昨日お墓参りに行ったら、お天気は良かったのだけど風が冷たくてとても寒かった。
春は本当にまだまだあなどれない。
念のため持参したマフラーがなかったらちょっと無理だったかも。
大切な誰かを失う悲しみというのは一生癒せないものだけど
あの時過ごした出来事をもう何千万回と思い出し繰り返していくうちに
終わってしまった事実を諦めざるを得ないことになんとなく馴染んでいって
そのうちに少しずつ風化していくものなのかもしれないと思った。
失った人たちとの記憶はけして更新されなくとも、自分の時間は絶え間なく進んでいるわけだから留まってもいられない。
つまり、こんなふうにみんな悲しみを乗り越えていくのかなぁとぼんやり考えた。
しかし、二度と更新されない未来だからこそ、過去の思い出を何一つ忘れたくないのに、日々の出来事がそれを忘れさせようとする。
自分にとってそれは寂しいことだと思った。
生きていて辛いことの一つは大事な人を永遠に失うことだ。その悲しみは何にも変え難く、かわってやることもできない。
どうか自分の記憶がいつまでも故人と寄り添っていられますようにと手を合わせた。