さて、バンコク最終日の朝もとびっきり早起きをして、バンコクから日帰りできるビーチへ行くことにしました。バンコクから一番近い避暑地で有名なパタヤビーチは海がきれいじゃないとの情報により、もう少し先にあるラン島というところまで頑張って足を伸ばすことにしました。
バンコク市内から約150km、車で2時間程度かかりました。
ここに行こうと決めたのも思いつきの計画で、前日お昼12時以降に受け付けてくれるツアー会社はここだけでした。
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でも今HPをみるとバンコク発着ツアーがなくなっています。コロナウィルスのせいかな。。あの日はどこに電話してもバンコクのツアーは飽和状態、ガイドも足りないくらいだと言ってました。状況がすっかり変わって今はきっと大変でしょうね。現地に住む(国に帰れなくなった)外人相手のビジネスに奮闘していることと思いますが、それでも海外観光客の収入がなくなるのは観光と外国人のお財布で支えられているバンコクでは相当の死活問題かと思われます。見た目は華やかでも、国力ってやっぱり自給力がないとダメなんだなとつくづく感じます(あくまでも個人的なイメージですが)。
さて、前回水上マーケットで利用したツアーはホテルまで送迎してくれましたが、今回のツアー会社はHPには送迎と書いてあったのに実際はインターコンチネンタルホテルに隣接するプレジデントタワーのロビー集合7:10 でした。だから朝早く起きて電車に乗って出かけます。バンコクの朝は早いのですでにすっかり賑やかでしたが、やっぱりホテル送迎があった方がいいなと思いました。まあ渋滞との兼ね合いを考えればどちらがいいのかは別れるところだけど。
今回のツアーも日本人の男の子二人と私の三人。
片言の日本語の現地の方とドライバーが案内してくれます。朝早いのとしょっちゅう派遣されるラン島も退屈なのでしょう。ガイドさんあくびしまくりでした。
高速道路の料金所。
私も車中で爆睡です。車窓の風景もちょっと退屈でした。
ただ、椰子の木がずらっと並んでいて椰子がいっぱい実っているのを見たのが印象的でした。
まずはパタヤビーチに到着。
すごく賑やかでいい感じに見えるのですが
閑散としている。
ここはラン島までのボートの発着所にもなっているみたいで、海がかき回されるし泳ぐ場所ではないみたい。
あのボートに乗るんですけど、あそこまで海に入って行かないとならないので、ビーサンだけじゃなく濡れてもいい服必須。私は事前調査済でしたので、ワンピースでザブザブ入って行きましたが膝上まで濡れました。
このボートがすっごいスピードで走るんです!水上マーケットの時もそうだったけど、メーター振り切るくらいスピード出したいのか容赦ない。波しぶきに抵抗しまくって進むのでガツンガツン船が飛び上がって頭が天井につきそうなくらい大揺れのまるで嵐の難破船です。めっちゃくちゃ楽しかった。動画取って着たけどツアーのメンバーの顔を隠せないのでやめておきます。
向こうはパタヤビーチ。
ラン島に近づいてくると海の色が変わります。
到着です。
やはりボートが砂浜まで近寄れないから、海の中をサブザブ歩いて砂浜まで行きます。
海の家に案内をされて、ロッカーに荷物を入れて、ビーチへ案内されます。
ここが自分の陣地になります。
最前列にしてくれてありがたい。
海。きれい。
もしかして日帰りでビーチ行っちゃうかも?と思い、実は水着とかビーサン、濡れてもいい服持参でバンコクに来ました。もって来てよかったけど、うきわを忘れました。
ビーチでのんびり、は至福の贅沢なんですが、パラソルが余計だった。
基本どのビーチに行ってもパラソルなんて使わない、太陽の下にいるのを楽しむのがビーチだと思っているのでパラソルいらない。
だからパラソルの外に出て砂浜に直座りしたりして海を眺めるのですが、視界を完全に遮るものが現れました。
C国人の団体客です。
ツアーでやってくるので、嵐のように訪れては嵐のように去っていくのを繰り返します。海、という絶好の背景にときめいてか、特に女子のインスタ写真撮影大会を延々と目の前で見せられるのです。
