世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

⑪マラケシュでハズカシ銭湯体験

マラケシュに何泊したんだろう。覚えていない。

トイレ宿はジャマエル・フナ広場のすぐそばにあり、宿の周りは茶色い土壁の家でひしめきあい、夜遅くにも子供の遊ぶ声や太鼓を叩く音が聞こえる、賑やかな裏通りでした。部屋の窓の外からそれらの雑踏の音を聞きながら毎日うなされてはトイレへ行く私。

そんな私に朗報ヾ(*ΦωΦ)ノ 
「近くに風呂があるらしい」

イヤーーーーぜひ行きたい。この疲れた体を風呂に入って休めたい!!!

おそらく風呂なんて何日も入ってなかったと思います。確かフェズに泊まった時も殆ど水に近いシャワーだったような気がする。あったかぁ~いお風呂に浸かればきっと体力も回復し、お腹も温まり、そりゃあ絶対天国に決まっている!!

私と友人は宿の人に連れられて泥まみれの舗装されていない道を歩くことほぼ2分くらいのところの銭湯へ向かった。

まず私達が一番疑問に思ったこと。
「モロッコの女性はすっぱだかになるか否か」
当然イスラムなだけにそれはないよね、なんて言う私達を番頭さんのオバさんがなにやらアラブ語で服を脱いで靴はここに置いて、と指示をする。気付いたら私達すっぽんぽんになり、オバサンに手をつながれて3人一列で風呂場へ向かう。この光景たるや、おかしいのなんのって。

さぁお風呂場のドアを開けました。なんとそこは・・・・・・・。
大きな高い天井の下には壁にそって女達が地べたにただ座っている。浴槽は、ない。
湯気がもくもく立ち込めてはいるけど、お湯はない。
呆然と立ち尽くす私達をモロッコ女性がみんな、見る。
ちなみにモロッコ女性は、想像を裏切りみんなすっぱだかでした(あしからず)。



オバさんが私達をみんなと同じように地べたに座らせて大股で走り、向こうへ行った。
いやはや、こんな超地元風呂にいきなりアジア人2人組が登場したらそりゃみんな興味深々ですよ。
みんなの視線がイタイのなんのって!
するとオバさんがたっぷり汲んだお湯の入った桶を押し走りして登場(すごいやる気満々)。
私達の体にそのお湯をかけて、オバサン手でゴシゴシゴシゴシ私の腕をこすりはじめた。
荒い垢すりマッサージみたいなもんです。

そしたら今度は出るわ出るわ、私の腕から体のゴミが・・・・
それを見たオバサンは「○×△□~~!!!!」と叫ぶと私を指差してみんなに何やら叫ぶ。
するとみんなが私を遠巻きにみて何やら言っている。

あぁ、汚いって言いたいんでしょ(-_-メ)

だってさ、さっきも言ったけどお風呂なんて入ってない(入れない)し、スペインで散々日焼けした後でしたからね、仕方ないっすよ。
オバサンは更にやる気と正義感に燃え、また遠くへ大股で走っては桶にお湯を汲み押し走りしては私をとことんキレイにしてくれました・・・。その間、部屋はサウナのようにスチーム状態で体はポカポカし(オバサンの気合の入った強烈手荒なマッサージも効いた)非常に気持ちいい。
ただしお湯には浸かれなかったのが残念。散々笑われながらとってもサッパリして湯煙タイムは終了。

出る時にはたっぷりチップ取られました(というかお釣りがでてこなかった)。
今回はまぁいいやと思って二人で銭湯を出たら、すっかり外は夜。
あぁ、通りにいる野郎達の刺さるような視線。
2分で帰れる宿で良かったと本当に思いました。

後で韓国人の友達から聞きましたが、アラブ諸国は風呂上りの姿を男性にみせるのはNG,タブーなんだそうな。それは意図的に「誘惑を意味する」と。
ホー、何もなくて良かったよ(´▽`)

そんなモロッコの銭湯、もっと知りたい??

そう思った方はこちらへ。

http://www32.ocn.ne.jp/~courage_maroc/ham.html