電車でゴトゴト揺られ、あるお城を見に行く。
ドイツ語はさっぱり読めないから駅の名前もテキトーに読むしかないし、理解するしかない。
「ナントカカントカってとこで降りるらしいよ」としか言えない。
ドイツ語はさっぱり読めないから駅の名前もテキトーに読むしかないし、理解するしかない。
「ナントカカントカってとこで降りるらしいよ」としか言えない。
ドイツ以北の電車は殆どそうなんだけど、共通点がある。
それはドア。
ドアは引き戸タイプになっていて、内側に折りたたむ感じ。バスの扉みたいな。
それの手動バージョンだから、駅に着いたら自動的に扉が開くわけじゃなく、「降りたい人がいれば自分で開ければ?」感覚なんです。
それはドア。
ドアは引き戸タイプになっていて、内側に折りたたむ感じ。バスの扉みたいな。
それの手動バージョンだから、駅に着いたら自動的に扉が開くわけじゃなく、「降りたい人がいれば自分で開ければ?」感覚なんです。
これがやっかいなんです、少なくとも私にとっては!!
開けられない。どーやっても開けられない。
だから大抵は近くにいる人に開けてもらうか、誰かのあとについて降りる。
開けられない。どーやっても開けられない。
だから大抵は近くにいる人に開けてもらうか、誰かのあとについて降りる。
さて、ナントカカントカという駅に間もなく着くという頃、私はドキドキし始めました。
結論的に言うと、やっぱり開けられなかった。
だから目当てのお城にいくにも・・・行けなかった。
結論的に言うと、やっぱり開けられなかった。
だから目当てのお城にいくにも・・・行けなかった。
じゃ済まされない!!
ので、次の駅でおりてUターンすることにした。田舎だから次の折り返し列車なんていつくるんだろう。
でもまたドアをいずれ開けなくちゃいけないわけでしょう?
誰もそんな牛の群れがいそうな放牧地帯に降りる人だっていないわけでしょう?
でもまたドアをいずれ開けなくちゃいけないわけでしょう?
誰もそんな牛の群れがいそうな放牧地帯に降りる人だっていないわけでしょう?
すると車掌さんが聞いてきた。「どこに行こうとしているんだい?」
私は答えた。「ノインシュバンシュタイン キャッスル」
「なに?」
「ノインシュバインシュタインキャソー」
「なに?」
私は答えた。「ノインシュバンシュタイン キャッスル」
「なに?」
「ノインシュバインシュタインキャソー」
「なに?」
アクセントをかえた。
「ノインシュバンシュタインキャソー」
「わからん」
「ノインシュバンシュタインキャソー」
「ノインシュバンシュタインキャソー」
「わからん」
「ノインシュバンシュタインキャソー」
「あのな、城っていってもな。このあたりには城なんてゴマンもあるんだからな。わからねーよ。」
そうですか・・・。ドアだけじゃなく地名っていうのも本当に難儀である。
日本語のアクセントや発音では当然理解されない事も多々あるんだけど、それ以外に説明のしようがないし、地元の発音なんて住んでない限り知る由もない。
日本語のアクセントや発音では当然理解されない事も多々あるんだけど、それ以外に説明のしようがないし、地元の発音なんて住んでない限り知る由もない。
四苦八苦した挙句、無事着いた。
ノインシュバンシュタインキャソー
冷たい雨が降っておりまして、ずぶぬれになりました。
滝もありました。
そう、本当に山の中にあるんですよここ。
到達するのも大変だけど着いてからも大変。ほとんど山岳部です。
【ノインシュバンシュタインの秘密 ①】
入り口につくと、チケット売り場の奥に次のような看板があります。
<ヨーロッパ人> <日本人>
そして私たちは<日本人>の看板の方に並びます。なにこの差別?まさか料金に違いが?(←ロシアはそう)
なぜでしょう。
答えは音声ガイドが英語または日本語に分かれているっていう話です。妙に無機質なトーンの女性の音声ガイドでした。英語で説明されるよりはもちろんいいに決まってるけど。
なぜでしょう。
答えは音声ガイドが英語または日本語に分かれているっていう話です。妙に無機質なトーンの女性の音声ガイドでした。英語で説明されるよりはもちろんいいに決まってるけど。
【ノインシュバンシュタインの秘密 ②】
これはシンデレラ城のモデルになったことでも有名なお城(私はシンデレラ城をみたことがない)。
内部もまぁ、ベルサイユまではいかないけど豪華でした。
ビロードでできた椅子とかがなぜか宙吊りに展示されてたりした。
内部もまぁ、ベルサイユまではいかないけど豪華でした。
ビロードでできた椅子とかがなぜか宙吊りに展示されてたりした。
バット!!!
結局誰も住まなかったんですって。
えーーーーーーーーー!!!だと思いませんか??????
こらこら!!
なんの誇張なんだこれは。
こらこら!!
なんの誇張なんだこれは。
以上、ノインシュバンシュタイン城の秘密と「発音は難しいね」の巻でした。
ダンケ!
ダンケ!
【最終的にドアを開けた、その秘密(おまけ)】
あの口が悪い(かどうかは分かりませんが)車掌さんが次の駅に着くまで「ちょっと」離れたところで「知らんぷり」を装い見守ってくれていました。駅に着いたらすかさずやってきてドアを開けてくれたんです。良い人(涙)!!
あの口が悪い(かどうかは分かりませんが)車掌さんが次の駅に着くまで「ちょっと」離れたところで「知らんぷり」を装い見守ってくれていました。駅に着いたらすかさずやってきてドアを開けてくれたんです。良い人(涙)!!