インスタ大会の筆頭といえばロシア人なんだけど(どこ行ってもすごい)負けじ劣らずC国人のあの異常なまでの自撮りに対する執着心はちょっとひるむ。冗談じゃなく1000くらいのポーズをとってる白い水着の貴婦人が目の前でVOUGEモデルさながらの撮影大会に殺意を感じ、お昼を食べに行くことにする。
ツアーはシーフード食べ放題のランチ付きもあったけどオプションだったので外して、自由に好きなものを食べに行くことにしました。
悩んで悩んでここに入る。
雰囲気いい感じ。
エビ入りチャーハン食べるよ。
この時これすらも食べきれないほどだったのでよっぽど体調万全じゃなかったんだなっていま思います。お酒なんてとてもじゃないけど飲めなかったし。
ご飯と一緒に甘い飲み物を飲むというタイの不思議な組み合わせに仕方なく合わせる。というか、カフェラテのアイスはこの後ビーチに持って帰って飲むためのもの。
さっきの白い水着の貴婦人の撮影会から離れてホッとするひととき。
そういえば〜。
キューバでわざわざ同じように日帰りツアー申し込んでバラデロビーチに行ったけど、あの時も海はこんな色をしていたなあと思い出しました。お金と時間をかけてわざわざ行ったのに、海入らずにこんな風にパラソルのついたチェアで寝転ぶのみ。天気も悪くて海も冷たそうだったから。あれも辛かったな。
想いを馳せてお会計をお願いしたら、お店のオーナーのおかっぱ頭の坊ちゃんがおずおずとレシートを持って来てくれた。かわいいサプライズに思わず笑ってしまい、ちょっとだけチップ入れてどうもありがとうと坊ちゃんの頭を撫でてお店を出て来たのですが、後日ガイドブックを読むと衝撃の内容が。
「タイでは人の頭は「精霊が宿る場所」として神聖視されています。そのため、他人の頭を触ることは大変失礼にあたるので気をつけましょう。」
えー!通りであのおかっぱ坊ちゃん、カチコチに固まってたわけだ!ごめーん!!
でもタイ観光局公式ホームページによると
「小さな子どもの頭をなでてかわいがるのは問題ありません」
ですって。安心した。
さて、先ほどの指定されている陣地に戻り海水浴を楽しもうと海に入るもなぜかテンション全く上がらない。
携帯持って限界まで進んでいます。
胸の上くらいまで浸かってます。
やっぱりうきわ欲しかったなあ。失敗。
温泉じゃあるまいし、浸かってるだけじゃつまんないわ。
うきわレンタルもあったけどめんどくさいのでやめました。
ここのビーチは外国人しかいません。
有料でマリンスポーツとかも楽しめるらしいですし、ご飯を食べるところもたくさんありますが、ホテルはないので(水圧の問題でホテルが立てれないのだとか)日帰り限定でくるしかなく、タイ人はわざわざお金をかけてここにくることはほぼないのではないかと思われます。だからかな、なんか不自然なリゾートの感じがしてならないのです。
C国人が7割、意外に多いのがインド人も多い。隣に座ってたインド人旅行客は、流しでやってくる土産物の売り子さんのいうがままにバンバン買い物していきます。お財布、ベルト、帽子、スカーフ、なんでも買うんです。だから完全に売り子の中で情報共有されてくるわくるわ次から次へと売り子ラッシュ。それでも買い続けるインド人に(お財布の)懐の深さを感じました。まあ、ファミリー多いからそういうところで一気にお土産すませてしまいたいというインド人メンズの効率的時間の使い方なのかもしれませんが。
ラン島ではC国人の白水着の貴婦人やら、売り子に自らたかられにいくインド人をみて終わったようなものです。人工的なビーチも落ち着かないったらありゃしない。
あれ、知ってます?鼻づまりの時に鼻の穴に入れてスースーさせるスティック。空港で実際に勝ってるタイ人みてびっくりしましたよ。
そして時間になったので集合して、あくびの多いガイドさんとみんなでボートに乗り、「そんなに先を急いでどうするんですか」と言いたくなるほどの高速スピードボートに乗って振動で首が折れそうになりながら体幹を意識して必死にベンチにしがみつきながら難破船でパタヤビーチまで戻りました。
帰りは渋滞にはまることもなく18時に集合場所について解散。
あくびガイドにもチップ渡して終わり。
日本へ帰るフライトはこの日の深夜便なので、これから最後のバンコクを軽く堪能して終わり。