけたら、サンタマリアノヴェッラ駅でホームレスと朝まで飲むか、
町外れのゲイに囲まれるか、こじきにお金を巻き上げられるかの過酷な選択肢しかない。

あなたならどうしますか。どうされますか。

さぁ、心を空っぽにして、いざ?H4>開き直りましょう

「Mannaccia! Mi sono dimenticata di aver il mio passaporto com me-!
(あらまーパスポート持ってくるの忘れちゃったわ~)」(私)

「シニョリーナ。申し訳ありませんが宿泊は出来ません」

「Pero' vedi che io sto parlando cosi' l'italiano. Cioe', e'nel senso che io sono una studentessa regolale scusi'.(でもーこうやってイタリア語で会話してるって事は、私はれっきとした学生だって事が証明できるんじゃなーいでーすかー?)」

「でもシニョリーナ、これは規則なんですよ。」

「Non si preoccupa. Se lei voule, le spedisco la fotocoppia del mio documento dopo che saro' tornata a Roma.(<急に真顔で>ご安心下さい。そんなにご心配でしたら後日身分証明書のコピーでも送りましょう)」

「・・・O.Kシニョリーナ。部屋は一部屋しか空いてないよ。バストイレ付きね☆彡」

と、こうなるわけです。神様ありがとう。あーよかったよかった。

で、通された部屋は・・・
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/b/beabea-journey/20190816/20190816070342.jpg

見てください、この西陽の当たりようといったら!!
しかもこれ、どう見ても客室じゃないってー!(床の板張りぃ~)
ほら、部屋の隅の焦点がイマイチ分からない照明。
そして奥に確かにありますね、見えますか?!「バストイレ☆彡」。
私はこの部屋に泊まる為に、約10,000円払いました。
この日は無風で、西陽を受けた弓のように曲がるベッドでふんばりながら一夜を過ごしました。

私とホテルの人と、どっちがやられたんだか・・・・・。

注)ちなみにこのホテルはれっきとした1ツ星ホテルです。あしからず。