世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

もうお腹いっぱいな国ベスト3


旅っていろいろな目的や憧れを持ってするものですけど、実際に行ってみたらあれっ?ってことありませんか?訪れる場所全て相性が合うわけではないのですが、どうも人は無理やり良い思い出に塗り替えたくなるものです。


ということで、ここでは本音で「もうお腹いっぱい」=もう行きたくない国ベスト3を発表します。














第3位:クアラルンプール(マレーシア)


なぜか未公開でしたがマレーシアに行ったことがあるのです。しかも四日間も滞在したのですが、もう最後は本当にやることがなくてどうしようかと思いました。泊まったホテルが中国系だったせいか朝から揚げ物や油っぽい食事ばかり、お部屋は冷房が凍えるように寒く、チャイナタウンのそばで歩けばニセモノの売り込みされるし、街のあちこちにドラッグに蝕まれて死にかけ寸前の人がいるし、もうとにかく疲労困憊しました。人はそこまで悪いイメージはなく、英語がむちゃくちゃ早口でびっくりしました。マレーシアの女の子は私が日本人だと知ると気さくに話しかけてくれました。





クアラルンプールは都会な一面もたくさんあったけど、that's all感が否めない。
個人的に恨みはないのですが、旅をするには退屈な街だったということで3位。



写真。(ちょっとめんどうだったけど探してきました)



イメージ 4



右上:2回リピートした食堂。
右下:泊まったホテルのそばのチャイナタウン
































































第2位:ブタペスト(ハンガリー




イメージ 3






ブタちゃんはね~。
落ち着いているんだけど、どっか取り残された雰囲気が満載だったんですよ。古臭いというか時代遅れというか、世紀が一回り違うというか。自分だってそこまで長生きしてるわけじゃないし偉そうに語れるほど多く経験しているわけでもないんだけど、なんかこうデジャヴっぽい感覚みたいな、よく思い出せないんだけどこういう場所ってむかしどっかでみたなあ(イタリアかも)。あれからなんも変わってない国があるんだな~。っていう、懐かしむというよりはため息をつきたくなる徒労感です。




だからもうお腹いっぱい。




思い出記事「ブラブラブタペスト後編」


※近頃じゃハンガリーもブタペストもすぐ名前が思い出せなくなってきた













































さて。

1位。

このブログを長く愛読してくださっているファンの方でしたらもうわかるはず。











な~んて言いつつ、次回に飛ばしちゃおうかな。



































と、一瞬意地悪なアイデアも浮かびましたが、そこまでためる必要性もないですから発表しますね。






















































































第1位:モロッコ




もうほんとにお腹いっぱい。









スペインのフェンフィローナの海岸で寝そべりながら呑気に「ここまで来たら渡っちゃう?ジブラルタル」なんて軽いノリで行ったことがそもそものきっかけ。旅を始めて一ヶ月、なんとなくその移動の旅にも慣れ始めてきたし、もともとヨーロッパで生活することも長くなってきていたから完全に同じ感覚だと思ったんでしょうね。ちょっとくらい生活水準が低いだけだから気をつければいいと思ってたんです。思いつきが故ガイドブックも持たずに行きましたからなんの情報もありませんでした。







まあモロッコでは本当にいろいろな事件がありましたよ。
昔の記事は文体も稚拙なのであんまり掘り返してほしくないけど、いちおうその辺にまとめてあります。



ロッコって観光誘致キャンペーンでいっとき脚光を浴びた時期ありましたね。私の周りでもみんながこぞってそのエキゾチックな中東の夜空や砂漠をみたくてモロッコフィーバーにうなされている友人が数多くいました。私たちはアホで陽気なバックパッカーだったのでモロッコの上澄みのきれいなところというよりもどちらかというとリアルな現実スレスレのところを体験したからこそ言いますが、やっぱりモロッコはお金です。お金を出せば出した分だけ楽しめる。良いサービスも受けられるし快適だし撒き散らした分だけリターンは大きいです。そんなの当たり前のことだけど、モロッコはその水準がちょっと上を行く。エキゾチックな満天の夜空も夕焼けにピンクに染まる砂漠もタジン鍋で食べるラムと野菜の味がしみたクスクスも高貴な香りのバラ水も、すべては払う金額が高ければ高いほど満足度が上がる。だから安くてお得においしい上澄みをいただこうという一般的な概念は拭い去った方が賢明です。モロッコに行くならどうぞ大盤振る舞いなさってください。
我々が彼らを見る目と、彼らが我々を見る目は全く異なります。
だいぶ海外慣れしていたと思ってた自分ですが、それでもメンタル結構参りました。













マラケシュのフナ広場で売ってた生絞りオレンジジュースに生水混ぜてるの見たときは失神しそうになりました。どんだけ信頼して飲んだと思ってんの、あのジュース。










今はどうか知らないけど、当時おみやげ屋なんて何十年も吹きさらしにされたようななめし革のバックとか中東風のランプとか単価(時価)の張るものばかりで、ペンやマグネットやポストカードなんてほとんどお目にかかりませんでした。もちろん日常生活には存在していますけど、大量生産して観光客向けにおみやげとして売るほど紙が豊富であるイメージがなかった。おそらくまだ貴重なものだったんじゃないかな。











そんなマラケシュのスーク。いわゆる商店街。


イメージ 2
























これはフェズという街にある足踏み染色の光景。
これだけ見ると異国情緒漂っていていい雰囲気出てますが、実は辺り一帯は独特の鼻にくるような強烈な臭いが広がっていて10分もいられないくらいなんです。




イメージ 1
















































一方で旅の最後にとっても大事なことを教わった思い出の国、モロッコ





苦い経験は辛いけど、そういうのがあってこそ、人の優しさとかちょっとした思いやりに敏感になり、小さいことにもありがたみを実感するようになるものですね。




















もう行きたくないし行かないと思うけど、一生忘れないと思う。