⑫カサブランカ発アテネ行き

【これ、アラブ語で書いた私の名前。今となってはどっちが正しい向きかが分からない】

さて、マラケシュは観光案内というよりも、ほとんど私的な話で終わります。本来はフナ広場の蛇使いや、水売りのおじいさんとか屋台の食べ物とかを紹介したかったのですが、ちらりと見ただけで紹介できるような内容ではないため飛ばします････。

本当は更に砂漠ツアーで満点の星空を仰ぐ計画もあったのですが、私達の（特に私の）望みはただ一つ、
「モロッコを脱出したい」
これだけです。
そのためにはカサブランカから飛行機で次なる目的地（ギリシャ）へ飛ばなければなりません。
重い腰を上げて腹痛に苦しみながらカサブランカへと、マラケシュをあとにしました。

今回はまず、
「いいホテルに泊まろう」これがテーマです。
弱っている私がまた苦痛にあえぐようなトイレのないところ、
キレイで寝心地の良いベットのある「まともな」ホテル。

駅を降りてすぐ近くにある近代的なホテルへすぐさまチェックイン！
タクシーの呼び込みにお世話になる事もなく、都会的なホテルへと入った時は正直ホッとしました。
テレビがあるーーーーっ！！！
この何週間もテレビなんて観てない、嬉しい(￣(エ)￣)ノ
で、テレビつけたら･････
国営放送は全部「軍隊番組」
オイオイ。
スペインの番組がたまに入ってくるんですが、闘牛番組が延々･････。
えぇえぇ、まともな番組なんてないんですよ。軍隊番組は、迷彩色の服を着た兵士がホフク前進して一生懸命野山を這いずり回ってるんです。
でもフカフカの素晴らしい（普通なんだけどあの時は素晴らしいと思った）ベットに横たわりしばし休息。この日は確か、昼間歩いて念願の（涙）中華料理を食べに行きました。
ヨーロッパは中華料理なんて食堂感覚なんですが、モロッコはオフィス街にある立派な「接待用レストラン」で、汚い格好をした私達は気恥ずかしい思いをしました。一流レストラン。。。

そして旅行会社へ速攻駆けつけ、あぁ、もうすぐモロッコから脱出できる。飛行機でひとっ走りさ～♪目指すは地中海！まともな国！キレイな国イェイ！と心を躍らせて「アテネ行きの飛行機ーー！！」とお願いしたら、
「ギリシャへの直行便はありません。」

なにーーーーーっ！！きさまの国は目の前じゃないのかーーっ！！！
しかもパリ経由？！冗談じゃない、パリはもう行った。しかも運賃もバカ高い。
何の為にカサブランカまで南下したと思ってんだよぅ（(|||ノ｀□´)ノオオオォォォー!!
戻る？カサブランカまできた意味がないじゃないかよぅヾ(｀◇´)ノ彡！！！！
ここでもヨーロッパの常識は通じない。首都は大体世界各国行きの便があると思ったら大間違い

「仕方あるまい」
私達の決断はこう。
列車でユーレイル使ってスペインフランスイタリア経由でギリシャへ入ろう
恐ろしいけどそれが一番安く済む方法。

皆様、バックパッカーとはこういうもんです。