世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

恐怖のイタリアみやげ(ブラボー)

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あなたの知らない世界(恐怖のイタリアみやげ)


話を始める前に、まずイタリア製品をこよなく愛し、
イタリアのしょうもないおみやげを愛する(私のような)あなた!
ここから先はけして読まないで下さい。。。

ローマの終着駅で知られるテルミニ駅。
ここのすぐそばにとある観光客で溢れる通りがあります。
私はそこの一角にあるイタリア製品を扱うお店でアルバイトをしておりました。

お店は常に(?)繁盛し、世界各国のあらゆるお客様が訪れました。
うちのお店はすべてイタリア製品を扱うお店。
今日はスペイン人が「オラ!」昨日はフランス人が「サバ!」
イタリアンレザーのおみやげを求めては買って行く。

ある日。
うちのお店のボスが小さな紙袋を抱えてやってきた。
「仕事がある」
「Ci penso io(オラに任せろ)」(私)
「あそこにあるブリーフケースをもってこい」
「D'accordo(よっしゃ!)」(私)
「ケースを開けてくれるかな」
「Senz'altro(お安い御用だぜ!)」(私)
おもむろに店内に展示してあった、店でも高価な部類に入る
皮製ブリーフケースを開ける素直でいい子なジャパニーズ。

そこでうちのボス、先ほど抱えてきた紙袋をガサゴソし始め、
中からあるものを取り出してこう言った。

「これを貼れ」
「・・・・・ゴホン(咳払い)」
素直でいい子なジャパニーズイエローモンキーは
そのブツをしばし凝視。

「いいか。けして斜めに貼ったりするなよ。俺が見本を見せるからな」
「・・・・・・・・・」
「(ブツを貼りながら)・・・・よし!ほぅら、完璧だな。」
「・・・・・・・・」
「俺は今からスペイン広場に行ってくる。頼むぞ。」
素直でいい子なジャパニーズ留学生兼アルバイトはまだそのブツを凝視中。

「チャオ♪ちゃんと曲げないで貼れよ~」
そういってボスはモトリーノ(バイク)にまたがり颯爽とスペイン広場のお店へ。
ブルンブルンブルルルルー。(立ち去るモトリーノの音)

そのブツとは。
なんと、美しいレザーにしっかりと刻印された「MADE IN ITALY」の皮シール。
これを店の売り物に「貼れ」と。

MADE IN ITALY にはくれぐれもご注意を。


※必ずしも全てがそうだとは限りません。誤解のないよう。
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