リアリティ・バイツ(1994年アメリカ)
REALITY BITES
監督:ベン・ステイラー
(あらすじ)
大学を卒業した4人の同級生の、うまくいかない現実(仕事、恋愛、友達)を描く青春ドラマ。
この映画、公開当時に観て以来でした。
内容をほとんど覚えてなかったんだけど、印象はサラッとした(重くない)青春映画っていうイメージだけ覚えていたんですがやっぱりそうでしたね。だけど、映像とか音楽とか筋書きがいかにも90年代の、だるいんだけど元気があってかっこいいという意味ではとても懐かしさを覚えました。
冒頭のスピーチで、社会にあれだけ反抗していた70年代のヒッピー世代もおとなしくなってしまい、80年代バブルがはじけた後の私たちはけしてBMWなんて必要としていない。我々は今どこに向かっていき、その答えはどこにあるのだろうか。
その答えは・・・「分からない」。
ここに全てのこの映画の「答え」が詰まってる気がする。
答えは「風の中」ってくるかなーと思ったら「I don't know」って言ってました。
これが90年代の(私の)時代でありジェネレーションX世代ってやつなんですか。そう呼ばれていることすら知らなかったですが・・・。
映画の中で両親が就職にあぶれた娘から借金の依頼を受けた時に言ったセリフ、「今は就職難なんだから、仕事がないならバーガーショップで働けばいいじゃない」って・・・あれ印象的でした。あれから時代は少しはよくなってきているのでしょうか。日進月歩、技術は発展し私たちの時代はますます便利で豊富になってきてはいるけれど、ヒトとしての進化は停滞したままなんじゃないかと思ってしまった。
ウィノナ・ライダー、今みてもかわいかった。
あの頃は映画雑誌にひっぱりだこで、出演する映画も全てヒット。
どうして万引きなんかしちゃったんだろうか。。。あれからイメージダウンでパッとしなくなっちゃいましたが、セクシー路線女優しか売れないと思われていたアメリカ女優の中で、ロリータ系女優が売れたきっかけになったのがこの人でした。お芝居も上手だし、今みてもキュートだと思います。
イーサン・ホークもスレてますね~。
リヴァー・フェニックス亡き後、こういう素直じゃなくて夢を追いかける生意気な青年を演じられる役者って、あの頃はいろいろいたような気がする。
ベン・ステイラー、この映画の監督もしていたんですね。この人のコメディ映画大好き!
エンディングのBGMを飾るリサ・ローブについては以前散々語ったのでもはや言うまでもありません。
大好きでした。
90年代ってまだ映画も音楽も本当に元気があって、今観てもなんか懐かしい感じがします。
映画観て観て観まくった時代でした。
今は全然パッとしませんね。
どうしちゃったんでしょうか。
ちなみに私はこの数週間でゴットファーザーを1~3まで観て再び号泣しました。
そしてドン・コルレオーネの人生について改めて考えふけってしまった。
それではさようなら。